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写真週刊誌に『任侠一家の四代目』というタイトルで、熊井(脇知弘)を助けるためにやったチンピラとの立ち回りの写真を掲載され、久美子(仲間由紀恵)はたちまち窮地に陥った。白金学院には、問い合わせの電話が殺到し、久美子は職員室で猿渡(生瀬勝久)や鷲尾(斉藤暁)の冷たい視線を浴びる。だが、久美子の救いは、3年D組の生徒たちの自分に対する態度が以前と全く変わらなかったことであった。
まもなく、騒ぎを聞きつけた学院理事長・猿渡憲太郎(平泉成)が、学校に駆けつけてきた。校長・白川(田山涼成)の話によると、理事長は教頭・猿渡の父親で、人一倍、白金学院の名誉や世間の評価を気にするタイプ。猿渡はこの理事長に頭が上がらないらしい。理事長は、久美子の顔を見るなり、世間に暴力教師のレッテルを貼られてしまった以上は辞めてもらうと告げ、自分から退職届を出すよう迫った。しかし、教師を辞めなくてはならないようなことをしたつもりのない久美子は、この理事長の話を拒否する。
そんな中、3年D組の生徒たちが、校門の前に集まった多数のマスコミと揉み合いになった。生徒たちの外見や言葉使いを見て、格好のターゲットとばかりカメラを向け、シャッターを切るマスコミ。問題の写真週刊誌の記者・立花(福本伸一)は、興奮する生徒たちをさらに煽るような言葉を浴びせかける。騒ぎはさらに大きくなり、これを見た理事長は、久美子を辞めさせる好機到来とばかり、ある条件を出した。3年D組の生徒全員の退学を臭わせた理事長は、久美子が辞表を出せば生徒たちの処分を取り消すと告げたのだ。
久美子は決心した。生徒たちを何としても守りたい、卒業させたい久美子は、教師を続けるという自分の夢をあきらめる道を選んだのだ。翌日、久美子は辞表を提出した。そのからくりの一部始終に気づいた生徒たちが必死に“辞めんなよ!”と叫ぶ中、白金学院を後にした――。
果たして、残された3年D組の生徒たちは?
静香(伊東美咲)、菊乃(中澤裕子)、猿渡らは?
そして、夢をあきらめた久美子の運命はどうなるのか?
久美子の数々の名シーン名ゼリフがギッシリ詰まった涙と感動の最終回!!
<出典>ごくせん1公式
教育シンポジウムで白金学院の代表スピーチを任された山口は、篠原たちとの食事会で浮かれ気味でした。
密着取材を受けた週刊ウェンズデーの記事が載っている雑誌の発売日になり、山口の周辺の至る所に激震が走ります。
山口本人も、自分の素性を暴露するその記事に目が点になってしまいました。
その後、白金学院の電話は苦情が殺到し、鳴りやむことはありませんでした。
学校に多大な迷惑がかかり、居心地を悪そうにしている山口。
皆、山口が任侠一家の四代目という記事を見て、彼女の正体にびびってしまい態度を少なからず変えていきます。
そんな中、三年D組のホームルームの時間になり、生徒たちがどんな反応をするのか不安な山口は恐る恐る自分の素性と記事の真偽について説明しようとしました。
しかし、生徒たちはいつも通りの態度で山口に接してくれます。
「ヤンクミの実家が任侠一家でも関係ない。ヤンクミはヤンクミだろ。」と皆そう言って笑顔で話してくれました。
その後、素性がバレてしまったことを校長の白川に謝る山口ですが、彼はいずれこうなることは覚悟していましたと話し、山口のことを励まします。
しかし、彼はこの件に関して一番気にかけていることがありました。
それは、白金学院で一番の権力者である理事長の存在です。
教頭の猿渡の実の父である理事長の猿渡憲太郎は、学校の名誉と世間体を重んじる方針で学校を運営しており、教頭の猿渡の今までの三年D組に対する偏見のある接し方も、父である憲太郎の影響といっても過言ではありませんでした。
教頭の猿渡は全て彼の指示通りに動いていたのです。
血も涙もない、憲太郎が学園にやってきました。
「我が校の教師が暴力事件を起こすとは言語道断だ。」と怒りを露わにする憲太郎に、「あれは相手が殴りかかってきたために防いだだけなんです。」と正当性を主張する山口ですが、記事の真偽がどうあれ、彼は世間に我が校に暴力教師がいるというレッテルが貼られたことを一番気にしていました。
「学校の品位を汚すような者は、教師であれ生徒であれ必要ない。」と切り捨てる方針を話す憲太郎は、山口に自ら退職するように告げます。
川嶋や藤山も仲裁に入り、山口本人も「私は教師をやめなければならないようなことはした覚えはありません。」と答えました。
そんな時、学校前に来ていたマスコミと三年D組が揉めていました。
記事を書いた張本人まで登場し、「読者が面白がる記事を書くのが仕事だからね。」と生徒たちを挑発します。
担任を侮辱された生徒たちは怒り、マスコミともみ合いになってしまいました。
「ヤンクミのことをあんな風に言われて黙ってられるか!ヤンクミに謝れ!」と怒り心頭の生徒たちに向かって、高校生というよりまるでチンピラのようだと更に煽り続ける記者。
止めに入った山口は、記者たちに非難されるようなことを生徒たちは何一つしていないことを主張します。
一連のやり取りを遠くで見ていた理事長の憲太郎は、三年D組の生徒全員を退学処分とすることを提示し、もし彼らを退学にしたくなければ彼らを不問とする代わりに山口に退職届を出すように促すのです。
帰宅後、自分や生徒たちのテレビ映像を見ながら落ち込む山口は、自分がこれからどうするべきか悩んでいました。
大江戸一家の皆も、彼女の様子が心配です。
沢田も、自分たちのせいで山口がクビにならないか心配で家まで訪ねてきました。
彼女に自分のせいだと責めないで欲しいと伝えて帰っていきます。
教え子との絆
翌日、山口は生徒たちを守るために、退職願を提出しました。
このことを知ったD組の生徒たちは全員で学校を出て行く彼女を追いかけます。
「勝手なことしてんじゃねえよ。」
「なんで学校やめるんだよ。」
生徒たちは、彼女に辞めて欲しくない気持ちを素直にぶつけます。
問題を起こした自分たちに処分がないことから、山口が自分たちを庇ってやめたに違いない思う彼らは、彼女の名前を呼び続けました。
彼らの熱い気持ちに涙を隠しその場を逃げるように去っていきます。
このままではきっと後悔すると、山口のためにできることを生徒たちは考えました。
その頃、職員室の教師たちも、学校を去った山口のことを皆、話題にしています。
教師らしくない生徒のような彼女の存在が、教師たちの中でも大きくなっていたのです。
「どうしてあんな連中のためにここまでできるんだ。」と猿渡は山口の退職届を見つめて呟いていました。
帰宅した山口は、元気がなく俯いたままです。
「私、大江戸一家継ごうかな。」と話す山口は、いつまでもぶらぶらしてられないと弟分の仕事を手伝う話をします。
しかし、これを聞いた組長の祖父は激怒しました。
「久美子、お前はまだ先生って仕事に未練があるはずだ。焦っちゃいけねえ。」
人生を悔いが残らないように大事に生きて欲しいと伝え、彼女が中途半端な気持ちのまま教師を辞めることがないようにと祖父は言いました。
翌日、教育シンポジウム当日、理事長の憲太郎が山口の一件に関して事情説明をしていました。
その時、三年D組の生徒たちが「俺たちの話を聞いてください。」と会場へ乱入してくるのです。
彼らは、「山口先生を辞めさせないでください。」と必死に懇願していました。
川嶋たちに、この様子の報告を受けた山口は、彼らのまっすぐな気持ちに突き動かされ再び学校へ向かうことにします。
教師失格のレッテルを貼る理事長に対して、沢田は「関係ないんだよ。山口久美子が任侠一家の孫だろうと、世間から暴力教師だと思われていようと俺たちには関係ないんだよ。」と叫びました。
彼らにとって山口とは、先生や大人を信じれなくなった自分たちを変えてくれた存在であり、見た目や成績だけで判断しなかった初めての先生でした。
そして、自分のことを本気で殴って叱ってくれて、喧嘩と暴力の違いを教えてくれた先生でもあります。
何があっても自分たちを信じて味方でいてくれました。
彼らは山口から色々なことを学びました。
そして、以前までつまらなかった学校生活がいつのまにか楽しいものに変わっていっていました。
その気持ちを会場で、生徒たちは叫び伝えます。
教師たちもこの生徒たちの熱い思いに聞き入ってしまいます。
最後に、「もしヤンクミの退職を撤回できないなら、俺たち全員学校辞めます。」と退学届を全員で提出する生徒たち。
教師陣にも動揺が走ります。
その時、山口が現場に現れました。
最後の教え
壇上に上った山口は、会場の人たちにまずは謝罪をしました。
生徒たちの卒業を見届けることができないことだけが心残りだと話す山口は、彼らのことを見捨てず、見守ってあげてくださいとお願いします。
「ヤンクミがいないと学校がつまらない。学校に来る意味がない。」と叫ぶ生徒たちに、「学校は遊びに来るところじゃない。勉強しにくるところだ。」と説教する山口。
苦しいことや嫌なことから逃げないように、人間は一人じゃ生きていけないから仲間と一緒に生きていくことを学ぶために、学校とはそういうことを勉強するためにあるんだと説くのです。
「お前らは勉強はできないし、優等生じゃないかもしれないが、人間として大事なものをもっている。」と涙ながらに伝え、彼らに自信を持たせる言葉を残し壇上を降りて去っていきました。
山口と生徒たちのやり取りを黙って聞いていた猿渡は、突然山口の退職届を破り捨てました。
そして猿渡は、父の理事長に「初めてですが、あなたの為さることを否定します。山口先生は我が校にとって必要な教師です!」と初めて反抗します。
この言葉に、会場から一斉に拍手が巻き起こりました。
「今日のところは許してやる。だがこのままでは済まさんぞ。」と言い残し、理事長は去っていきました。
山口は学校を辞めずに済み、この結果に生徒たちは彼女を担ぎ大喜びです。
教師たちにも自然と笑みが浮かんでいました。
後日、課外授業に励む三年D組の様子を大江戸一家や、篠原たちも見守っていました。
てつは篠原に対して山口のことを決して諦めないとライバル宣言をします。
「のぞむところです。」と篠原も負けられない意志を示しました。
その二人のやりとりに、同僚の柏木も混ざってきました。
彼もまた山口のことを慕い続けていたのです。
しかし、山口を慕っているのはこの三人だけではありませんでした。
「この三人ライバル同士?」と話す柏木達に対して、「悪いけど四人だ。」と沢田もライバル宣言したのです。
河川敷を駆け抜けていく山口と三年D組の生徒たちは皆幸せそうな表情です。
「みんな私についてこいよ。お前ら全員一緒に卒業するぞ!」と呼びかける山口。
「おー!!」と皆で手をあげて生徒たちは応えていました。
猿渡は最後の最後に、かっこいい所を見せてくれましたね。
教育シンポジウムの代表スピーチは結局できませんでしたが、三年D組の生徒とヒロインの会場でのやりとりは、スピーチ以上の感動を会場全体に与えることが出来たのではないでしょうか?
生徒たちの目線で、彼らと本気で向き合い続けたヒロインの熱血教師ぶりは、採用した校長の目論見通り校内の教師たちにもプラスの影響を与え、白金学院がよりよい方向へ動き出すことを信じたいです。
ただ、このままでは済まさないと言い残した理事長の言葉は怖いですね。
何か復讐劇が続編等で起こらないか心配です。
本作は、過去の名作学園ドラマにはない新しい熱血教師が描かれていました。
現在では、映画やドラマなどで主演として活躍されている俳優も、当時初々しい若手として生徒役で参加している点も見どころでしたね。
あの松山ケンイチさんが、生徒の一人としてシリーズを通してセリフがわずかしかない脇役をしていることなど気づいていない人もいるのではないでしょうか?
各話でゲスト出演している俳優の中にも、他校の生徒役で田中圭さんがセリフがほとんどない役で登場しています。
改めて見返してみると、そのような新しい発見がありました。
気づかなかった方は、是非その辺りも注目してみてください。
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慎(松本潤)、内山(小栗旬)、南(石垣佑磨)、野田(成宮寛貴)、熊井(脇知弘)の5人がたまたま手配中の連続強盗殺人犯を捕まえたことから、警察に表彰されることになった。マスコミのインタビューを一緒に受けた久美子(仲間由紀恵)は、5人から主役の座を奪って、熱っぽく教育論を語る。これがテレビや新聞で取り上げられて、久美子は熱血女性教師として有名になった。
まもなく、息子の活躍を知った熊井の父親・和雄(六平直政)が、感謝の気持ちを込めて、自分のラーメン店の餃子を職員室に差し入れ。これを見て恥かしくなった熊井は、校内で和雄と取っ組み合いの大喧嘩を始めた。久美子は、必死で止めに入るが、とばっちりでパンチを受け鼻血をタラリ。だが、熊井親子の喧嘩はまだ収まりそうになかった。
人気急上昇の久美子は、教育シンポジウムでのスピーチを頼まれたり、写真週刊誌の24時間密着取材を受けたりして大忙し。さすがに実家の大江戸一家のことは明かせないため、久美子は、編集者の立花(福本伸一)にプライベートの取材は拒否する。だが、このことで久美子の隠された顔に興味を抱いた立花は、しつこくその周辺を嗅ぎまわり始めた。
そんな折、久美子は熊井からの突然の電話で、その父・和雄の急死を知った。慌てて病院に駆けつけた久美子は、泣きはらす母親・雅子(須永千重)や弟妹のそばで呆然とたたずむ熊井を見つけ、精一杯慰めの言葉を掛ける。喧嘩をしながらも父親の背中を見て大きくなった熊井のショックは想像以上のようであった。
初七日が終わった日、久美子は学校を休みつづける熊井を心配して、実家の店を訪ねた。雅子の話によると、熊井は傷心のあまり自暴自棄になって家出。一家の大黒柱を亡くし、一人で店を切り盛りすることになった母親は、疲れ果てた様子だった。
まもなく、篠原(沢村一樹)の情報を元に捜し回った久美子は、チンピラに袋叩きになっている熊井を見つけた。ヤケになった熊井は、どうやらチンピラに喧嘩を吹っかけ、逆にやられたようなのだ。久美子に助けられた熊井は、何ひとつ親孝行ができなかったことをまだ悔やんでいる様子。そんな熊井を、久美子は有無を言わさず実家のラーメン屋に連れて行って――。
<出典>ごくせん1公式
沢田たちはあるクレープ店の前にいました。
熊井が行列のできるクレープ屋に15分ほど並んでやっとの思いで、それを食べられるというとき怪しい人物がぶつかってきて熊井はそのクレープを地面に落としてしまいます。
熊井が「弁償しろ。」と詰め寄るも、謝りもせずその場から逃げ出そうとするその男を、みんなで取り押さえます。
沢田が「警察がきたらどうする。」と心配していると、本当に警官が来てしまいました。
その頃、同僚たちと破けたパンツの代わりを探しに買い物に出かけていた山口のもとに、猿渡から「すぐに学校に戻ってきてください。あの連中とんでもないことをしでかしたんですよ。」と、三年D組が警察沙汰になったという連絡がきました。
慌てて山口が学校へ戻ると、学校へ大勢の警察関係者やマスコミが来ていて騒然となっていました。
沢田たちが何か迷惑をかけてしまったと謝る山口でしたが、篠原は、彼らが連続強盗殺人事件で指名手配だった男を捕まえたことを報告します。
沢田たちは警察から表彰を受けることになっていたのです。
「でかした!さすが私の教え子だ!」と喜ぶ山口。
マスコミの記者会見に担任として沢田たちに同席することになった山口は、大勢のメディアの前で「勇敢な生徒たち」と教え子を讃えられて得意気な様子です。
テレビに映りたい彼女は、凶悪犯と直接取っ組み合った当人の熊井よりも目立って、記者たちの質問に答えていきました。
次の日、息子が新聞に載ったことで感謝の印として餃子を届けに、学校にラーメン屋を営む熊井の父親が訪れていました。
父親の行動が恥ずかしくなった熊井は、父に反発して取っ組み合いの喧嘩になってしまいます。
熊井の父親は、新聞の切り抜きまで用意して、息子が表彰されたことを大変嬉しそうでした。
密着取材
翌日、学校には今回のニュースで話題になっている山口のことを取り上げようと24時間の密着取材に記者がカメラマンと来ていました。
山口は、普段のジャージ姿からスーツへと変身し、言葉遣いも上品になっています。
生徒たちも普段と違う様子の山口に唖然となっていました。
沢田たちが帰宅する途中、熊井のラーメン屋の前で熊井の親父が、例の事件の記事の切り抜きを客に配っていました。
その様子にまたもや腹を立てた熊井は、父親と衝突をします。
「うるせえ!このクソ親父!」と捨て台詞を吐いて店の前から去っていく熊井。
息子のことをよろしく頼むと笑顔で伝える親父に、沢田たちも挨拶をしてその場を去りました。
「いい親父さんじゃないか。」と話す沢田たちは、熊井に将来店を継がないのか尋ねますが、親父とうまくいっていない熊井は、そんな気持ちは全くありません。
一方、密着取材を受けていた山口でしたが、プライベートの時間だけは取材を断り、素性がばれないようにこっそりと帰宅していきます。
しかし、取材が熱心な記者たちは跡をつけて彼女が大江戸一家の屋敷に入る所を見ていました。
訃報
熊井の父親が突然心臓発作で倒れて亡くなった知らせが届きます。
急いで病院へ駆けつけた山口と沢田たち。
父親と最後に交わした言葉が、つまらない親子喧嘩のだったことを悔やむ熊井に山口は、「クマ、しっかりするんだぞ。おふくろさんたち支えてやれよ。」と言葉をかけます。
落ち込む熊井は「畜生!。」と叫び、病院から走り出していきました。
その後、熊井は学校に来なくなってしまいます。
彼の兄弟がまだ小さいこともあり、熊井の家のことを心配する沢田たちは自分たちに何かできることはないか悩みました。
熊井は荒れて、家にも帰らず学校をサボり、街をうろつくようになります。
熊井が自分の顔を見て街で逃げ出したことや、全く頼ってくれないことに落ち込む山口に、祖父は、男っていうのは父親が自分の生きざまの道しるべなんだと語ります。
熊井が道しるべを失って今必死にその道を探しているところなんだろうと語る祖父は、「道に迷ったままだったら、久美子、お前が道を教えてやれ。」と助言してくれました。
荒れ狂う熊井は、街をうろついているときにチンピラ集団に自分から絡んでいってしまいます。
彼らにボコボコに叩きのめされてしまう熊井。
近くで見かけたという、篠原の同僚の情報をもとに周辺を探し回る山口はその現場を見つけました。
喧嘩を売られて気が収まらないチンピラ連中を止めるために、熊井の代わりに土下座して謝る山口でしたが、チンピラは調子に乗って山口に大柄な態度をとりました。
その態度に山口の目つきが変わった時、チンピラは彼女の胸倉を掴み彼女に詰め寄ります。
その瞬間、チンピラ連中を叩きのめし、「大勢で一人の高校生を袋にするしか能がないチンピラ風情が大口叩いてんじゃねえよ。」と言い放ちました。
「お前ただもんじゃねえだろ。」と怯えたチンピラは逃げ出していきます。
その後山口は、自暴自棄になっている熊井を熊井ラーメン屋に連れて行きました。
そこで目にしたものは、沢田たち四人が、熊井のために何かできることはないか考えた末決めたお店の手伝いをする光景だったのです。
沢田、野田、内山、南が、熊井の家族と一緒に店の手伝いをしている姿を見せ、「あいつら、とことん前向きじゃないか。」と熊井のために行動している仲間想いの彼らを山口は讃えます。
熊井のお母さん一人で店をやるのは大変だろうと、熊井が辛さを乗り越えて帰って来るときまで自分たちで熊井の代わりに店を手伝ってあげようと、沢田たちは熊井ラーメン店を助けていたのです。
その様子に山口は大変感動していました。
熊井にもその想いは伝わっていきます。
山口の話を聞いて、今まで反発ばかりしていた親父のことをかっこよく思い始めた熊井は泣きながら「俺、何も親孝行できなかった。」と話します。
山口は「これから親孝行していけばいい。」と励ましました。
不穏な影
その後、皆でラーメン屋の手伝いをする山口たちでしたが、外にはその様子を隠し撮りする記者がいました。
立ち直った熊井は学校へ無事に復帰することになります。
白金学院での教育シンポジウム開催も間近に控えたその日、密着取材を受けていた週刊ウェンズデーの記事は、当初の予定と内容が大幅に変更されていました。
その記事のタイトルは「衝撃の事実発覚!熱血教師は、任侠一家の四代目!!」
その記事を見つめる記者とカメラマンは、金のなる記事に薄気味悪い笑みを浮かべていました。
今回も、恒例のヒロインの大立ち回りで救う場面がありましたが、熊井をどん底から救ったのは生徒たち同士の友情だったような印象を受けます。
警察から表彰され、世間でも評価されはじめた彼らの仲間想いでいい所を引き立ててあげる役割に徹していたヒロインでしたが、とうとう今回、密着取材を受けてしまったがために任侠一家で暮らす素性が世間にばれてしまう事態がラストの場面で発生しました。
三年D組の生徒たちのとの関係性には影響は無さそうですが、校長から何度も念押しされていたこの事態に、ヒロインの教師の道は閉ざされてしまうのでしょうか?
世間やマスコミ、教育関係者も注目する教育シンポジウムが開催される最終回、ラストの結末が気になるところです。
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一緒に飲みに行く約束をしていた皆がそれぞれ突然のキャンセル。偶然にも篠原(沢村一樹)と2人きりで出かけることになった久美子(仲間由紀恵)は有頂天!ところがその直後、篠原が女性と腕を組んで歩いている所を目撃してしまいショックを受けていた。
そんな折、猿渡の妻・さち子がお見合いの話を持ち込んできた。相手は、伊集院俊彦(樋口浩二)というエリート校・英翔学園高校の教師で、静香(伊東美咲)や菊乃(中澤裕子)もうらやむ東大卒の男前。「断られるに決まっている。」と猿渡や生徒にからかわれ、負けず嫌いの久美子は、お見合いを引き受けることに決めた。それを知ったてつ(金子賢)は、もしもお見合いが成功したら、久美子が大江戸一家を継ぐ可能性が無くなってしまうと気が気ではない。
ところが、アネさん風の着物姿で見合いの場に行った久美子を、伊集院はなぜか気に入ったらしいのだ。その後、久美子は猿渡に断りの意向を告げていたが、伊集院の強い希望で再び会うことになってしまった。伊集院と会った久美子は、エリート意識だけで白金学院を馬鹿にされ腹を立てていた。ちょうどそこへ、猿渡から、慎(松本潤)、内山(小栗旬)、南(石垣佑磨)、野田(成宮寛貴)、熊井(脇知弘)の5人が、万引きをしたとの連絡が携帯に入った。急いで伊集院に断りの意志を伝えた久美子は、慌てて学校に戻った。
学校に来ていた篠原の話によると、ゲームショップ店の店長に万引きの疑いをかけられた5人は口論の末揉み合いになり、相手を殴ってしまったようなのだ。店長は、商品が無事戻ったということで、被害届を出さないつもりだと言うが、5人の万引きの嫌疑は全く消えていないようであった。
慎らの話によると、ゲームショップの前を通りかかった際、店内から出てきて熊井にぶつかった英翔学園の生徒がゲームソフトを落とした、とのこと。猿渡が5人の犯行を追及する中、「生徒たちを信じる!」と言い切った久美子は、その濡れ衣を晴らそうと心に決めた。
<出典>ごくせん1公式
雑誌の占いで恋愛運絶好調という結果に浮かれ気味の山口は、意中の篠原にサボテンをもらったり、食事に誘われたりと占い通りのことが実際に起こりハッピーな気分です。
偶然初めての二人きりでの食事になり、篠原が結婚式の話を振ってくるために、自分との結婚を考えてくれていると思った山口はラッキーアイテムのサボテンにとても感謝します。
篠原の携帯に電話がかかってきて、誰かと結納の話までして積極的な彼の行動に更に浮かれる山口。
しかし、電話の相手のことを「れいこ。」と彼が呼び捨てで名前を言っているのを聞いて幸せな気持ちは、一気に叩き落されてしまいます。
誰かと急な約束をして、山口との食事を切り上げてお店を出て行った篠原は、女性と待ち合わせして、腕を組んで歩いていきました。
篠原が結婚を前提としている女性と交際中ということを知った山口は、もう占いは信じず、恋をしないことを誓い、仕事に生きることにするのです。
一方、沢田、熊井、内山、野田の四名は、自分たちを英翔学園の生徒と偽り、ナンパした女子高生と合コンをしていました。
そこへ、一人だけ風邪で学校を休みハブられていた南がD組の生徒を引き連れて乱入し、白金学院であることを暴露したために、合コンがぶち壊しになってしまいます。
皆、恋がうまくいかず凹んでいました。
お見合い
次の日、学校に香水の匂いが強い見知らぬ女性が職員室に訪れ、女性職員を品定めしていました。
その女性は猿渡さち子といい、教頭の奥さんで、山口のことをしばらく見つめると「あなたに決めた。」と言い、お見合い写真を見せてきます。
相手は、名門高校の英翔学園に勤める東大卒のエリート国語教師・伊集院俊彦でした。
さち子の趣味は、縁談話をすすめて、カップルを成立させることだったのです。
恋は諦め、仕事に生きることにした山口は、最初は断ろうとしたのですが、結婚は勝負事と話すさち子の説得にやる気を見せ、お見合い話を受けることにしました。
周りのお見合い失敗前提で話を進める決めつけに腹が立ち、見返してやるつもりで全力でお見合いに挑むことにします。
お見合い当日、伊集院と初めて顔を合わせるため、当日気合いを入れた着物姿で現れた山口。
D組の生徒たちも、こっそり心配そうにその様子を見守ります。
お見合い中、素が出て危うくなるも、さち子のアドバイス通りなんとか伊集院とのお見合いをこなしていく山口は、慣れないことをして疲労感いっぱいで帰宅しました。
大江戸一家の弟分たちは、一般人とのお見合いをした話をきいて、彼女が一般人と結婚してしまったら四代目の後継ぎがいなくなってしまうことを嘆いていました。
組長の祖父は、「久美子の人生だ。」と笑顔で応援します。
万引き事件
後日、誰もが失敗に終わると思われた山口のお見合い話でしたが、意外にも伊集院が山口のことを気に入り、お付き合いしたいと申し出てきました。
この逆転劇は学校中の噂となります。
熊井は、彼女の結婚話を喜びながらも複雑な表情をしていました。
一途な山口が結婚を機に学校を辞めてしまわないか不安になっていたのです。
下校時間になり、沢田たちがいつもの通学路を帰っていると、英翔学園の生徒がぶつかって万引きした商品を落として逃げていきました。
ろくに犯人の姿を見ずに追いかけてきた店長は、落ちていた盗品を手にもっている内山を犯人だと決めつけ、彼らの言い分を全く聞かずに連れて行こうとします。
店長の態度に腹を立てた内山は、思わずその男性に手を出してしまいました。
その頃山口は、伊集院と二人きりで食事をしていました。
彼は、山口に英翔学園への転属願いを申し出たことを告げます。
白金学院を見下し、それなりの学校で結婚相手には働いて欲しいという伊集院のわがままに腹を立てた山口は、お見合い話を断り、その場を去っていきました。
食事の場でD組の生徒たちの万引き事件の知らせを受けた山口は、すぐに学校へ駆けつけていきます。
学校へは篠原たちも来ていました。
被害にあったゲームショップの店長は、商品が戻ったこともあり、内山に殴られたものの、被害届を出さないでくれるとのことでした。
しかし、熊井たちは自分たちが盗んだ犯人にされたままで納得できずに苛立っています。
山口は、「殴ったら犯人じゃないことを信じてもらえたのか?殴ったとこで何の解決にもならないだろうが!」と怒鳴り本気で怒ります。
山口は殴ったことは叱りましたが、沢田たちの盗んでいないという言葉は信じます。
英翔学園の生徒が盗んで落としていったという話を信じた山口は、「こいつらはウソつくようなやつらじゃない。」と決めつけにかかる猿渡にきっぱり言いました。
根拠を求める猿渡に、自分たちが過ごしてきた三か月の時間の中にあると答える山口。
彼女の中で、D組の生徒たちの存在は大きくなっていました。
生徒たちにとっても代わりの教師はおらず、山口は覚悟を決めて彼らの担任を天職として勤めあげる気持ちになっていたのです。
明らかとなる真実
翌日、このままでは英翔学園に山口が一人で殴り込みに行きかねないと予想した沢田は、熊井たちと先回りして学園に乗り込み、犯人に名乗り出るように騒動を起こしにいきます。
山口が単身で行った場合、問題になれば責任を問われ、退職してしまう恐れがあるからです。
本当に英翔学園を訪れた山口は、沢田たちがお見合い相手の伊集院を含めた英翔学園の教師たちと揉めている場面に遭遇します。
「万引きした張本人が出てくるまで帰らない。」と学校校舎の前で、大声で叫ぶ熊井や内山。
教師たちと言い合いになっているところへ、山口が現れ、止めに入ります。
伊集院は、山口が自分の生徒を連れ帰ろうとしてくれると思いましたが、山口は彼に「うちの生徒に濡れ衣を着せたおたくの生徒さんを連れてきてください。」と告げます。
伊集院は、自分の学校の生徒がそんなことをするわけがないと話を聞きません。
ぶつかった犯人の顔を見れば分かると生徒全員に会せるように要求する山口に、伊集院はD組の生徒たちを犯人だと決めつけ、「こんな生徒たちの話を鵜呑みにするとはあなたは純粋過ぎる。」と言いました。
人を見かけや、出身学校で判断する彼の言い分に、生徒それぞれのいい所をあげて反論する山口。
見た目や肩書で人を判断することに憤り、伊集院に怒鳴りつける山口の姿に、沢田たちは感動し、その様子を見ていました。
「私はこいつらを、私の生徒たちを信じています。」と言い切った山口のところへ、事件の調査を終えた篠原たちが現れました。
ゲームショップの防犯ビデオを確認した所、実際に盗難していた英翔学園の生徒が映っていたのです。
その生徒は熊井にぶつかって盗品を落とした生徒で、沢田たちの言っていたことが真実であることが証明されました。
万引き事件も一件落着となり、山口は伊集院に白金学院の生徒たちととことん付き合っていくことを告げて、その場を去っていきます。
その様子を物陰から見守っていたてつは泣きながら感動して、彼女の天職を理解し、四代目になってくれることを願掛けとして伸ばしていた口ひげを剃り落としたのです。
後日、篠原が腕を組んでいた女性が、彼の妹であることが分かりました。
話にあがった結婚話も、篠原ではなく彼の妹の結婚話だったのです。
恋人だとおもっていたその女性が、妹であることを知った山口は、再び彼への恋心に火をつけるのでした。
D組の生徒たちも、彼女の恋を応援しています。
周りの大人は素行が悪いという理由で犯人だと決めつけにかかる中、最後まで生徒を信じ切るヒロインの姿が印象的でした。
生徒をただ信じて味方になるだけでなく、手を出した悪いところはしっかり叱りつけ、反省させているところも素晴らしいと感じました。
付き合ってきた時間や生徒たちと全力で向き合ってきた甲斐もあり、強い絆で結ばれた三年D組は、生徒たちの方もヒロインのことを思い動いてくれるようになってきましたね。
彼女が自分たちのために問題行動を起こして学校を去ってしまう事がないように、けじめをつけに行く際、生徒たちが敢えて先に動いて騒ぎを起こしにいった場面はまさに絆の成長が見られたシーンだったと思います。
ここまでくると、ヒロインの素性がバレてしまったとしても生徒たちはついてきてくれるのではないでしょうか?
クライマックスに向けてクラスの絆が卒業までにどうなるのか気になる所です。
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白金学院のバレーボール部が全国大会に出場することになり、学内は応援ムード一色。校長の白川(田山涼成)や猿渡(生瀬勝久)は、学校の知名度が上がれば受験者数も増えるとニンマリ。久美子(仲間由紀恵)は、チアガールになって応援しようと静香(伊東美咲)と菊乃(中澤裕子)に持ちかけるがアッサリ断られてしまう。仕方なく久美子は、勝手に内山(小栗旬)を団長に任命し、野田(成宮寛貴)、南(石垣佑磨)、熊井(脇知弘)に声をかけ応援団を結成。団員の勧誘を開始した。
そんな折、校舎に掛かっていた応援の垂れ幕が、ズタズタに切り裂かれる事件が発生。久美子は、以前友達だった慎(松本潤)と内山の話から、犯人が黒崎(塚本高史)という白金の元生徒だと知った。
昨年バレーボール部が地区大会に勝ち進んだ時、当時部員だった黒崎は相手の学校の生徒を殴る、という暴力事件を起こした。本来なら、停学処分程度ですんだのだが、バレー部の顧問の岩本(甲本雅裕)は、大会への出場を優先し、黒崎を辞めさせたようなのだ。この先、黒崎が警察沙汰を起こすのではないかと心配する慎と内山。2人の思いを知った久美子は、なんとか力になってやろうと思った。
久美子は、岩本から、当時の詳しい事情を聞いた。それによると、黒崎の退学は、理事会やPTAの指示で強引に決まったとのこと。久美子は、黒崎を守ってやる勇気がなかったと反省する岩本に、とりあえず謝ってはどうかと勧める。黒崎の姿を偶然見かけた久美子は、バカな真似を止めるよう説得するが、岩本と学校への復讐を決意しているらしい黒崎は、全く聞く耳を持たなかった。
全国大会まであと3日と迫った日、今度は2人の部員が黒崎に殴られる騒ぎが発生。程なく、岩本の姿が見えなくなった。黒崎がチンピラ達と学校への殴りこみを計画している、と知った岩本は、一人で黒崎に謝りに行ったようなのだ。これに気付いた久美子は、慎と内山の姿が見えないこともあり、慌てて岩本の行方を捜して――。
<出典>ごくせん1公式
白金学院のバレーボール部が全国大会に出場決定し、開校以来のこの快挙に学校全体が祝福ムードで盛り上がっていました。
顧問の岩本も、校長達からお祝いの言葉をもらって満面の笑みで喜んでいます。
教頭の猿渡は、入学希望者が増えることを期待してニヤけ顔が止まりません。
山口は三年D組が問題行動を起こしてバレーボール部が出場停止になることがないように釘を刺されました。
教師たちはバレーボール部が昔、色々あったことを噂しています。
今年から赴任してきた山口には何の話かさっぱり分かりませんでした。
山口は、バレーボール部の全国大会に向けて、応援団を結成することにします。
それぞれの適正を考えて、内山を団長に指名し、南が副団長、野田はマネージャー、旗持ちは熊井がやることに決めました。
皆、全く乗り気ではありませんでしたが、山口は、応援団を頑張ったご褒美に、大学のチアガールズとの交流会を企画します。
この話を聞いたD組の生徒は、態度を180度変えてバレーボール部の応援団としてやる気をみなぎらせました。
その頃、学校の付近を黒崎裕次という男がうろつくようになります。
沢田や内山もよく知るその男は、白金学院の元バレーボール部員で、去年の地区大会前に暴力事件を起こし退学になっていた生徒でした。
D組の生徒は、学校内で応援団の勧誘をしていましたが、他のクラスの生徒は誰一人加入せず、結局三年D組だけの構成となります。
練習現場に現れた猿渡はまた嫌味を言ってくるのかと思いきや、なぜか発声練習を率先して行い、周囲を驚かせました。
復讐
沢田と内山は、なぜ今頃になって黒崎が学校の周りをうろついていたのか不安になります。
黒崎が一緒にいた連中が、評判の悪い不良だったということもその不安に拍車をかけていました。
次の日、白金学院の校舎に垂れ下がっていたバレーボール部の全国大会出場を祝う垂れ幕が、何者かにズタボロに引き裂かれてしまう事件が起こります。
この件の犯人に目星がついているのか、同僚たちが何かを隠している様子だったため、山口は不審に思います。
その頃、沢田と内山は黒崎に会いに行っていました。
垂れ幕の一件が黒崎の仕業なのか確認し、その目的を探るためです。
「全国大会なんてぶっ潰してやる。」と豪語する黒崎は、顧問の岩本に強い恨みを抱いていました。
暴力事件を起こした黒崎を、学校は停学処分ではなく、大会出場停止を避けるために退学処分にしたのです。
顧問の岩本は、黒崎を庇うこともせず、学校の名誉を守るために彼を切り捨てたのでした。
沢田と黒崎と内山は、去年まで三人でよくつるんでいた親友だったため、黒崎が何か警察沙汰になるような事件を引き起こしそうなことを心配する沢田と内山は、彼のことを山口に相談します。
退学事件が起きなければ、黒崎も今頃三年D組にいた生徒だったのです。
沢田は、黒崎が顧問の岩本に何かするのかもしれないと危惧していました。
岩本と直接話をした山口は、彼が黒崎の一件に関して後ろめたい気持ちがあることを確認します。
山口は、岩本に黒崎に謝罪をするように促します。
そんなことをしても納得するような奴じゃないと、謝罪が無意味であることを主張する岩本ですが、山口は彼が納得しないと本当に無意味なのか問います。
間違ったことをしたときに、謝る姿勢を見せることも大人の務めだと山口は言いました。
かつての親友
その日の夜、学校の体育館に忍び込んだ黒崎がバレーボールをしている姿を山口は見かけます。
山口は、沢田と黒崎が本気で黒崎のことを心配していることを伝え、バカなことはしないように伝えました。
しかし、黒崎は、自分の友人は今一緒にいる連中たちのことで、その二人とはもう友人ではないことを言い残し去っていきます。
黒崎の様子から、彼が本当は沢田たちと一緒に学校を卒業したかったのではと感じた山口は、この一件を祖父に相談しました。
祖父は、「終わってしまったことをいつまでも引きずっているといつまでも動けなくなってしまう。大事なのは先の事だからそのことを考えないといけない。」と話しました。
三年D組の応援団も様になってきた頃、黒崎による暴力事件が起こります。
被害者はバレーボール部の補欠として活動しているD組の生徒でした。
重傷を負ったその様子に、いよいよ彼が全国大会出場を潰すために本気で動き出したことを知った岩本は単身、黒崎のもとへ駆け出していきます。
その様子を察知した沢田と内山が彼を追いかけ、さらにそのことを熊井達に聞いた山口も追いかけていきました。
黒崎の住処を訪れた岩本は、退学事件のときになにもしてやれなかったことを謝りに来ていました。
「守るべきものは学校の名誉ではなく、お前だった。」と岩本は素直な気持ちを伝えます。
必死に練習を頑張ってきた生徒たちのためにも、全国大会を行かせてやってくれないかと頼む岩本に、「今頃何言ってんだ。勝手な事言ってるんじゃねえ。」と黒崎は岩本を何度も殴りつけました。
遅れて駆けつけた沢田と内山がそれを必死に止めに入ります。
以前まで教師のことを同じように憎んでいたはずの沢田と内山の変化に、黒崎は「教師なんて最低の人種だと言っていたのはお前らじゃないか。」と二人を怒鳴りつけました。
そこへ黒崎のつるんでいる不良グループが大勢現れ、黒崎は「これから白金に殴り込みをかける。」と二人に伝えます。
警察に捕まることを心配する沢田は止めますが、「お前らには関係ない。」と黒崎は聞く耳を持ちません。
必死に止める二人のことを不良連中が取り押さえます。
そこへ、さらに遅れてきた山口が現れました。
「誰が本当にお前のことを考えているのかいい加減気づけよ。」と山口は伝えます。
不良グループが山口に襲いかかる中、それを跳ね除け、ずっと後ろ向きのままでいる黒崎に対して説教を続ける山口。
山口の気迫に押され、黒崎の周りにいた不良は皆逃げ出します。
先生に将来を台無しにされたと嘆く黒崎に、山口は張り手を食らわし、「他人のせいにしている暇あったなら、前に進むことを考えろ。」と自分で挫折を乗り越え、人生を切り開かなければならないことを説きます。
黒崎は黙り座り込んでしまいました。
沢田と内山は黒崎の手を握ります。
黒崎は山口のことを「面白い先公だな。」と言い、もっと早く出会えていたら学校辞めずに済んだかもしれないことを伝えました。
壮行会
黒崎は、復讐をすることをやめて、バレー部の全国大会を応援するように心を入れ替えました。
黒崎は、自分の人生を真面目に考え、仕事を探し始めたのです。
何事もなく全国大会へ送り出すことができた白金学院の教師たちもひと安心の様子でした。
山口は、女子大生のチアガールズとの交流会が嘘であったことを打ち明けます。
D組の生徒は話が違うと怒り、彼女を追いかけまわしました。
白金学院は以前から生徒を切り捨てる方針だったようで、その弊害が顕著に現れたのが今回の話のように感じます。
校長の白川は、このような学校の体制に一石を投じるために素性がばれると大問題になりかねないヒロインを教員として採用したのではないかと思いました。
沢田や内山たちの働きかけもあり、ヒロインのいつもの説教が炸裂した甲斐あってか、学校への殴り込みの発展は回避できましたが、学校の体制そのものを変えなければこのような問題が次々に起こるような気がしてなりません。
挫折で立ち止まっている人に強いメッセージ性があった今回の話は、視聴者の多くの人の心に響く内容だったと感じました。
ヒロインの存在が、学校の体制そのものに、いい方向へ変化を生んでいくことに期待します。
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菊乃(中澤裕子)が一泊二日の研修旅行に出発しようとした時、菊乃の7歳になる息子・裕太(小堀陽貴)が学校に現れた。菊乃の話によると、昨年、菊乃の夫が死亡したため、裕太は山梨に住む父方の祖父母と3人暮らし。この日は、裕太の学校が休みだったためわざわざ菊乃に会いにやってきたようなのだ。
途方にくれる菊乃に頼まれた久美子(仲間由紀恵)は、仕方なく裕太を一日だけ預かることになった。小さな客人を迎えた大江戸一家は、いつもと違う接待をすることになり慌てまくる。てつ(金子賢)やミノル(内山信二)に遊んでもらった裕太は、楽しい思い出を胸に眠りについた。
翌日、久美子が菊乃に裕太を引き渡して程なく、裕太の山梨の祖父母が学校に姿を見せた。どうやら、裕太は祖父母に黙って菊乃に会いにきたようなのだ。これを知った菊乃は、「逆上がりが出来るようになったら、会ってあげる」と言って、祖父母の車に乗った裕太を送り出す。だが、裕太との別れが余りにもアッサリしていたことから、生徒たちの間に菊乃の冷たさを非難する声が沸き上がった。
まもなく、その祖父母から学校に、裕太が急に姿を消したとの連絡が入った。菊乃、久美子はもちろん、3年D組の生徒たちも裕太の捜索を開始。久美子は、公園の鉄棒で懸命に逆上がりの練習をする裕太を見つけた。裕太は、逆上がりが出来るようになれば菊乃が会ってくれる、と本気で信じていたのだ。しかし、無事の連絡を受けた菊乃は、裕太に会いに行こうとはしない。
菊乃のかたくなな態度に秘められた事情とは?“母”の悲しい胸の内を知った久美子はどうするのか――。
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学校に伝わる怪談話に盛り上がる三年D組。
山口はその話を聞いたせいか、学校の廊下の物音一つにもビクビクしてしまいます。
養護教諭の川嶋菊乃は一泊かけての養護研修会に参加することになっていました。
その頃、白金学院には見知らぬ小学生の男の子が現れ、山口はこの子を幽霊と勘違いしてしまいます。
なぜ、学校に子どもがいるのかよく分からず、学校を走り回るその男の子を追いかけていくと、その子は川嶋のもとへ「ママ!」と駆け寄っていったのです。
川嶋が結婚していて、尚且つ子どもがいることに驚く一同。
川嶋に話を聞くと、彼女は去年旦那さんが亡くなり、未亡人となっていました。
息子とは一緒に暮らしておらず、亡くなった旦那の両親がその子を育てていたのです。
息子の川嶋裕太は、学校の創立記念日で休みということもあり、祖父母の了解を得て川嶋に会いに来ていました。
泊りがけの研修会に参加することになっていた川嶋は、教師たちの誰かに裕太を一晩預かってくれないか頼みます。
どの教師も子どもを預かることを嫌がり、人情を訴える山口が家で裕太を一晩預かることになりました。
弟分たちだけでは家業がバレてしまうことを恐れた山口は、沢田にも協力を頼み、裕太の面倒を見ることになります。
皆で食卓を囲む晩御飯で好き嫌いをする裕太に、ついつい素が出てしまう弟分たち。
裕太に家業がバレてしまわないように沢田が制止してくれました。
子どもを育てるのは大変だと裕太の寝顔を見て話す山口に、祖父は「16年前にお前が来た時はもっと大変だった。」と昔話を始めます。
山口が一家に来てから、笑い声が絶えない家になったと話す祖父は、面倒なことがあればあるほど人は幸せになることを学んだと笑顔で振り返っていました。
失踪事件
翌日、学校へ向かう山口と裕太は、篠原たちとばったり出くわします。
一緒に登校することになり、ある公園を通りかかったとき、山口は裕太から、その公園には母親との逆上がりの練習をした思い出の鉄棒があることを聞かされました。
川嶋が、学校へ戻るまで三年D組で裕太を預かりながら授業をすることになります。
預かることを許可してくれた猿渡に、お礼として飴をプレゼントする裕太。
普段は嫌味たらしい猿渡ですが、子どもの愛嬌ある行動にまんざらでもない様子でした。
山口は、子どもは大人のやることをすぐに真似する傾向があるから、子どものお手本になるような行動を心掛けるようにD組の生徒たちに言います。
D組の生徒たちと共に授業を受けて、わずかな時間だったにも関わらず生徒たちと心を通わせていった裕太は、川嶋が戻るまで楽しい学校生活を送りました。
そんな時、職員室に川嶋が裕太を連れ出したのではと疑って、ご立腹な彼の祖父母が訪ねてきます。
裕太は、祖父母の了解を得てきたと話していましたが、その話はウソだったのです。
川嶋は、裕太が内緒で来たことにひどく怒り、周りもその態度を心配する中、彼を祖父母のところへすぐに返してしまいます。
「今度はいつ会えるの?」と別れ際に母親に尋ねる裕太。
「逆上がりができるようになったらね。」と笑顔で川嶋は約束します。
わざわざ母親に会いたくて祖父母に黙ってでも遠くから訪ねてきた裕太をすぐに返してしまった川嶋に、D組の生徒たちは子どもの気持ちを分かってないと非難します。
子どもと別々に暮らすその行動が理解できないと言われた川嶋は、裕太は自分が生んだ子ではないことを打ち明けました。
死んだ旦那と前妻の間に生まれた裕太は、一歳の頃から川嶋と暮らしていたため、川嶋のことを実の母親だと信じ込んでいると彼女は言います。
旦那が死んだときに、義理の両親が裕太を育てて、その方が裕太は幸せになると二人に言われた川嶋は、自分が本当の母親ではないこともあって受け入れていました。
その頃、祖父母と帰宅していたはずの裕太が、いなくなってしまったという連絡が学校へ入ります。
この連絡を受けたD組の生徒たちは、教師の制止を振り切ってみんなで裕太を探しにいくことになりました。
裕太の捜索は、篠原たちも協力に加わって、警察の捜査にまで発展します。
山口や川嶋、教師たちも探す中、日は落ちて暗くなってもなかなか見つからない状況で、川嶋は裕太が話していた逆上がりの思い出の場所を思い出し、そこへ向かいます。
公園に到着すると、黙々と逆上がりの練習に励む裕太の姿がありました。
母と子
自転車とぶつかってひどい怪我をしている裕太の様子をみて、病院へ行こうと彼を連れて行こうする山口に、「逆上がりができるようになりたい。そうすればママが会ってくれると言っていたから。」と病院へいくことを嫌がる裕太。
裕太は、限界になるまで逆上がりの練習に励みましたが、そんな彼の様子が耐えられなくなった山口は皆に連絡を入れて、病院に彼を連れて行きます。
病院には、心配で裕太を探し回っていたD組の生徒や教師たちも駆けつけましたが、肝心の川嶋は、病院の前まで来て引き返していきました。
山口は「待ってください。」と川嶋を追いかけます。
「見つかったならそれでいい。」と話し川嶋に、山口は裕太が逆上がりを一生懸命練習していた見つけたときの様子を説明しました。
「もうあの子のために会わないほうがいい。」と約束をした自分を責めて、裕太と距離を置こうとする川嶋は、自分が本当の母親じゃないことを裕太が知ったときに傷つくことを恐れていました。
そんな川嶋に、山口は裕太がとっくにそのことに気づいていることを打ち明けます。
裕太は何もかも知っていて、川嶋のことを母親だと慕い、会いに来ていたのです。
「血のつながりなんて関係ない。同じ屋根の下で共に泣いたり笑ったりしたら家族じゃないか。」と川嶋に裕太の手をとることを願う山口。
この説得に涙した川嶋は、抑えていた気持ちを爆発させて、祖父母に連れられて帰ろうとしている裕太を追いかけます。
川嶋と裕太は抱き合い、その様子は、誰もが本当の母親と子どもの姿に見える光景でした。
「ママと一緒にいたい。」と一緒に生活するなら、わがまま言わずに我慢できると話す裕太に、川嶋は自分が本当の母親ではないことを伝えようとします。
しかし、裕太はその言葉を遮り、「ママはママじゃないか!」と叫ぶのです。
「裕太…。」と彼を抱き締める川嶋は、義理の両親に裕太と一緒に暮らしたい気持ちを正直に伝えます。
二人の幸せを願う祖父母も今回の一件で、裕太が川嶋と暮らしたほうがいいことを理解しました。
二人が一緒に暮らすことを了承したのです。
D組の生徒たちは、母親と一緒に暮らしたいという願いが叶った裕太を胴上げし、皆で喜びます。
帰宅後、山口は祖父に「私幸せだよ。この家に引き取られて。ありがとう。」と伝えます。
「身内にありがとうはいらねえ。」と祖父は照れながら嬉しそうにしていました。
突然学校に現れた小学生に、最初は皆驚いたものの、彼の純粋な母親に会いたいという願いは周囲の大人たちにも伝わり、強い影響力があったと感じました。
それは毎回嫌味たらしくて何かと敵対する立場にある教頭の猿渡が、今回だけは子どもの行動に心が洗われたのか、山口たち三年D組側と同じ気持ちでいたように思えたからです。
息子と一緒に暮らせるようになった川嶋は、それを後押ししてくれたD組の生徒や山口に強い感謝をしていることでしょう。
生徒たちだけでなく、教師陣たちとも強い絆を作り上げていくヒロインは、もはや白金学院に無くてはならない存在となっているようにも思えます。
大江戸一家での暮らしは、ヒロインに家族の在り方も幼い頃から教えていたのですね。
祖父の方も教えられたことがあるような話をしていたので、お互い様なのでしょうか。
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久美子(仲間由紀恵)が、学校の校門で慎を待っていた女子高生の妹・なつみ(市川由衣)と顔見知りになった。なつみの話によると、慎(松本潤)は現在、実家から離れて一人暮らし。慎と父親とは、何か折り合いが悪いらしい。
学校では、生徒たちの卒業後の進路を相談する三者面談が始まり、3年D組の生徒たちも親と久美子の前で、それぞれ自分の将来の希望を明かした。だが、その面談に慎の両親がどちらも来なかったことから、久美子は実家に連絡。慎が、前の学校での退学騒ぎの後、父親(西岡徳馬)と喧嘩をして家を出ていたと知った。父親は体面ばかりを大事にする人物らしく、慎は全く家に戻る気がないらしい。
まもなく、久美子は、なつみから慎に「家から逃げたい!」という連絡が入ったのがきっかけで、慎の両親、正太郎と今日子に会った。正太郎の職業は、学校には“公務員”と届けてあったが、なんと代議士。なつみが最近学校に行っていないと知った正太郎は怒り心頭で、慎がそそのかしたに違いないと決め付けていた。これを聞いた慎は、もちろん反論する。慎と正太郎の話は、空回りするばかりであった。
久美子は、「家から逃げたい!」と言っていたなつみに、慎が責任を感じていると知る。なつみは、慎が家を出てしまったため、親の期待を一身に背負うはめになり、それが重荷になっていたようなのだ。慎は、帰宅が遅いなつみを心配し「…あいつは俺が守る」と夜の町へ飛び出していった。
そんな中、久美子に、家に戻らないなつみがヤミ賭博の噂があるカジノクラブに行った、との連絡が入った。久美子は慌てて内山(小栗旬)、熊井(脇知弘)、南(石垣佑磨)らと問題のクラブに駆けつけた。だが、そこで見たのは、賭博の手入れでクラブに入った警官に捕まりパトカーに乗せられる慎の姿だった。
慎は学校にいられるのか? 事件の真相は? 父親との関係は?――。
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白金学院の校門前に見知らぬ美少女が立っていて、三年D組の生徒たちは彼女に興味津々です。
皆、その子のことが知りたかったのですが、目を離した隙にいなくなっていました。
その頃、学校では生徒の進路相談をするための三者面談が行われることになっていました。
D組の生徒の保護者たちが学校に訪れ、山口自身初めての三者面談ということもあり、放課後に疲労感一杯で帰宅しようとすると、校門前にはまた今朝見かけた美少女が立っていました。
山口のそばにいた生徒たちは皆、彼女に声をかけようとしますが、その子は真っ先に沢田のもとへ駆け寄っていきます。
親し気な二人の様子に、沢田の恋人かと思いましたが、その子は沢田の妹だったのです。
沢田なつみと名乗った彼女は、一人暮らしをしている兄の顔が見たくて遊びに来ていました。
兄が、クラスの仲間と楽しそうにしている様子を見て嬉しそうななつみでしたが、彼女は両親とうまくいっていない様子でした。
次の日、三者面談二日目。
内山の母親が新しく始めた仕事先の結婚相談所のお見合いビデオを受け取った山口は、職員室でそのビデオを眺めていると、収録されている男性の中に白金学院の鷲尾が参加していることを知ります。
同僚たちもそのビデオを見てしまい唖然となり、皆で見なかったことにしようと決めました。
その日も疲れた様子で、帰宅する山口は帰り道に、沢田がコンビニ弁当を買っているところを見かけ、彼を食事に誘うことにします。
家で一家の皆と鍋と囲む沢田に、山口は一人暮らしをしている理由を尋ねると、彼は自由で快適だからと答え、全く淋しくないと答えます。
山口は、沢田の親が心配していないのか気になりますが、祖父は世の中には色々な家族の形があると言います。
「親は子どもの幸せを願うものじゃないの?」と尋ねる山口に、祖父は「親が思う子どもの幸せが、子どもにとっては違うかもしれない。」と答えます。
家族というものは一筋縄ではいかないと語る祖父の話を黙って山口は聞いていました。
妹の家出
三者面談最終日。
最後の生徒は沢田でしたが、彼の親は来ていませんでした。
沢田は、自分の進路が現時点では未定とだけ山口に伝え、早々に面談を切り上げて教室を出て行きます。
沢田の家に連絡をして、母親の今日子と話をした山口は、沢田がやはり三者面談があることを親に知らせていないことを確認しました。
沢田家の親子関係が心配になった山口は、一人暮らしをしている沢田の部屋を訪ねていきます。
沢田は、前の学校を退学になった際、父親と喧嘩をして家を出ていました。
沢田は世間体ばかり気にする父親のことを嫌っていて、家に戻りたくないことを伝えます。
彼は父に「お前みたいなクズは家族失格だ。」と、勘当されていたのです。
早くに両親を失った山口は、沢田と両親の関係を勿体ないと話します。
その時、なつみから電話がかかってきました。
彼女は、家の中は息が詰まって逃げたいということを言い残し電話を切ります。
妹のことが心配になった沢田は山口と共に、久しぶりの実家に戻りました。
そこで、なつみは三日ほど学校を休んで、家出をしていたことを今日子から知らされます。
一緒に住んでいて妹の変化に気づかなかったことを父に責め立てる沢田に対して、父の正太郎は、「親に逆らったことが一度も無いなつみが、急にこんなことをするのはお前が何か妙な事でも吹き込んだんだろ。」と沢田がそそのかしたと決めつけ彼のせいにするのです。
怒鳴り合いの口論になる父と息子。
沢田は自分が家を出たせいで、親の期待を一身に背負って息苦しくなって家を飛び出した妹が心配でたまりません。
妹の話をちゃんと聞いてやれなかったことを後悔します。
自分を責め続ける沢田に、山口は「落ち着け沢田。自分を責めてもしょうがない。」と励ましますが、冷静さを欠いた沢田は「あいつは俺が守る。」と言い残し、妹を探しに走り去っていきました。
退学処分
沢田の一件を聞いて、D組の生徒の力も借りて沢田の捜索に走り回る山口たちは、偶然、なつみがヤバいと噂される怪しい裏カジノへ入っていく様子を見かけたD組の松平の情報をもとに、その場所へ皆で向かうことにします。
一方現地では、危険な雰囲気が怖くなったなつみとその友達は、外へ出ようとしますが、中にいる男たちにしつこく絡まれてしまい、外に出られません。
そこへ、駆けつけた沢田が、男たちを突き飛ばして現れます。
彼らと乱闘の喧嘩になり、店の中は女性の悲鳴が鳴り響きました。
丁度そのとき、警察のガサ入れがきて、その店は摘発されてしまいます。
そこにいた店の関係者や客も皆、現行犯で逮捕されてしまうことになり、客は全員その場から一斉に逃げ出しますが、男たち数人にボコボコにされ、沢田は立てなくなっていました。
沢田は、妹に、ここにきたことを内緒にして、早く逃げるように言います。
山口たちが現地へ到着すると、パトカーが止まり現場は騒然としていました。
そこで、教え子の沢田が警察へ連行されていく場面に遭遇した山口たちは、皆で彼の名前を叫び続けるのです。
翌日、学校では沢田の退学処分を告げる掲示がされていました。
本人に事情を何も聴かずに一方的なこの決定に異議を唱える山口に、猿渡は沢田とはもう関わらないようにと言います。
警察沙汰になってしまって、今回ばかりはどうしようもないと同僚たちも考える中、山口は「沢田は私の生徒です。」と言い、諦めていませんでした。
沢田に会うために警察へ来た山口は、篠原に沢田があの店に出入りするような人間ではないということを力説し、篠原の方も山口の話を信じ、警察の調べでも沢田が店の常連ではないことは明らかとなっていました。
何か事情があるにしろ、沢田は未成年なので保護者が身元を引き取りにこなければ警察から出ることは許されていません。
沢田と面会した山口は、妹を助けるためにあの店にいたのか確認をします。
妹があの店にいることがバレると彼女が退学になってしまうので、沢田は山口に黙ってくれるようにお願いするのです。
自分が退学になり、全員で卒業するという山口の目標が、達成できなかったことを残念そうにする沢田。
父と息子
山口は沢田の実家へ向かいました。
そこで、沢田がなぜあの店に行ったのか、親としてしっかり話を聞いてあげて欲しいと願い出る山口は、警察に彼のことを迎えに行って欲しいと正太郎に頭を下げるのです。
正太郎は、親を困らせたいだけと決めつけて、クズだらけの学校で問題行動ばかり起こして親に逆らうことが生きがいの息子なんだと話しました。
山口はこの話を聞いて、「自分の子どもの何をみてきたんだ。」と彼を怒鳴りつけます。
彼女の態度に、「話にならん。」と席を立つ正太郎。
話をそばで聞いていたなつみは、涙ながらに正直に自分を助けるために沢田がつかまったことを打ち明けるのです。
丁度そのとき、沢田家の前にはD組の生徒が全員来ていました。
皆で頭をさげ、沢田を警察に迎えにいってあげてほしいと正太郎に頼みます。
その後、正太郎は沢田を迎えに警察を訪れていました。
父が迎えにきたことに驚く沢田。
署の前で仲間たちと待っていた山口は、沢田に一人で抱え込まず、仲間に頼ることも覚えるようにと伝えます。
自分のために、夜中走り回り、親に頭を下げてくれる仲間がいることを知ったいつもクールな沢田が、珍しく目に涙を浮かべていました。
篠原の働きかけもあり、沢田の無実が証明され、退学処分は撤回されたのです。
幼い頃両親を亡くしているヒロインは、実の父親と衝突する沢田の気持ちが最初はなかなか掴めませんでしたが、大江戸一家と家族同然の生活をしてきた彼女には既に彼に教えられるだけの家族愛も備わっていましたね。
今回の一件で、退学危機を免れた沢田でしたが、一人暮らしの方はどうなるのかが気になる所です。
家族との溝を埋めて、妹に負担をかけぬよう一緒の生活に戻っていくのでしょうか。
あとは、個人的には大江戸一家が警察沙汰になってしまわないかが気がかりですね。
そうなってしまえば生徒一人の問題とは訳が違います。
クラスがすっかりまとまってきた今となっては、生徒全員で卒業という目標の前に、ヒロイン自身が教師をクビになってしまわないかという方が心配です。
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校内で行われるクラス対抗の球技大会の日が近づいてきた。勝負ごととあっては黙っていられない久美子(仲間由紀恵)は、優勝に向けて燃え上がる。試合は、サッカー、ソフトボール、卓球ダブルス、バスケットボールの4種目で、この総合成績で優勝が決まる。しかし、久美子からこの話を聞いた生徒たちは、ほとんど関心を示さない。しかも、3年D組には、生徒が26人しかいないため全種目にエントリーできず、優勝する見込みがないのだ。
だが、クラスに結城正人(ウエンツ瑛士)という不登校の生徒がいると知った久美子は、この生徒を何としても引っ張り出して全種目にエントリーし、優勝しようと考えた。結城の前の担任だった安藤(なべおさみ)の話によると、不登校の原因は2年生の時に受けたイジメ。さっそく結城の家に行った久美子は、とりあえず結城が元気でいることを知った。
久美子は選手の割り振りを作成した。サッカーが11人、ソフトボールが9人、卓球が2人。そして、結城は2年生の時同じクラスだった内山(小栗旬)、南(石垣佑磨)、野田(成宮寛貴)、熊井(脇知弘)と一緒にバスケットボールの選手にした。生徒達は、教頭の猿渡(生瀬勝久)に「ダメクラスの3年D組なんて勝てるわけが無い」と言われ発奮。久美子は、優勝めざして盛り上がる生徒達に、試合の日までに必ず結城を学校に連れてくると約束した。
3年C組担任・静香(伊東美咲)は刑事の篠原(沢村一樹)をコーチにつけた。それに納得が行かない久美子をみて、てつ(金子賢)が「久美子のまたいとこの知り合い」だと名乗ってバスケットのコーチになり、練習にも熱が入る中、南と熊井が久美子を呼び止めた。結城をイジメていたのは、実は自分達だったと告白したのだ。
その後ようやく結城と話ができた久美子は、試合に参加するよう説得した。南と熊井の告白があり、久美子は自分の生徒達が過去にイジメた側にいたと知るが、それよりも不登校の原因は結城の心の中にあると思った。一人っ子の結城は、イジメられたことを何でもかんでも人のせいにして、現実から逃げている――久美子はそうにらんのだ。
久美子は、子供のころイジメにあっていた自分の体験を明かし、夜の公園に結城を連れ出し、自分が子供の頃に受けたのと同じように、勇気と根性をつけるための特訓に挑んだ。
そして、大会当日を迎え――。
<出典>ごくせん1公式
白金学院ではクラス対抗の球技大会の時期がやってきました。
勝負事が大好きな山口は、優勝目指し三年D組の生徒を鼓舞し、生徒たちも大喜びでいましたが、彼らは丸一日授業が潰れることを喜んでいるだけでした。
ホームルーム後、廊下で校長に呼び止められた山口は、素性が誰かにバレてないか尋ねられますが、沢田のことは伏せてとぼけます。
そして、今後も決して素性がバレないように忠告を受けました。
各クラス優勝目指して動機はそれぞれですが、クラス一丸となって練習に励む中、三年D組だけは他のクラスよりも人数が少なく、いまいち練習にも身が入りません。
大会前から厳しい結果が予想される状況の中、クラスに実は不登校の27人目の生徒がいることが発覚します。
出席番号が一番最後の結城正人は、彼だけ名簿の2ページ目に名前が載っており、三年になってから一度も学校に来ていなかったため、担任の山口も「誰だ?こいつ。」と全く把握してなかった生徒でした。
いじめ
結城が学校へ来なくなったのは二年生の三学期頃からで、出席日数ギリギリで進級したものの、三年生になってからは一度も学校へ来ていないため、退学寸前の状況でした。
三年D組初の退学者が出てしまうという猿渡の話を聞いて、山口は結城の家庭訪問をします。
しかし、母親もまともに相手にしてくれず、本人も全く話を聞いてくれません。
なかなか球技大会に向けて熱が入らない生徒たちでしたが、猿渡が挑発をしたことでまさかのやる気を出してくれます。
いつも自分たちをゴミ扱いする憎たらしい猿渡に一泡吹かせようと躍起になった生徒たちでしたが、生徒の数が足りずバスケ種目だけ四人で戦わなければならない不利な状況で、優勝は絶望的でした。
結城が学校へ来てくれればバスケを5名で挑めるということで、山口は結城のところへ何度も家庭訪問をします。
そんな山口に、南と熊井は、自分たちが三年C組の阿部と一緒になって二年の頃に結城をいじめていて、それが原因で彼が学校へ来なくなったことを自白します。
南たちは、自分たちのせいで一緒にバスケをやることは不可能だと山口に事情を説明し、彼女に怒られることを覚悟しましたが、山口はそんな生徒たちに「お前らはもう分かってるんだもんな。」と笑顔で彼らの頭をこずくだけで、それ以上は何も言いませんでした。
昔話
その後も生徒たちと優勝を目指し練習に励む山口は、諦めずに何度も結城の家を訪ねます。
山口の祖父は彼女のことを「お前ならきっとその子の力になってあげられる。」と応援してくれました。
家の前で待ち伏せして結城とやっと対面して話すことができた山口は、自分のような弱い人間は誰かが助けてくれなければイジメられるに決まっていると話す結城に、「人のせいにして逃げてきたんだろ。」と言います。
なんで被害者の自分が責められなければならないのか納得ができない結城は、学校へ行く気など全くありませんでした。
そんな彼に山口は自分の過去の話を打ち明けます。
両親を亡くして大江戸一家に来たばかりの山口がまだ小学生だった頃、彼女はクラスメイトに家柄をネタにしていじめられていました。
毎日傷だらけで泣きながら帰って来る彼女に、祖父は「転んだ時に手を貸すことは簡単だ。でも大切なことは自分の足で立ち上がって向かって行くことだ。」と、彼女自身が強くなることを教えます。
そして毎日祖父から特訓を受けた山口は、身体だけでなく心も強くして両方鍛えて本物の強さを手に入れていきます。
彼女は毎日、何度も倒されてもぶつかっていって自分でその苦境を乗り越える強さを身に着けていったのです。
祖父から教えられた心構えを、ぶつかり稽古を通して結城にも教えていく山口。
彼女は自分の昔のような弱虫のまんまの結城を放っておけず、自分の力で立ち上がることを彼の将来のためにも身に着けて欲しかったのです。
球技大会で待ってるとだけ彼に伝え、傷だらけになった結城は無言のまま帰っていきました。
大会当日
球技大会が始まり、各種目優勝目指して挑んでいきますが、生徒たちは乱闘寸前の騒ぎや、審判に暴力行為に出てしまい反則負けをしていきます。
もはや優勝は無理な状況でしたが、残されたバスケがいよいよ始まりました。
結城が学校に来ないため4人しかいない三年D組は、このままでは不戦敗となって最下位決定となってしまいます。
皆が、諦めかけた時間制限いっぱいになった時、結城が体育館へ現れました。
対戦相手には、かつて自分をいじめていた阿部たちもいます。
結城にとって立ち向かっていかなければならない状況の中、試合が開始されました。
執拗に繰り返される結城への反則行為や、阿部たちからのプレッシャーで委縮してしまった結城は思うように体が動かせません。
試合は一方的になり、前半で大差がついてしまいます。
反則行為で床に倒れ込んだ結城に、かつてイジメていた南が手を差し伸べます。
南は、山口に言われた自分の力で立ち上がることの大切さを思い返し、「大丈夫。」と南に伝えて自ら立ち上がります。
彼の表情が変わった瞬間を山口やD組の生徒たちは見ました。
委縮しなくなった結城は、素晴らしい連携でC組を翻弄し、試合はすっかり逆転ムードになっていきます。
それぞれが奇跡的なプレーをして、大差あった試合をひっくり返すことに成功しました。
試合結果はD組の勝利となり、審判を務めた猿渡もこの結果に驚くのです。
勝利ムードにわく中、南と熊井は結城にイジメていたことを心から謝ります。
結城は二人に対して、「やめてくれよ。もう昔のことだよ。」と笑顔で握手を交わし、彼らを心から許すのです。
球技大会を優勝できなかったものの、結城が学校へ来てくれることになったことを喜ぶ山口。
出席日数が足りず、自主退学になる結城でしたが、彼は二年生からやり直す選択をします。
無事に退学を免れたことで、D組一同、学校へ戻ってきた結城のことを心から迎えるのでした。
加害者側であった教え子たちには、もうそんなことをするような人間ではないと信じているヒロインの姿が印象的でした。
自分の昔の経験から、被害者側の生徒に立ち向かっていく強さを身に着けてほしいという祖父に教えてもらった心構えを教えていくヒロインは、球技大会を経てまたクラスを不登校の生徒も含めて団結させていくことに成功したと思います。
イジメを自分の力で克服した結城は、二年生からのやり直しになりましたが退学を免れて教え子全員卒業させるというヒロインの目標はまだまだ継続中ですね。
今後も様々な問題が起こりそうですが、体当たりでぶつかっていくヒロインの活躍できっと彼ら卒業への道を切り開いてくれることを信じます。
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慎(松本潤)は、たまたま久美子(仲間由紀恵)の携帯を拾ったことから、久美子が四代目を襲名するかもしれない大江戸一家の“お嬢”だと知ってしまった。しかし、龍一郎(宇津井健)に「実家のことを黙っていて欲しい」と頼まれ、頭を下げられた慎は、久美子の頑張りぶりを見てきたこともあって、秘密を守ろうと心に決めた。
3年D組の教室では、お嬢さま学校・桃百合女子学院の生徒・森崎亜美に一目惚れした熊井(脇知弘)のことが話題になっていた。これを知った久美子は、先手必勝とばかりに、すぐにでも告白するよう熊井にアドバイス。熊井は、久美子に後押しされて学校帰りの亜美の前に立つが、そこに向井という亜美の彼がやって来て、見事失敗。久美子は、美形の向井がエリート高・神宮寺高校の生徒だと知り、勝ち目がなさそうな熊井を励ました。
しばらくして、学校の廊下で、3年D組の生徒が集団で別のクラスの生徒を殴る騒ぎが起きた。これを見つけた久美子は、喧嘩をするなら1対1でやれ、集団で暴力をふるうような卑怯な真似は許せない、と生徒たちを叱りつける。最近、繁華街で若者グループによるとみられる集団暴行事件が続発。白金学院の教師たちもパトロールに出ていた。久美子は、無抵抗の人間を集団で襲うそのやり方が、自分の生徒たちとダブって我慢できなかったのだ。だが、生徒たちは、まだ喧嘩と暴力の違いを理解できないようであった。
そんな折、熊井が、数人の神宮寺高校の生徒が、亜美と一緒だった向井を締め上げようと計画しているのを聞きつけた。例の集団暴行事件の犯人の中に神宮寺高校の生徒がいると聞いていた熊井は、亜美のことが心配になり、一人で救出に出かけてしまい――。
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飲み会で篠原に思い切って電話番号を聞いた際に、山口は自分の携帯を落としたことに気が付きます。
「何か嫌な予感がする…。」とつぶやく山口。
その頃、その携帯を拾った沢田は大江戸一家である山口の家へ届けに来ていました。
山口の弟分たちは沢田を出迎えて、山口の素性がばれないように取り繕うとしますが、組長の黒田が現れ、下手な言い訳をせず、正直に打ち明けることにするのです。
「もし、あいつを先生と認めてくれるなら、このことは胸にしまっておいていただきたい。」と、深々と頭を下げました。
大江戸一家の男たちが皆、山口のことを尊敬し、彼女のことを大切に思っている姿を見て、沢田は彼女の今までの言動や行動の原点を理解していきます。
集団暴行事件
その頃、学校の近所では夜道で無差別に通行人を襲う集団暴行事件が起こっていました。
白金学院は、この件を受けて、前々から計画していた繁華街のパトロールを実施することにするのです。
生徒たちが犯罪に巻き込まれないように、また加担しないように非行防止の目的も兼ねて教師たちが交代で見回ることになりました。
そんな物騒な時期に、クラスの熊井は、いつもの仲間とファミレスにいるときに偶然隣にいた桃百合女子学院の森崎に飲み物をこぼされてしまった際、彼女に一目惚れしてしまいます。
彼女が謝りながら熊井のズボンを拭いた際に手渡されたハンカチをいつまでも見つめている熊井でした。
熊井はこの話を聞いた山口に煽られ、借りていたハンカチを返すときに森崎に思い切ってデートを申し込もうとしますが、彼女の友人たちが話していた彼氏の向井が現れタイミングを失ってしまいます。
落ち込む熊井に、山口は「恋は直球勝負だ」と励ましますが、熊井は元気なく帰っていきました。
次の日の朝、大学生が襲われた例の事件の記事が新聞に載ります。
犯人は高校生で、その卑怯な犯行方法に、山口は苛立ちを覚えました。
そして学校へいくと、D組の生徒が、ゲーセンでタバコを吸っていたことを学校にチクったという理由で他のクラスの生徒を袋叩きにしている場面に出くわします。
慌てて生徒たちを止めて、殴られていた生徒を逃がす山口。
彼女は本気で彼らを怒ります。
しかし、生徒たちには山口がなぜ怒っているのか理解できません。
喧嘩と暴力は違うと山口は彼らを怒ります。
こういうやり方は今世間を騒がせている集団暴行事件の犯罪者と同じ卑怯なやり方だと叱りつける山口。
納得できない生徒たちは山口に怒られ、イライラしながら沢田に不満をぶつけますが、沢田は「今回はヤンクミに一票。」と、山口の正当性を支持するのです。
大勢で一人をボコボコにすることに何の疑問も持たない生徒たちのことを家で愚痴る山口に、祖父は「お前のやり方は間違っていない。生徒の中にもきっと分かってくれるやつはいる。」と励まします。
犯行グループの正体
次の日、D組のクラスの生徒が重症を負って学校へ登校してきました。
一連の事件の被害者となってしまったのです。
被害にあった生徒は、犯行グループに見覚えがありました。
そのグループはよくD組がたむろっていたファミレスで見かけた神宮寺高校の生徒だったのです。
「仲間をやられて黙っている俺らじゃない。仕返ししてやろうぜ。」と報復をすることにした生徒たちは、学校を飛び出し、神宮寺高校の連中が集まりそうな場所を探しに行きます。
同じ頃、沢田と熊井がファミレスで食事をしているところに、犯行グループの神宮寺高校の生徒たちがいました。
彼らの話を偶然盗み聞きした熊井は、一目惚れした森崎の彼氏の向井を標的としている内容を聞いてしまいます。
森崎の身に危険が迫っていることを知った熊井は単身、彼女を助けるために飛び出していきました。
山口も生徒たちが教室に誰もいないことで、彼らになにかあったのかもしれないと心配になり探しに行きます。
本当の喧嘩
向井が犯人たちに襲われている所を見つけた熊井。
向井はすっかりビビってしまい、森崎をその場に置き去りにして一人で逃げ出してしまいました。
そして、彼らの魔の手は取り残されてしまった森崎に向かいます。
好きになった彼女を守るために、熊井は一人で大勢相手に立ち向かっていきました。
鉄パイプで大勢に叩かれながらも、森崎に逃げるように必死に叫ぶ熊井でしたが遂に気絶してしまいます。
熊井が倒れた直後、神宮寺高校の居場所を探していたD組の生徒たちが現場へ現れました。
熊井が倒れている姿をみて、仲間がさらにやられていることを知ったD組の生徒たちは「俺らのダチをよくもやってくれたな。ただで済むと思うんじゃねえぞ。」と怒鳴りつけ、犯人グループへ詰め寄っていきます。
乱闘事件となれば学校退学も免れないこの危機的状況にギリギリ間に合った山口は、すぐに間に入り彼を止めました。
目を覚ました熊井に、山口は好きな子を守るために戦った彼のことを「それが本当の喧嘩ってもんだ。」と男として成長していると褒めたたえます。
D組の生徒と犯行グループ全員に向かって山口は「男だったら何かを守るために戦わなければならないときがくる。喧嘩ってのはそういう熱い想いでするもんなんだ。」と言います。
山口の説得で、改心した神宮寺高校の生徒たちはその場でうなだれて撤退していきました。
事なきを得た山口とD組の生徒たちは、山口が喧嘩沙汰になったことは学校には秘密にして帰路へ着きます。
道中、沢田は山口に「お前の携帯届けたの俺なんだけど。」と彼女に打ち明けます。
とうとう自分の素性がバレてしまい。驚き、慌てふためく山口に、沢田は「言わねえよ。そんなんでお前がクビになったら学校つまんなくなるじゃん。」と秘密を守ることを約束しました。
信頼できる生徒がいることを知ってはしゃぐ山口は、一人駆け足で走り出していきました。
集団暴行事件をきっかけに、自らの体を張って生徒たちにその違いを教えて見せたヒロインの姿が印象的でした。
大切なものを守るために戦う熊井の姿とそれを称賛するヒロインを実際に見て、なぜ他クラスの生徒をみんなでボコボコにしていたときにヒロインが怒ったのか、ラストにはクラス全員に伝わったのではないでしょうか?
そして、素性を一人だけ知る沢田は、彼女の心強い味方になってくれそうな様子ですね。
内緒にしてくれているのは、不器用ながらも真剣に本気で生徒と向き合うヒロインを、教師として認めてくれている証拠でしょう。
自分の素性を知りながら味方でいてくれる存在ができたことは、本当の自分を隠して教師を続けるヒロインにとって、相当嬉しい出来事だったのではないでしょうか。
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中間考査が来週に迫ったある日、久美子(仲間由紀恵)に、静香(伊東美咲)が銀座のクラブでホステスをしているとの情報が入った。たまたまクラブに行ったてつ(金子賢)の話によると、静香は海外旅行の資金を貯めるため週2,3回バイトをしており、学校には絶対バレないとタカをくくっているらしい。最近、静香の遅刻が多いことを思い出した久美子は、気が気ではではない。
そんな折、職員室の猿渡(生瀬勝久)のパソコンに、ホステス姿の静香の画像が送信されてきた。これを見た猿渡は、ビックリして静香に詰め寄る。突然、自分の秘密が暴露された静香は、狼狽して何も反論できない。
この様子を見た久美子は、静香のことが大好きでデジカメで盛んに撮りまくっていた生徒の野田(成宮寛貴)のことを思い浮かべた。久美子の質問に対し、野田はあっさり自分がやったと白状しその理由を明かした。それによると、野田は小遣いで静香にプレゼントをしたのだが、静香はそれを捨ててしまったというのだ。久美子は、自業自得だと言い張る野田を殴り、野田のしたことが男として最低の行為だと諭した。
まもなく、ホステスのバイトの一件がPTAに知れ、静香を処分せよと、との声が高まった。緊急に開かれた職員会議で、猿渡は、静香のクビを主張。これを聞いた久美子は、静香が生徒に人気があり、生徒たちも楽しんで授業を受けていると、猿渡と真っ向から反対。その強硬な姿勢に業を煮やした猿渡は、久美子に思わぬ条件を出した。中間考査の英語の試験で、3年D組の生徒全員が30点以上取れば静香を処分しない、という内容だ。静香がクビになれば野田も責任を感じて退学する、と察した久美子はこの条件を飲み、すぐさま3Dの教室に向かった。中間考査まで、あと1週間。英語の問題は、猿渡自身が作成するらしい。
久美子の話を聞いた生徒たちは、尻込みした。30点は、この生徒達にとってはとてつもなく高いハードルなのだ。久美子は、2人を助けるため、放課後に自分が英語の補習をすると宣言。久美子の決意に奮起した生徒たちは必死で勉強をし始めた。
やがて、中間考査の日、生徒たちは、静香らの運命が掛かったテストに取り組むが――。
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山口と共に白金学院に赴任してきた藤山静香は、その美貌とスタイルから、教職員だけでなく生徒に大人気の女教師です。
彼女は最近、遅刻が目立つようになってきて、職員の朝礼にも参加できずにいました。
風邪を引いたと話す彼女の話に、皆が心配し、朝の一時限目の三年D組の藤山の英語の授業を、代わりに、担任の山口が代わりに数学の授業を行うように頼まれるまで迷惑をかけられてしまいます。
機嫌が悪くなる山口でしたが、篠原との飲み会に川嶋から誘われたことで、代理の授業を頑張ることにしました。
いざクラスへ行ってみると、自分の授業とは全く態度が違う前のめりに授業を聞こうとする生徒たちがそこにはいました。
皆、藤山が来ないことにがっかりし、「なんでヤンクミなんだよ。静香ちゃん出せよ。」と不平不満の嵐です。
そんな中でもクラスの野田は、藤山に対して思い入れが強く、体調を崩した彼女のことを本気で心配していました。
その想いは藤山に会うために職員室にまで、授業でわからない箇所があると質問をしに行くほどです。
どうせ自分など相手にされるわけはないと話す野田でしたが、英語の授業で優秀な成績を修め、少しでも彼女に気に入られようと必死で勉強していました。
女はプレゼントに弱いという友人の話に影響されたのか、通りかかった露店のネックレスを藤山のために購入する野田。
その頃、篠原との飲み会のために念入りに化粧をする山口のところへ、藤山もやってきました。
彼女は「しずか」と書かれたクラブ花園の名刺を落とし、見られたことを都合悪そうにしてその名刺を取り上げ足早に学校から帰宅していきます。
山口が篠原と飲み会で映画の話で盛り上がっている頃、競馬で万馬券を当てた若松が、てつとミノルを連れて銀座の高級クラブを訪れていました。
その店の中で、山口の同僚の藤山とばったり会い驚くてつ。
藤山は、教師という立場でありながら、学校の先生の給料が安いと話し、銀座のホステスとして週に二、三度アルバイトをしていました。
この話を、帰宅したてつは山口の耳に入れることにします。
彼女は夏休みのハワイ旅行の資金を貯めるために働いていて、てつがその旅行に誘われていた話を耳にした山口は、藤山がてつのことを気に入っていることも聞かされます。
弟分の浮いた話に喜ぶ山口でしたが、てつには他に好きな女性がいるとのことで、藤山のことは気にしていない様子でした。
てつの好きな女性が誰なのか尋ねる山口でしたが、彼が好きな相手を知らないのはお嬢である山口だけです。
一家の皆は、てつが密かに山口に想いを寄せていることを知っていました。
踏みにじられた想い
次の日、野田は購入したネックレスを、学校の廊下で照れくさそうに藤山に手渡します。
藤山は「ありがと。」と笑顔で受け取りました。
日課の彼女の写真を眺め、「年上の女はいいな。」と仲間たちと話す野田は、放課後も書店に英語の参考書を探しに向かいます。
そこで、街を歩く藤山を偶然見かけた野田は、店を飛び出し、彼女を追いかけました。
彼女の様子が気になり、銀座にまで来た野田は、彼女が働く高級クラブの前までついてきてしまいます。
その店の前のゴミ箱で自分がプレゼントしたネックレスを捨てる所を目撃してしまった野田は。
彼はショックを受けて、そのごみ箱に駆け寄りました。
翌日、学校宛に、匿名のメールで藤山がホステスをしている様子を盗撮した画像が送られてきます。
藤山の最近の遅刻の原因がクラブ勤めだということが発覚し、彼女の立場が危うくなった事実はすぐに学校中の噂となり、生徒たちの耳にも入ります。
山口は、野田の仕業かどうか本人に直接確認をとりました。
自分があげたプレゼントを捨てた藤山の自業自得だと話す野田に、怒りの鉄拳制裁を与える山口。
惚れた女に嫌がらせするのは最低だと叱りつける山口は、「こんなことをして冷たくされた痛みは消えたのか?楽になったのか?もしそうなら人を好きになる資格はない。」と野田に問います。
野田は何も言い返せず、教室を出て行きました。
その後、藤山がホステスをしていた事実は、学校の保護者たちにも伝わり、学校へ苦情が殺到する事態にまで発展してしまいます。
この件で落ち込む山口に、彼女の祖父は、「一度間違いを犯し、つまづいた人間が立ち直れるかどうかは、信頼できる人間と出会えるかで決まる。」と話し、助けてあげなさいとアドバイスしました。
人を傷つけるのも人を救えるのも人だと祖父は話します。
中間テスト
次の日、藤山の問題が大きくなる前に彼女に退職してもらおうと校長に詰め寄る猿渡に、山口は声を大にして反対しました。
猿渡は、条件として、山口に三年D組のクラス全員が中間テストの英語で30点以上を採れたら藤山が退職しなくてもよいという無理難題をふっかけてくるのです。
D組の生徒は、沢田以外だれもそんな点数をとったことがなく、問題も猿渡が作成し、彼はこの事実を知っていました。
山口から藤山が退職することになるかもしれない事実を聞かされた生徒たちに動揺が走りますが、皆野田が責任を感じないように山口の企画した英語の補修授業を一生懸命受けます。
山口に世話になった借りもあることから、彼女に協力しようと必死にがんばる生徒たち。
今まで教師という仕事を甘く見ていた藤山も、その生徒たちと一緒に勉強をがんばる山口の姿を見て、気持ちに変化が出てきます。
いよいよテスト当日を迎え、採点の時間になりました。
藤山本人が、猿渡の用意した解答用紙を参考に採点することになります。
生徒たちの解答用紙には、それぞれが藤山に辞めて欲しくないという純粋な気持ちから書かれたメッセージも添えられていました。
彼らの想いを知り、涙ぐみなら採点に取り組む藤山。
結果発表
テストの結果が出て、英語の得点が発表される日が来ました。
それぞれが努力の甲斐もあり、30点以上という今まで獲得したことのないような点数が発表されていきます。
クラス一丸となって、その結果に喜んでいましたが、最後の熊井だけ29点という惜しい点数で終わってしまいました。
野田は、自分が匿名メールの送り主であることを自白し、藤山が学校を辞めないように懇願します。
猿渡は、野田に対しても処罰が必要だと話し、それを聞いた生徒たちから大きな反発が生まれました。
クラスが騒がしくなる中、野田は藤山に「ごめん。」と深々と頭を下げます。
誰にだって失敗や間違いはあるのに、切り捨てるようなことしかしない猿渡の行動に疑問を投げかける山口。
教師という仕事に夢をもっていなかった藤山は、今日初めて教師という仕事に誇りが持てたことを打ち明けます。
しかし、猿渡は、約束は約束と、決定を覆しません。
この結果を受けて、約束ということで藤山の退職が決まろうとしたその時、校長の白川が猿渡の作成した問題のミスを見つけ、熊井が誤答とみなされた解答に正解があることに気づきます。
29点だった熊井の点数が31点に訂正され、藤山の退職問題が無事に解決したのです。
放課後になり、野田は期末テストで80点とれたらデートしてくれるように頼むために藤山に駆け寄ります。
その拍子に突き飛ばされた山口は自分の携帯を学校の敷地へ落としてしまいます。
彼女が気づかずに置き去りにしてしまったその携帯を、D組の沢田が拾ってしまいました。
ミスを犯した人間を切り捨てようすることから、真っ向からぶつかるヒロインが印象的でした。
ヒロインは祖父の任侠流の教えをヒントに、毎回生徒たちと共に成長していきますが、彼女の祖父は本当にいいことを言いますね。
教育者の人間教育にも通じる祖父の発言には今後も注目したいと思います。
そして、今回のラストはいよいよヒロインが任侠の世界の人間であることが外に漏れることを示唆する事件が発生しました。
この件が露呈すると、彼女の教師という夢は閉ざされてしまいます。
携帯を手にしたのが沢田なので、まだ大丈夫かとは思いますが、生徒たちの間で噂になれば学校関係者の耳に入る可能性も非常に高くなると思うのでその辺りが気になる所です。
問題児だらけのクラスの生徒とやっと打ち解けてきたばかりですが、彼らを全員卒業させるというヒロインの目標は達成されるのでしょうか?
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学校の周辺で、お年寄りや女性を狙った連続ひったくり事件が発生。教頭の猿渡(生瀬勝久)らは、犯人が学院の生徒だったら久美子(仲間由紀恵)のクラスの生徒に違いない、と最初から3年D組に疑いの目を向ける。
そんな中、久美子は、事務員の話から、内山(小栗旬)が半期分の授業料を滞納している、と知った。内山は、父親が死亡したため、現在母親の内山さゆり(朝加真由美)と2人暮らし。さゆりは、生活費や内山の学費を稼ぐため、昼は食堂で夜も弁当工場で懸命に働いている。病気がちのさゆりが、息子の卒業を夢見て頑張っていると気付いた久美子は、出来るだけ力になろうと心に決めた。
被害者の話から、連続ひったくり犯が金髪だと判明。内山に似た似顔絵付きの手配ポスターが学校周辺に張り出された。久美子は、最近、学校を休みがちな内山が犯人らしい、との噂が流れていると知り、ビックリ。焦る久美子は、慎(松本潤)、熊井(脇知弘)、野田(成宮寛貴)、南(石垣佑磨)らが内山の無実を晴らそうと相談しているのを聞きつけ、自ら真犯人を捕まえる、と宣言。夜、慎らと一緒に学校周辺で張り込みを始めた。
その頃、病気がちのさゆりの体を心配した内山は、学校をあきらめ働こうと決意し、そのことをさゆりに伝えていた。さゆりが自分の卒業を夢見ていることは充分に承知していた。学校を辞めれば仲間とも会えなくなる。だが、心優しい内山は、体が弱い母親を働かせて、学校に行くことが出来なかったのだ。さゆりに自分の決意を告げた後、内山は、焦燥感もあって家を飛び出していた。
まもなく、イケイケ風の女に変装して囮捜査をしていた久美子が、別の女性を襲って逃げる途中のひったくり犯を取り押さえることに成功するが――。
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山口が教師を始めてから一か月が過ぎようとしていました。
生徒たちが記入した進路希望調査書を確認する山口は、皆進路を真面目に書かずふざけていることに彼らの将来が不安になり、怒っていました。
そんな中、クラスの内山は進路希望もなく、学校をやめて働くと書いています。
その頃、学校の近所ではひったくり事件が多発していました。
その犯人の特徴が、学生風の男ということで、篠原たち刑事が調査のために学校を訪れます。
職員室では、三年D組の生徒ならやりかねないと在らぬ疑いをかけられ、生徒を信じられない教師たちに不満を爆発させる山口でしたが、この不満は彼女だけでなく、生徒たちにも及びます。
何かと疑いの目で見てくる大人たちに苛立つD組の生徒たちは、少し息苦しい生活になっていました。
同じ頃、内山の様子がおかしく、早退や学校を休むことが目立っていました。
山口は事務室の方から呼び出しをもらい、内山の家が授業料を滞納している件を知らされます。
彼の家は、父親が早くに亡くなり、母親が女手一つで内山を育てていました。
中学の頃から素行が悪かった内山は、母親に苦労をかけることが多く、内申書も悪かったために公立の高校へは行けず、白金学院に入学した経緯があります。
今も内山の母親はパートで忙しい生活をしていて、山口はパート先へ滞納の件で訪ねることになります。
「うちの子また何かやらかしましたか?どうもすいません。」と、会って早々、訳もなく低姿勢で母親に謝られる山口。
内山の母は、先月体調を崩して倒れてしまったために仕事ができず、滞納した事情を説明し、今月中には学費は必ず納めるという確約をしてくれました。
そして、息子を宜しくお願いしますと伝えられ、その母親の愛情表現に感動した山口は、「大船に乗ったつもりで任せてください。」と担任として熱く誓います。
犯人探し
次の日、ひったくり事件が再び起こり、その特徴を描き記した犯人像のポスターが町中に貼られていました。
そのポスターに描かれていた人物像が、D組の内山に似ていることから、彼に疑いの目が集中します。
当の本人は学校に登校していませんでしたが、そのことに憤りを感じるクラスの仲間たちの中で、自分たちで犯人を捜し出そうという話があがりました。
山口は、その話を聞いて猛烈に感動し、協力すると言いながら生徒たちより真剣に犯人探しに乗り出します。
その頃、学校をさぼっていた内山は、拾った捨て犬の面倒を見ていました。
その子犬の可愛さに近所の小学生の女の子も集まり、一緒にお世話をしています。
山口と生徒たちは、夜になると地図を片手に事件のあった地点から予測して手分けして、事件の現場を押さえて犯人を捕まえようとしますが、なかなか見つかりません。
その時、内山が現れ、山口はみんなで犯人を捜し出して、内山が学校へ来やすくしていることを伝えます。
しかし、本人は全くそんな事件のことは気にしておらず、迷惑そうな態度でした。
そして、学校に来ていないことで母親が心配していることを山口は伝えますが、内山は「親は関係ない。」と突っぱねて立ち去ってしまいます。
沢田は、内山を追いかけ、山口は真剣に内山のために張りこみをしていることを伝えました。
次の日、鷲尾のクラスの寺泊が全国作文コンクールで入賞し、表彰され、職員室ではその優秀な生徒を猿渡たちが、こぞって讃えます。
負けられない山口は生徒たちと共に、新たな作戦で犯人探しを始めます。
ひったくりの被害者が全員女性だったということで、山口が自ら囮となって犯人を誘い出すのです。
その衣装を弟分のてつに頼み、今風のギャルに扮装した山口でしたが、生徒たちには「なんじゃそりゃ。今どきこんなの流行らない」とバカにされてしまいます。
三年D組金髪先生大作戦と名付けたその囮作戦でしたが、危ない恰好した山口には誰も寄り付かず、数時間待ちぼうけを食らってしまいました。
うまくいくわけがないと諦めかけたとき、近くて女性の悲鳴が聞こえます。
偶然ひったくり犯の現場に遭遇した山口たちは、その犯人を見事取り押さえることに成功し、その犯人の正体を突き止めることになります。
犯人は、生徒たちがよく通うゲームセンターの店長でした。
次の日、学校では三年D組が警察から表彰されることになりました。
この事件は新聞の記事にも載り、警察を代表して学校を訪れた篠原から山口は食事に誘われ浮かれてしまいます。
親子の絆
内山の潔白も見事証明できて、安心したのも束の間、内山の暴力事件が起きてしまいます。
相手は、先日作文コンクールで表彰された寺泊で、彼に全治一週間の傷を負わせてしまいました。
喧嘩の理由を尋ねる教師や母親に何も答えない内山は、「学校やめます。」とだけ言って学校を出て行きました。
仲間たちは絶対喧嘩には何か大きな理由があると、内山のことを心配します。
その後、理由を調べていた野田が、内山が寺泊を殴った理由が分かったと息を切らせて山口たちのところへ来ました。
その理由とは、内山が小学生の女の子とたちと可愛がっていた子犬を、寺泊が石などを投げつけたり、蹴ったりして虐待したため、それを守るために殴ったのです。
沢田は、学校をやめようとする内山に、最近、ヤンクミがいるせいか学校が楽しくなったと、遠回しに退学することを引き留めていました。
喧嘩の理由を知った山口は、学校を辞めずに済むように母親が寺泊の家に頭を下げにいったことを内山に伝え、退学しないように話を伝えますが、彼はすぐに学校をやめて働く気でいました。
学校だけは卒業してほしいという母親の想いを理解していないと思った山口は「甘ったれるな。」と彼を叱りつけます。
その話を横で聞いていた沢田は、「こいつは分かってる。」と口を挟みます。
内山は、先月倒れた母親のことが心配で、学校を辞めると言い出した理由にも、働き過ぎて倒れてしまった母親のためという本当の理由があったのです。
強がって自分の力で生きていくと言っていた内山でしたが、本当は母親にこれ以上負担をかけたくなかったという優しい気持ちが根底にはありました。
沢田は、寺泊の家に母親と一緒に頭を下げてこいと内山を向かわせます。
寺泊の家の前では、内山の母親が、大怪我をさせてしまったことを深く謝罪していました。
「おたくの子は性根が腐っている。」とまで言われた内山の母親は、「うちの子は理由もなく、人を殴ったりするような子ではないと思います。それは母親の私が一番分かっています。」とだけ反論しました。
その後も謝り続ける母の姿を見た内山は、そばに駆け寄り一緒に頭を下げに行ったのです。
帰り道、内山は母に「ごめん。」と謝ります。
親子の絆を間近で見た山口は、感動で涙ぐんでしまいました。
後日、内山を退学処分にさせないために山口は、寺泊が動物虐待の罪は一年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金であることを本人に伝えに行きます。
このことが、内山の暴力事件を不問にすることとなり、彼の退学が免れる結果となりました。
学校へ再び来るようになった内山は、母親の愛情弁当を昼食で食べていました。
再び、クラス全員が揃い、今までどおりの日常が戻ってきた三年D組。
いつもクールで何を考えているかわからない沢田は初めて山口のことを「ヤンクミ。」とあだ名で呼んでいました。
過労で倒れてしまった母親のことが心配で、誰にも相談せず学校を辞めて働こうとする生徒の真意を掴むためにどんなことでも全力で取り組むヒロインの姿が印象的でしたね。
内山の生い立ちからすれば、なかなかできない性分だったのも理解はできますが、もっと周りに相談すれば、ここまで大事にはならなかったのではと思います。
しかし、沢田の察しの良さは毎回凄いです。
仲間が何かに巻き込まれていたり、悩んでいるのをいち早く気づいている気がします。
そんな彼の人を見る目が、真剣な山口を担任として認めようとしている所から、クラスが一つにまとまりかけているのが伺えますね。
教師を信じることを諦めていた生徒たちでしたが、変化が生まれてきました。
三年D組は、次回はどんな様子になるのでしょうか?
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静香(伊東美咲)が計画した合コンに参加した久美子(仲間由紀恵)が、偶然、不良グループに襲われている南を助けた。一緒にいた篠原(沢村一樹)と柏木(坂田聡)が逃げる不良たちを追跡したが、補導に失敗。久美子が南を逃がしたため、白金学院の生徒が被害を受けたとの情報だけが、学校の職員室に届いた。
猿渡(生瀬勝久)は、今回も慎(松本潤)が他の生徒に襲わせたと疑うが、久美子は全く取り合わない。だが、まもなく、慎と顔にアザを作った南(石垣佑磨)の掴み合いが教師に見つかったことから、猿渡は慎に反省文を書くよう命じた。反省文を書かなければ、即退学。久美子は慎に書くよう勧めるが、慎は納得しなかった。
そんな中、久美子は、「慎は理由もなく喧嘩なんてしない」という熊井(脇知弘)の話を聞いた。熊井によると、慎が前の学校を退学になったのも、実は、友達を守るために暴れたのが原因だったようなのだ。久美子は、熊井が心配していることを慎に伝えるが、「教師は誰も信じねぇ」と、退学も覚悟している様子だった。
まもなく学校に、南が別の高校の不良に呼び出された、との知らせが入った。内山(小栗旬)の話によると、南が最近付き合っていた彼女が、どうやらその不良と二股をかけていたらしいのだ。彼が下っ端2,30人もいるグループのリーダーだと知った久美子は、内山、野田(成宮寛貴)、熊井ほかクラスの全員に、なぜ南と一緒に行かなかったのか、と訴えた。
「仲間を見捨てるな!」「ツルむんなら最後までツルめ!」――こう言い残した久美子は、一人で学校を飛び出し、南を捜し始めた。
やがて、久美子は、資材置き場で、フラフラになっている南を発見。さらに、その南を守るため、一人で相手グループに立ち向かっている慎を見つけて――。
<出典>ごくせん1公式
亡くなった父と同じ教師の夢を叶え、その道を突き進む山口久美子。
叶わぬ恋と思いながらも、今日も毎朝乗るバスで、刑事の篠原に会えないかドキドキする山口は、彼のことを考えすぎてバスを乗り過ごしてしまいます。
しかし、そこへ自転車に乗った篠原は現れ、ジョギングをして彼と共に通勤することになった彼女は、彼が生活安全課に配属された話を聞かされました。
自分の生徒がお世話になるかもしれないことを恐れた山口は少し動揺してしまいます。
息を切らし、学校へ到着した山口は、クラスの南が他校の女生徒と親し気にしている所を目撃します。
若者の青春だと思いながら学校へ入っていくと、掲示板には誰かが猿渡のユニークなイタズラ書きを多数貼っており、そこには人だかりができていました。
猿渡は三年D組の仕業だと決めつけ、またもや彼らと一触即発の様相になります。
止めに入る山口ですが、その時自分の合成写真も貼られていることに気づき、ついつい任侠言葉で生徒たちの前で怒鳴りつけてしまい、皆黙り込んでしまいました。
ホームルームになり、そのイタズラ合成写真に自分のことを“ヤンクミ”と書かれていたことを生徒たちに尋ねる山口。
生徒たちは、山口久美子を略してヤンクミとあだ名として名付けたと話します。
その名前を「可愛いじゃん。気に入った。」と話し、そのあだ名を受け入れた山口は、少しずつ生徒たちとの距離を縮めていきます。
お昼の時間、篠原たちとの合コンの話が舞い込み、浮かれている山口のところへ今度は猿渡の愛車へイタズラした生徒がいると教頭の腰巾着である鷲尾から報告が入りました。
直ちに犯人探しが始まり、真っ先に疑われた三年D組のところへきた猿渡。
証拠はあるのか尋ねる山口に、猿渡は教室に自分の車をペイントしたものと同じものと思われるペンキの痕跡を指し示します。
誰がやったか尋ねる猿渡に、生徒たちは「仲間は裏切れない。」と告げ口することは頑なにしません。
そんな彼らのことを義理と人情があると褒めた山口は、やった張本人は名乗り出るように告げますが誰も名乗り出ませんでした。
連帯責任でクラス全員居残りすることになった三年D組ですが、「仲間とか簡単に口にするな。」とイライラしながら沢田は教室を出て行きます。
しばらくして、交際中の女の子から連絡が来た南もデートに向かい、教室を飛び出してしまいました。
クラスメイトは、彼は以前ナンパばかりしていたが、今回の彼女については本気で恋愛している様子だということを山口に打ち明けます。
合コン
山口が合コンに参加することを知り、落ち込む大江戸一家の弟分てつ。
山口はそんな彼の様子を知る由もなく、スキップしながら合コン会場へと足を運びます。
夜の街では、三年D組の生徒たちがいて、沢田はデートしている南を見かけました。
相手の女の子に見覚えがある様子で「あの女は・・・。」と驚く沢田。
合コンでは同僚たちが、恋人がいないと話す篠原に積極的にアピールしていきます。
合コンの様子をこっそりついてきて見ていたてつは、篠原と彼の同僚が山口と仲良く話している様子を見て「お嬢に馴れ馴れしくしやがって。」と怒り心頭な様子。
酒を飲み過ぎて酔った篠原の同僚が、「久美子さんがタイプです。」と彼女に急接近し絡んだとき、その現場にてつが乱入し現場は少し混乱してしまいます。
丁度そのとき、山口たちが合コンをしているお店の外が騒がしくなりました。
学生同士が喧嘩をしているという話に、飛び出した篠原たち。
現場では警察が来たと逃げ出す喧嘩をしていた学生たちの中に、彼らにやられて取り残されたと見られる傷だらけの南を山口は発見します。
「白金学院の子がやられていませんでしたか?」と尋ねる篠原に、「見覚えがありません。」と南をその場から逃がし、誤魔化す山口たち。
喧嘩
翌日、学校へ集団暴行事件の調査として、篠原たちがやってきました。
被害に遭った生徒がいないか確認をとるように猿渡から教師陣に指示がでます。
その頃、沢田と南が喧嘩をしている所を、学校の教師が見かけます。
職員室へ呼び出された二人ですが、南が昨日の喧嘩で顔中傷だらけだったこともあり、沢田が一方的に殴りつけたと判断した猿渡は、沢田にだけ反省文を書くことを命じます。
何があったのか尋ねても二人は答えてくれず、クラスに戻っても仲間を裏切れないと言っていた生徒たちはこの問題に見向きもしません。
生徒たちの未熟な仲間意識に苦悩する山口。
彼女が帰宅すると、一家ではてつが頭に怪我をしており、そのフォローにそれぞれが自然と動く様子が見てとれました。
本来のあるべき仲間意識の姿を再確認した山口に、祖父は「ひと様のためにどれだけ自分を投げだせるか。」という任侠の世界の仲間意識を話します。
次の日、熊井が反省文を書かせるために、沢田を連れてきていました。
熊井は、沢田が退学になってしまわないか心配していました。
そして、熊井は、沢田は決して理由もなく喧嘩をする人間じゃないと語ります。
前の学校を退学になったのも、友人が教師に理不尽な疑いをかけられ、潔白が証明されたあとも、その教師が全く謝らないことに激怒して殴りつけたことが理由でした。
沢田こそ仲間意識が最も強い男だったのです。
「クマ、お前もいいやつだね。」と山口は彼に言います。
その頃、南は交際中の彼女に呼び出され、実は二股をかけられていた事実を告げられます。
彼女は、荒高のリーダー的存在である渡辺と交際していたのです。
そして、渡辺に呼び出された南は、クラスの仲間が引き留める中、一人その場所へ向かうことになります。
その場所へ向かう途中、南は沢田に謝罪の電話をします。
沢田は、南が付き合っていた女性が荒高の渡辺と付き合っていることを知っていたのです。
この二股の事実を知った沢田は、南がトラブルに巻き込まれないように忠告したために、喧嘩となっていました。
その頃、クラスでは南を一人で行かせた生徒たちに、山口が「お前ら仲間じゃないのか?」と叱りつけていました。
荒高の頭である渡辺に勝てるわけがないと怖気づいている生徒たちに、勝敗の問題ではなく、仲間がひどい目にあったら助け合うのが大事だと説きます。
そんな生徒たちを残念で悔しいと話す山口は、単身南を探しに向かいました。
友情
その頃、「ひとの女に手出した落とし前つけてもらおうか。」と話す渡辺とその仲間たちに、南は集団リンチを受けていました。
傷つき倒れてしまった南を発見した山口は、そこに「俺のダチに手出すんじゃねえよ!」と現地へ駆けつけた沢田の姿を見かけます。
南と同じようにやられそうになりながらも、沢田は必死に抵抗し続けていました。
その姿に感動した山口は同時に、渡辺達にその怒りの矛先を向けます。
「覚悟できてるんだろうな!」と息巻く彼女の気迫に荒高の生徒たちは圧倒され、逃げるように立ち去っていきました。
その後、仲間想いの沢田に「いいとこあるんじゃん。」と話す山口。
南を介抱していると、心配になった熊井、内山、野田が遅れてやってきました。
反省文を書かずにこの場にいる沢田を、仲間たちは心配します。
「お前たちのことは何が何でも守ってやる。」と誓う山口。
次の日、授業を放棄した山口と、教室を飛び出した三年D組の生徒たちの責任問題を猿渡が追及していました。
猿渡が、反省文を書いたか沢田に確認をすると、長文でびっしりと書かれた原稿用紙の束を彼に手渡す沢田。
ホームルームで「おはよう。」と笑顔で挨拶する山口に、返事をするD組の生徒が増えてきました。
仲間意識が非常に強い任侠の世界の教えをヒントに、生徒たちにその教えを説くヒロインの姿が印象的でしたね。
そして、一番の問題児だと思われた沢田が、実はとても仲間意識の強い生徒であったことが発覚しました。
彼の退学理由の真相もそのことが関連していることが分かり、ヤンクミの彼に対する印象が一気に変わったのではないでしょうか?
南が二股かけられておきた騒動がきっかけで、また一つヒロインと生徒たちとの距離が縮まったと思います。
あとは、生活安全課に配属された篠原との恋の行方も気になる所ですが、これは立場上大変厳しい壁が待っているような気がしました。
問題を起こしがちな生徒と、大江戸一家四代目候補としての立場が恋路を邪魔しそうです。
それでもめげずに頑張る、父と同じ教師の夢を叶えたヤンクミの活躍に次回も期待したいと思います。
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創立30周年を間近に控えた白金学院高校は、初めての女性教師の赴任に華やいだ空気が漂っていた。これまで、男子校であるこの学校には川嶋菊乃(中澤裕子)という保健室の先生はいたが、学科を担当する教師を、それも2人も迎えるのは今回が初めて。だが、女性教師の1人で、初めて教壇に立つ23歳の山口久美子(仲間由紀恵)が、校長の指示で、3年D組の担任になると聞いた教師たちは、揃って不安を口にした。3年D組は、問題児ばかりをかかえた最悪のクラスだったからだ。
いざという時にはすぐに逃げられるように、という保健室の先生・川嶋菊乃(中澤裕子)のアドバイスで、構内ではジャージを着用することになった久美子。その姿で教室に入ると、予想通り生徒たちの手荒い“歓迎”を受けた。言うことを聞かずに騒ぎまわるのはもちろん、紙クズや紙飛行機が、そして、三角定規まで飛んでくるのだ。
そんな不良グループのリーダーは、教師を殴って前の学校を退学になった沢田慎(松本潤)。この沢田の取り巻きに、内山(小栗旬)、南(石垣佑磨)、野田(成宮寛貴)、熊井(脇知弘)といった連中がいる。生徒の間では、ビビった久美子が明日から来ないのでは、との噂が早くも流れた。
実は、久美子には、学校関係者には絶対に明かせないある秘密があった。久美子の家は、泣く子も黙る任侠集団の『大江戸一家』。両親が亡くなったために祖父で、三代目の黒田龍一郎(宇津井健)に育てられた久美子は、組の四代目を継ぐ立場にある「お嬢」だったのだ。代紋が入った看板がある家には、若頭代理の若松(阿南健治)、若頭補佐の朝倉(金子賢)などの他に若い衆がズラリ。このことを知っているのは校長の白川(田山涼成)だけで、もちろんバレたら久美子が即クビになるのは確実であった。
久美子ともう一人の新任・藤山静香(伊東美咲)の歓迎会が終わって程なく、教頭の猿渡(生瀬勝久)が管理していた模擬試験の受講料50万円が入った集金袋が消える事件が起きた。猿渡は、3年D組の生徒の犯行だと決めつけて大騒ぎ。久美子は、猿渡が単なるカンで3年D組を疑っていると気付き、ホッと胸をなで下ろす。
そんな折、久美子は、通勤のバスの中で言葉を交わした爽やかな青年に一目惚れした。だが、チンピラに絡まれて、その青年に助けられた久美子は、相手が環六署の刑事・篠原智也(沢村一樹)だと知りガックリ。任侠一家のお嬢と刑事の恋が実るはずもなく、クラスのゴタゴタもあって、久美子はヤケ酒をあおった。
まもなく、集金袋が盗まれた一件は、意外な展開になった。なんと、似たような袋を持って繁華街をウロつく熊井を目撃したという人が現れ、熊井が犯人の可能性が高まったのだ。猿渡らの追及に対し、熊井はそれが自分の物入れで、古くなったので川に捨てた、と答える。熊井の言葉を信じたい久美子は、さっそく川で泥だらけになりながら、徹夜で証拠の袋探しを始めた。
だが、次の日の早朝、久美子の様子を見に来た熊井は、思わぬ事実を明かして――。
<出典>ごくせん1公式
熱血教師に憧れる新米教師・山口久美子が白金学院高等学校へ赴任してきました。
職員室の朝礼で数学と三年D組を担当してもらうという教頭の説明に同僚の教師たちは一同に「え?三年D組?本気ですか?」と慌てます。
校長の判断だと説明する教頭に納得する先輩同僚たちは、そのクラスを「ライオンの檻」と言い、皆受けもつことに抵抗を示していました。
そして、保健室の先生の忠告で、いざというときに逃げられるように、ジャージとスニーカーに着替えるように山口は指示を受けます。
全校生徒を集めた体育館の朝礼が始まりました。
山口は言われたとおりジャージ姿で登場し、練習通りの挨拶を始めますが、生徒たちに「ひっこめ。帰れ。」と罵声を浴びせられてしまいます。
クラスのホームルームの時間になり、教室に来て話を始める山口でしたが、生徒たちは誰も彼女の話を聞いてくれず騒がしい様子です。
「静かに。」と注意するも誰も耳を貸さず、「てめーが静かにしろや。」と逆に言われてしまう始末。
三年D組は、問題児だらけの不良の巣窟でした。
生徒たちは明日からビビッて学校にはもうこないだろうと山口の噂をしています。
その生徒たちの話を立ち聞きした彼女ですが、当の本人は、自分の身に起きたことに対して全く動じていませんでした。
正体
7歳の頃に両親を交通事故で無くした山口は、母方の祖父に育てられ、その地元では皆彼女のことを「お嬢。」と呼び、親しまれていました。
彼女の祖父は、任侠の世界で生きる大江戸一家三代目・黒田龍一郎で、大勢の子分たちに囲まれる生活を彼女は幼い頃からしてきたのです。
周りからは四代目として跡取りを切望される彼女ですが、先生になる夢を叶え、身分を隠して教師の道を歩み始めていました。
そんな彼女が、ただの不良高校生にビビるわけがないのです。
山口の就職祝いにご馳走を取り囲む夕食時間、祖父が学校での様子を彼女に尋ねます。
正直に学校での様子を逐一報告する彼女ですが、その一つ一つの報告の度に、一家の子分たちがカチコミに行こうとしていました。
事件発生
朝の満員の通勤バスで、同乗した男性に一目惚れした山口は、あまりのタイプに、彼と身体が密着して浮かれてしまいます。
彼がバス停で途中下車してしまい、名前も聞かなかったことを後悔する彼女は、彼が降りたバス停の名前から、彼のことを“桜坂下様”と呼ぶことにしました。
学校へ到着した山口は、校長の白川に呼び止められます。
そこで、生徒たちにはもちろん、教師や保護者にも自分の正体を隠すように念押しされました。
校長だけは彼女が任侠の世界の人間であるという素性を知っていたのです。
素性がバレてしまわないように、なるべく普通の教師でいようと心がける山口ですが、所々で素の任侠の口調が出てしまい、危うい状況になるもなんとか上手くやっていきます。
そんなある日、教頭が集金していた模擬試験の受講料50万円が紛失してしまう事件が起きてしまいました。
教師たちが探し回るも、なかなか見つからず、金庫にしっかり保管していたものが無くなるのはおかしいと話す教頭の猿渡は、喧嘩ばかりして素行が悪い三年D組の生徒たちの仕業であると、根拠もなく決めつけてきます。
山口は担任として、生徒たちに事情聴取を押し付けられてしまいました。
失恋
お金を盗んだ犯人がなかなか見つからず、帰宅する山口たちが酔った男たちに絡まれていると、バスで出会った桜坂下が偶然通りかかり助けてくれました。
彼の名前を聞き、自己紹介をして胸をときめかせる山口でしたが、彼が刑事をやっているという事実がそこで発覚し、任侠の世界に生きる自分とは相容れぬ存在だと分かって早くも叶わぬ恋となってしまうのです。
失恋と、学校での生徒たちとの向き合い方に苦悩する山口は、その苛立ちから子分たちに付き合わせて深酒をします。
そこへ祖父がやってきて、かつて山口の母親である自分の娘が一般人と結婚して幸せになれるはずがないと、信じられなかったことを後悔する言葉を口にしました。
「相手のことを信じなければ、相手からも信じてもらえない。」と話す祖父の言葉は、教師の道を志して早くも壁にぶつかっている山口の胸に深く突き刺さります。
祖父は、大江戸一家は自分の代で終わりだと話し、「自分の選んだ道を生きればいい。」と彼女のことを応援するのです。
信頼関係
次の日、問題児の熊井と共に教頭に呼び出された山口。
今日は、熊井が集金袋と似た袋を持ち歩いていたという目撃証言があるということで、熊井が50万円を盗んだ犯人として疑っていました。
熊井は全力で否定し、その袋は川に捨てたと話します。
つまらない言い訳をする彼のことをゴミと言う教頭は、直ちに警察に突き出し、彼のことを退学にしようとしました。
「ちょっと待ってください。」と山口は、熊井を庇い、彼が袋を捨てた場所を聞き出します。
「私は熊井を信じます。生徒を信じるのが教師の務めだからです。」と話す山口は、熊井から聞きだした桜川へ赴き、袋を捜索し始めました。
熊井はその様子を見て山口のことが気になってしまいます。
クラスのリーダー的存在である沢田は、そんな熊井に対して「先公のことなんて気にするなよ。」と話しかけました。
沢田は一年のときに前の学校で教師に対して暴力沙汰を起こし退学処分となり、転校してきた成績優秀でスポーツ万能な美少年です。
皆彼の事には一目置いていました。
明朝、熊井は山口のことが気になり桜川に来ていました。
そこで、自分の言葉を信じてまだ袋を探している山口を見て彼女に駆け寄っていきます。
そして自分が嘘をついたことを打ち明けるのです。
教頭が落としてしまった集金袋を盗んだと話す熊井。
その袋は、喧嘩をした際に相手に取られてしまったため、お金を返すこともできません。
熊井のことが心配になり、現地に駆けつけてきた沢田は、もし警察に熊井のことを売ったら絶対に許さないと言います。
そんな彼に、山口は「お金は取り返す。」と口にするのです。
そして、「人の金に手出すような汚い事はするんじゃねえ。」と熊井の顔面を一発殴ります。
山口は先生のことをバカにするのも、喧嘩するのも構わないが、卑怯なことだけは絶対にしてはいけないと熊井のことを叱りつけました。
二人に学校へ行く支度を指示して、亡くなった自分の両親に生徒たちと向き合っていく覚悟を誓いながら、彼女はその場を去っていきます。
一件落着
熊井からお金を巻き上げたチンピラたちのアジトに、山口が現れました。
最初は女だと舐めていたチンピラたちでしたが、彼女のただならぬ様子に怖気づいてしまいます。
「何者だ。」という彼らの問いに、「あんたたちが可愛がってくれた子の担任だ。」と返す山口。
しばらくして、現場にやってきた沢田が見た光景は、チンピラたちが全員傷だらけで気絶して倒れている姿でした。
その後、朝礼で教頭に全校生徒の前で晒しものされる熊井。
そこに、桜川で袋を探して汚れた格好のままの山口が「私の生徒に手出すんじゃねえ。」と叫び現れます。
彼女は、教頭が保管していた集金袋を手に持っていました。
どこで見つけたか問われた山口は、「男子トイレのそばのゴミ箱。」と答えます。
教頭は自分が落としたことを認める発言をうっかりその場でしてしまい、管理ミスであったことが全校生徒の前で明白となりました。
山口はそのまま登壇して、マイクの前で「これも何かの縁だ。おまえら、とことん面倒みてやるからな。」と三年D組に向けて言い放ちました。
第一話は、主人公と問題児だらけのクラスとの出会いが主に描かれていました。
要所要所に出てくる素で出てしまう任侠単語が面白かったです。
素性がバレるとクビになりかねない状況下で、それでも赴任することになった本作のヒロインが採用された理由は、学校の先生たちの中に生徒たちをひっぱれるような魅力あふれる教師がいないため、校長が彼女の義理と人情に溢れた任侠流の人間教育に、一縷の望みをかけて採用したのではないかと感じました。
今回の話では、信じることの大切さを祖父から教えられたヒロインが、それを実践し、危うく不安定でまだ若い三年D組の生徒たちと、真っ向から向き合っていく彼女の決意が固まる様子が分かりましたね。
次回以降、彼女の戦いの行方が気になるところです。
ごくせん1の内容
白金学院高校に赴任してきた新米教師、山口久美子(仲間由紀恵)。三年D組の担任に決まるが、そこは問題児だらけのクラス。初回のホームルームから完全に生徒達になめられるが、実は本人はまったくびびってなどいなかった。なぜなら、彼女は大江戸一家組長の孫娘だったのだ。組の部下たちが久美子を四代目にと期待する中、本人ははみだした生徒達の担任として生きることを決意、やがて彼らも久美子に心を開いていく。
<出典>日本テレビ公式
<出演者>
・山口久美子:仲間由紀恵
・沢田慎:松本潤
・藤山静香:伊東美咲
・猿渡五郎:生瀬勝久
・内山春彦:小栗旬
・南陽一:石垣佑磨
・野田猛:成宮寛貴
・熊井輝夫:脇知弘
・白川権三:田山涼成
・鷲尾寛治:斉藤暁
・安藤治:なべおさみ
・岩本康平:甲本雅裕
・大山はじめ:大隈いちろう
・柏木豊:坂田聡
・朝倉てつ:金子賢
・若松弘三:阿南健治
・達川ミノル:内山信二
・菅原誠:村田宏
・川嶋菊乃:中澤裕子
・篠原智也:沢村一樹
・黒田龍一郎:宇津井健
<各話の視聴率>
第1話 熱血先生大暴れ!! 18.3%
第2話 友達見捨てんなよ!! 16.6%
第3話 見た目で決めんな!! 17.3%
第4話 失敗したらやり直せ 15.5%
第5話 ケンカと暴力は違う 18.8%
第6話 イジメに負けんな!! 17.7%
第7話 自分の子を信じろ!! 17.9%
第8話 あんたは母親だろ!! 15.9%
第9話 人のせいにすんな!! 16.3%
第10話 私は生徒を信じる!! 17.8%
第11話 お前は一人じゃない 13.6%
最終話 さよならヤンクミ 23.5%
ごくせん1の感想
20代女性
30代女性
20代女性
20代女性
30代男性
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20代女性