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20代女性
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心(松下奈緒)と薫(木村佳乃)は困難を乗り越え、医師として、友人として、強く信頼しあえる関係を築いた。そんな矢先、薫は乳がん手術から5年目の検査で、がんの再発が判明。その告白を受けた心は、2人で乗り越えようと誓い合う。しかし、薫の病状は重く、手術は難しい。それでも薫は抗がん剤治療を受けながら、外科医としての仕事を続けたいと心に頼む。
一方、心の国立がん医療センターへの移籍の話も期限を迎えようとしている。医師としての将来を思う阿久津(木下ほうか)にも決断を迫られるのだが、薫の件もあり、心は答えることが出来ない。また、研修期間が終わろうとしている結城(清原翔)と夏樹(岡崎紗絵)も、どの科に行くか決めかねていた。
佐倉莉子(小川紗良)が化学療法室で治療を受けていると薫が来た。治療を受ける薫に驚く莉子。だが、莉子もすでにがんと闘う決意に満ちている。莉子は戸惑っていた職場への病気の報告も済ませ、今はフリーペーパーの編集も手伝っていると薫に話す。そんな2人を、同じく抗がん剤治療を受けていた橘千寿子(三田寛子)が見ていた。
2人の女性医師、そしてそれぞれの医師たちに、変革と旅立ちのときが訪れようとしていた――。
<出典>FOD公式
薫(木村佳乃)の顔が再発しました。心(松下奈緒)は、薫の治療方針について話し合います。乳がんが骨髄に転移しており、骨転移はオペが難しい状態です。長時間の手術となると、体力的に難しくなってきます。
しかし薫は仕事を続けることを希望しています。「仕事は私の一部だから」と。
「生きがいは何よりも効く薬」と言う阿久津部長(木下ほうか)の考えもあり、心たちは薫が仕事を続けながら治療が出来るようにサポートする方針です。
薫は髪の毛が抜け始めると、「ついにきたね」と言ってそのまま売店に向かい、「頭丸刈りにするバリカンありますか!?」と明るく言って、すぐに頭を丸刈りにしてしまいます。毅然と病気に向き合い、生き生きと仕事をする薫の姿に「かっこいいね」と心は同僚たちと話し合います。
薫と心が担当する患者・橘千寿子(三田寛子)。娘の麗奈(薩川亜美)の結婚式が近いため、「手術を遅らせてほしい」と言います。
しかし麗奈は、「絶対に手術を遅らせないでください」と千寿子の容体を心配しており、さらに薫が元治療中だと言うことを知り、「本当に梶山先生で大丈夫なのでしょうか?」と不安になっています。
心は薫に「今回の手術を降りてほしい」と頼みます。しかしそれは、麗奈に頼まれたからと言うわけではなく、薫に痛みが出ていることに気づいた心の判断でした。
薫から生きがいを奪ってしまったことに、心が胸を痛めていました。
そして玲奈は、本当は結婚の話はとっくに流れてなくなっていました。病気がわかった母にそのことを伝えられなかったのです。「私の結婚式を生きがいにして頑張ってきたのに」と涙を流します。
薫が倒れる
勤務中に薫が倒れました。足が麻痺をして動かないのです。
今回骨転移の不全麻痺を起こしたことで、今までの薬が効いていなかったと判断し、違う治療に切り替えることとなります。
容体が安定した薫は、また明るく同僚のところに顔を出しますが、「体のことを1番に考えて欲しい。君は優秀な医者だから、他の科でも充分活躍できるよ」と暗に外科医を続けることは諦めろと言われてしまいます。
千寿子は娘から破談になったことを打ち明けられました。最初はとてもショックを受けていましたが、毎日薫が顔を出しに来てくれて話を聞いてくれてとても救われたといいます。「病気でも人を助けることができるんだ」と勇気づけられ、退院したら介護の仕事に戻ろうと前向きに考えられるようになりました。
須藤との別れ
須藤(田辺誠一)から、薫に何度も着信が入っていました。薫は1度はかけ直そうとしましたが、タイミングが悪くかけることができませんでした。
薫と連絡が取れないので、須藤が病院を訪ねてきます。心が仲介しますが、薫は須藤と合わないことを決断しました。
須藤の切なそうな表情を見て、心は薫がリハビリ室に入ることを伝えます。須藤がこっそり覗いてみると、薫は外科結びの練習をしていました。まだ外科医である事は諦めていないのです。
がん医療センター
がん医療センターから誘いを受けていた心は、返事をせかされます。しかし薫を置いてはいけないと、心は断りました。
阿久津部長はもう少し待ってもらえないかを掛け合ってくれましたが、「すぐに来てくれる人材が欲しい」と言う答えでだめでした。
心が誘いを断ったことをたまたま聞いてしまった薫は、自分のためにと気にしています。心は薫を心配させまいと、「薫先生の治療が落ち着くまで待ってくれるって」と嘘をつきます。
春が来ました。奈海(岡崎紗絵)は迷った末に腫瘍内科の医師になりました。結城(清原翔)は外科医の道に進みました。
莉子はフリーペーパーの記者として働き始めました。そして莉子と結城は無事付き合い始めたようです…。
京太郎(北大路欣也)は、心をモデルとして書いた脚本がドラマ化されるようです。
3年後
がん医療センターでバリバリ働く心。阿久津部長が何度も頭を下げて、心の推薦を続けてくれたおかげで移籍できたのです。
心は、薫やその他のがん患者を救うための「新薬を作りたい」と言う夢を持っているのです。
心はセミナーで
「がんは2人に1人がなる病気。誰がなってもおかしくない病気です。しかし治療しながら、やりたいことができる。自分らしくいられる。がんは共存できる病気なのです」
と語ります。
薫はバリバリと外科の手術をしていました。しかしがんが治ったわけではなく、治療をしながらです。
心は仕事を終えて、横浜港総合病院へ向かいます。薫といつも会っていたバルコニーの場所で薫と再会しました。
3年後のそれぞれが描かれ始めた時、絶対に薫はもうなくなっているんだと思いました。高畑淳子さんが亡くなったシーンもはっきりと描写しなかったので、今回もそれだなぁと。
だけど最後オペしているのは誰?と思って薫先生だとわかった時、「きゃー!」となりました!めっちゃ感動。
そして完治したのかな?と思ったら、最後帽子かぶっていたからまだ治療継続中なんですね。それが心が最後にセミナーで語っていた「がんは共存できる病気」と言う事なんですね。
多分それがこのドラマの最大のメッセージだったのでしょうね。がん=すぐに死ぬと言うイメージがまだまだありますが、医療はどんどん進歩してきている。それがいろいろな患者さんを通して、よく伝わったドラマでした。
地味だけど良いドラマだった
最後、京太郎の脚本がドラマ化されたっぽいですよね?それが1番びっくりですが。がんが治るのよりももはやすごい確率のような…。
京太郎が「スーパースターなんて必要ない。普通の女性が懸命に日常を生きる姿を描きたいんだ」と言っていたのは、まさにこのドラマの事ですね。
心はドクターXのようなスーパードクターじゃないけど、患者さんに真摯に寄り添うとっても良いお医者さんですね。スーパードクターが出てくる医療ものは確かにインパクトが強く視聴率も取りやすい。普通の人が主人公だと地味は地味。だけど見ている人もみんな普通の人だから、共感できる部分がとても多かったと思います。
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恩田心(松下奈緒)と梶山薫(木村佳乃)が担当する、すい臓がんの患者、佐伯芳雄(相島一之)の弟、隼人(丸山智己)が、兄を転院させると申し出てきた。芳雄はこのまま横浜みなと総合病院での手術で良いと思っているのだが、隼人はより腕の良い外科医がいる有馬総合病院への転院を譲らない。心と薫は引き止める事はせず、患者家族の意向に従うことにした。
一方、結城涼(清原翔)と夏樹奈海(岡崎紗絵)の研修期間がそろそろ終わろうとしている。阿久津晃(木下ほうか)はこのまま腫瘍内科に来て欲しいのだが、結城は外科、奈海は小児科と当初からの希望は変わっていない様子。阿久津にはどうしても腫瘍内科を強化せねばならない理由があるようだ。
そんな中、薫が腫瘍内科に女性を連れて来る。女性は有馬総合病院の理事、結城美紀子(とよた真帆)と名乗り、佐伯兄弟に対し、現場の医師が勝手に承諾したことで、病院としては先に待っている患者を差し置いて手術を請け負うことはできない旨の謝罪に来たのだと言う。丁寧な美紀子の対応に感心する心。すると、美紀子は「出向いて来たのは、息子の職場も見ておきたいからだ」と言い、彼女が向かった先は・・・。
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人間ドックでがんが見つかった佐伯(相島一之)と言う患者。弟の隼人(丸山智己)は、「実績のある病院に転院させる」と突然言い出します。佐伯はがんの中でも手術が難しい膵臓癌。膵臓癌は自覚症状がないので、見つかったときには大抵難しい手術になってしまうのです。
隼人は実績のある有馬総合病院への転院を考えています。
それぞれの進路
もうすぐ研修期間の終わる結城(清原翔)と奈海(岡崎紗絵)。しかし結城は外科、奈海は小児科を希望しており、腫瘍内科に来るかどうかはまだ迷っています。
さらに心(松下奈緒)にも転院の話が。がん医療センターに阿久津部長(木下ほうか)が推薦しており、声がかかったのです。
腫瘍内科の人手不足は深刻で、阿久津も困っていますが、「オンコロ先生の将来の方が大事だから」と言ってくれます。しかしそのためにも、結城と奈海にはどうしても腫瘍内科に残って欲しいので、心からも話をしてみてほしいと頼まれます。
結城は大病院の御曹司
薫に連れられて、有馬総合病院の理事をしている結城美紀子が心を訪ねて来ました。佐伯の転院を断り、謝罪に来たといいます。
美紀子は結城の母親です。
有馬グループは日本屈指の医療法人です。
結城は母親が佐伯の転院を断ったことに不満でしたが、翌日薫と話をします。
美紀子は薫にいろいろなことを質問していき、まるで採用試験のようだったと言いますが、薫も負けじと「うちには有馬総合病院のようなスーパードクターはいませんが、みんな患者のために一生懸命頑張っています。負けるつもりはありません!」と啖呵を切りました。
それを聞いて美紀子は「安心しました。こちらにお任せします」と言いました。美紀子は美紀子なりに、佐伯の手術を任せても良い病院だと判断して転院を断ったのだと薫は考えています。
「外科医の腕という意味では上には上がいるけど、外科医1人で戦ってるわけじゃない。行くべきかどうかじゃなくて、行きたいかどうかで考えたら?」
と結城の進路についてもアドバイスします。
兄弟愛
転院を断られ、隼人は最後まで「俺が他に病院を見つけてやる!」と意気込んでいましたが、結局佐伯は薫の手術を受けることになりました。心は結城の将来のために、結城を第二助手に付けてもらうように頼みました。
佐伯は10年以上親の介護をして、何も文句も言わずに頑張ってきました。ようやくそれから解放されたと思ったら、膵臓癌が見つかったのです。だからこんなに隼人は兄を助けることに一生懸命なのです。
オペでメインのがんは取ることができましたが、根治術とはなりませんでした。残ったがんは化学療法で対応していくことになります。
落ち込む隼人に「そばにいてあげるだけでいい」と心は励まします。
隼人は会社社長ですが、数年前から会社はうまくいっていませんでした。隼人は佐伯に仕送りをしていましたが、佐伯はそれを使わずにそのまま隼人の妻にお金を返していました。だから佐伯は気を遣って、がんのことも隠していました。
「俺は兄貴の分まで成功しなきゃいけなかったのに」と落ち込む隼人に「俺はお前に成功して欲しかったんじゃない。やりたいことをやって欲しかっただけだ。やりたいことをやって失敗したなら、それで良い。お前が幸せなら俺も満足だ。幸せかどうかなんて自分が決めるんだ」
と佐伯は言います。
隼人「ごめんな」
佐伯「俺がお前から聞きたいのはそんな言葉じゃないんだよ。文句も言わずに両親の介護して、今はがんと戦ってるんだぞ?そんな兄貴見てどう思うよ?お前昔よく言ってただろう?」
隼人「強えな、兄ちゃん」
結城の決意
兄のために自分は成功しなければいけない、そんなプレッシャーを感じていた隼人の思いが、結城と重なります。
家族の期待が重荷になる。
結城の父親は、美紀子と結婚して有馬総合病院の跡取りとして期待されていました。しかし父親は患者の事ばかりを考えるような医者で、理事長の祖父とは考え方が合わず、今は家を出て地方の病院で働いています。結城はそんな父親を尊敬していました。
それを聞いた心は「ちゃんと立派な目標があるんじゃない」とうれしそう。
結城は、実家に帰り母親に伝えます。
「有馬総合病院に行くつもりはない。横浜みなと総合病院に残って外科医を目指す。俺はお父さんのような医者になりたい」
すると美紀子は「お父さんは無愛想で人から誤解されやすいけど、とってもいい医者よ。がんばってね、涼君」と応援してくれました。
再発
薫と心は約束していたディナーに出かけます。薫が前に言っていた「内緒の記念日」について話をすると言う約束でした。
薫「今日はがんの手術を受けてから5年になるんだ」
心は実はわかっていて、セカンドバースデーのお祝いに花束を用意していました。それを取り出そうとした時「でも再発がわかった」と薫は言います。
薫は「一緒に戦ってくれない?」と言い、心は薫の手を握るのでした。
なにげに11話拡大だったんですね!視聴率はそんなに良くなかったけど評判が良いからかな?
最初は心の夫の医療ミス問題の真相を暴くサスペンス風で、一話一話、がん患者のそれぞれの家族背景を丁寧に描写するという見どころもあり、最終的には心と薫の女の友情に焦点を当てる。どちらかと言うとドラマの軸はとっちらかってるようにも思いますが、見てる人は結構ハマってる人も多いですね。
松下奈緒さんの作品は以前にやっていたドラマ「早子先生、結婚するって本当ですか?」も地味だけど見ているとほっこり落ち着くドラマとして一部の人に評判が良かったようです。松下奈緒さんの持っている雰囲気のせいなのかもしれませんね。
薫の再発は?
そして最終回のメインはもちろん薫の癌の再発。予告で映った薫がすごく患者患者していて衰えてたけど、まさか悲しい結末にならないかな・・・?
あんなにバリバリと難しいオペをしていた腕のいい外科医なのに、その変わり様は見ていて切なかったです。心はがんセンターに誘いを受けているけど、薫に寄り添うためにその話を断るのかもしれないですね。
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恩田心(松下奈緒)と梶山薫(木村佳乃)が、婦人科医の前園敬之(髙橋洋)に呼び出される。前園は「切迫流産で緊急入院した小山内静(山田真歩)の胎児をエコーで確認したところ気になる部分が見つかった」と2人に話す。静はかつて大腸がんで入院したときに心が担当した患者だが、肝臓への転移が見つかったのだ。カンファレンスで、心たち医師たちは、がん治療のために静の妊娠継続は難しいということで一致した。心と薫は静の病室へ行き、病状を説明。心は妊娠の継続が困難なので、静の命を優先させたいと告げる。しかし、静に中絶の選択肢はなく、その意思はゆるぎないものだった。静に付き添っている夫の敬(落合モトキ)にも、やっと授かった子供だと中絶への同意は得られない。
翌日、心が化学療法室へ行くと、佐倉莉子(小川紗良)がスマホの画面を看護師たちに見せていた。莉子は心にも画面を見せる。それは退院した高坂民代(高畑淳子)が旅先での出来事を紹介しているSNSの記事だ。病気でも人生を楽しんでいる民代から、自分も元気をもらえると莉子は喜び、患者のこういう面を知ってもらいたいと言う。すると、心は莉子もSNSで発信したらどうかと勧めた。そんな矢先、民代が旅先で倒れたという一報が入り・・・。
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切迫流産で運ばれてきた患者・小山内静(山田真歩)。静はかつて大腸癌で入院していた時に心(松下奈緒)が担当していた患者で、今回は肝臓に転移が見つかりました。母体の命を優先するためには、赤ちゃんを諦め中絶手術をして、抗がん剤治療を始める必要があります。
しかし、今回の妊娠は凍結しておいた最後の卵子でやっとできた妊娠で、これを逃したらもう妊娠することはできません。「なんと言われようと中絶はできません」と静は決めていて、夫の敬(落合モトキ)も静の思いを尊重してあげたいと思っています。
癌は容赦なく感謝の大切なものを奪っていきます。その中でどう折り合いをつけて生活の質を守っていくのか。 何を守り、何を犠牲にするのか。それが、腫瘍内科医のぶち当たる壁なのです。
静はフリーペーパーの記者で、がんサバイバーとして前向きな記事を書いていました。「失ったものにしがみつくよりも、闘病しながらでもできることを」などと語っていたこともありますが、いざ自分のこととなると、どうしても赤ちゃんを失うという現実を受け入れることができません。
民代が戻ってきた
民代(高畑淳子)は希望通り海外旅行に行って、SNSで楽しそうな姿をアップしていましたが、ヨーロッパを回り、パリに行こうとしたところで倒れて病院に戻ってきてしまいました。倒れた時に「戻れる場所が自分にはあるんだなぁと思った」と言います。
民代は、死ぬ前に”やりたいことリスト”を書いており、
ヨーロッパをめぐりたい。
パリで朝日を見たい。
という項目がありました。しかし、パリで朝日を見る前に倒れてしまったのです。
”キャンサーギフト”(癌になって得られたもの)。
民代「その言葉大嫌い。だって癌になんかなりたくなかったからね。でも、得られたものもなくはなかった。あなたたちとか」
と心と薫(木村佳乃)に言います。
離婚の約束
静の容態が急変しました。医師たちが会議を行い、やはり妊娠を中断するしかないと意見がまとまりそうになりましたが、薫が「妊娠を継続したまま腫瘍を切除できるかもしれない」と申し出ます。もちろんそれは一般的な方法ではなく、様々なリスクがありますが、それを説明した上で静はオペに同意しました。
なんとか一時的に症状を抑え、28週目に入ったらすぐに帝王切開で胎児を取り出し、抗がん剤治療を強めていくという治療方針です。
静は「子供が産めなかったら離婚する」と敬と約束をしていました。しかし敬は最初から約束なんて守るつもりはなく、ずっと静と一緒にいるつもりでした。
民代の取材
民代はかなり状態が悪く、モルヒネを投与して痛みを軽減するだけで、 死ぬのを待つばかりという状態。民代の”やりたいことリスト”の中に「パーティーをしたい」というものがありましたがとても外出できる状態ではありません。すると阿久津部長(木下ほうか)は「だったら病室でパーティーをしてあげればいい。許可を私が取るから」と言ってくれました。
莉子(小川紗良)は民代を「取材」と言って連れ出します。敬がカメラマンとして民代の写真を撮ってくれます。莉子は元々このフリーペーパーのファンで、今回静にメールを送ったことで民代の取材が実現しました。
取材の合間に、 静が自分の状況を話し、
「みんなに迷惑かけちゃったな」と言います。すると民代は「それの何がいけないの?がん患者だってやりたいことをやっていい。欲しいものを欲しがったっていい」と言います。
民代の病室でパーティーが始まります。みんなで楽しんだ最後に、心は「民代さん、朝日を見ませんか?」と言って、 VRの装置を民代に取り付けます。「パリで朝日は見る」という夢を実現させてあげたのです。
民代の死
後日、心は出来上がったフリーペーパーをもらいます。そこには生き生きとした民代の写真とともに、民代のインタビュー記事が載っていました。
タイトルは”キャンサーギフト”。
「がんになって喜ぶ人はいないでしょうね。私も弱気になったり、八つ当たりしたりした。でも、自分を支えてくれている人がいるということに気づかせてくれた。一緒に戦ってくれる人がいるから、私たち患者は前を向いて歩ける。私には幸せなことにそういう人ができた。愛すべきヤブ医者がね」
思わず心は涙するのでした。
記念日
薫は、心に「もうすぐ記念日がある」と話します。心が「何の記念日?」と聞くと、「今はまだ内緒」と言いますが…。
民代さん、死んじゃったんですよね?はっきりとそういった描写はなかったけど、最後のフリーペーパー読むシーンはそういうことですよね?
亡くなった後に、元気だったころの写真と言葉。泣いちゃいますよね。あえて最期のシーンを描かないというのも斬新で、残された言葉を後から見て泣くという虚しさや切なさが余計に引き立っていたと思います。
しっとりとしたこのドラマらしい演出だなと思いました。
再発?
最後の薫の意味深な感じ、絶対再発ですねー。途中までは医療ミスのサスペンス的な感じで進んできて、それが以外にも早めに解決したので、この後は1話完結でやっていくのかな?それもなんか盛り上がりに欠けるな~と思っていたのですが、セミファイナルでは高畑淳子さんがすべて持っていき、やはり最後は木村佳乃さんでなきゃ!って感じですよね。
二人の女医の友情の話なので、やはり最後は薫の再発に心がどう支えていくのか?というところで感動したいです!
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恩田心(松下奈緒)は、抗がん剤治療を受けないと言う高坂民代(高畑淳子)に理由を尋ねる。動けるうちにやりたいことをやっておきたいと答える民代は、心と梶山薫(木村佳乃)の関係を心配していた。薫に会った心は、本当に横浜みなと総合病院を辞めるつもりかと聞く。
そんな時、高校生の井上和樹(萩原利久)が入院してくる。和樹は幼い頃からがんで入退院を繰り返し、今回も大学入学を目前に控えての再発だった。心と一緒に和樹と会った夏樹奈海(岡崎紗絵)は医局で光野守男(藤井隆)に、かつて和樹が入院していた時の様子を聞く。光野は子供の頃の和樹は優しくて頑張っていたと教えるのだが・・・。和樹もその家族たちも病気に疲弊していた。自分の弟もかつて入退院を繰り返していた経験がある奈海は和樹に寄り添おうとするが・・・。
一方、心は奈海や結城涼(清原翔)に、若い患者たちの気持ちを知ってもらおうと患者との交流会を開くことになり、そこで、奈海と結城は患者や家族の本音を聞くことに・・・。交流会の後、心は薫たちを自宅に誘う。恩田家に着くと、結城と奈海は京太郎(北大路欣也)と漣(桑名愛斗)が待つ室内に入るのだが、薫は躊躇(ちゅうちょ)してしまう。そんな薫に心は・・・。
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今回の心(松下奈緒)の患者は、井上和樹(萩原利久)と言う男子高校生。小さい頃から癌で入退院を繰り返しており、今回再発しました。和樹が小さい頃は、光野(藤井隆)が担当していました。
心も両親も和樹を励まそうとしますが、「みんな嘘つきだから」と和樹は覚めた様子。和樹は闘病日記をブログに載せており、ブログの中では「希望さん」と呼ばれています。
研修医の奈海(岡崎紗絵)は、和樹を励まそうと「頑張ろう」と言いますが、「がんばってないように見えますか?」と逆に和樹の感情を逆なでしてしまいます。友人から寄せ書きを書いたサッカーボール見舞いで届き、そこにも「頑張れ!」と書かれていて、和樹は複雑な思いだったのです。
心は、奈海と結城(清原翔)に「患者にとって“がんばれ“と言う言葉はきつい時もある」と話をします。
がん患者同士の交流
心ががん患者の気持ちを知ろうと、薫(木村佳乃)を通じて“やどりぎの会“に頼んでがん患者との交流会を開きます。その帰り、奈海と結城と薫を自宅に誘って、心の家で夕食を食べます。
交流会を通じて、思ったことを話し合う4人。がん患者が不安を共有できる場が少ないこと、周りが充実している時期に自分だけが闘病に打ち込んでいることで孤独を感じ心を閉ざしてしまうこと。もっと患者同士が、自分の気持ちを素直に言いあえる場を増やしていくことが大事と言う結論に至ります。
莉子の恋
民代(高畑淳子)は、「入院中だからってパジャマでウロウロできない!」と言って、外を出歩くときはいつもおしゃれをしています。若いがん患者の佐倉莉子(小川紗良)に、「意中の人を10秒につめたら、簡単に落とせる!」と民生が言うと、莉子は廊下で会った結城にその方法を試してみようとしますが、恥ずかしくて途中で目を逸してしまいます。
ピエロ
奈海はこっそりと和樹が書いているブログを見てみました。するとそこには「スキーに行った」などと嘘が書かれていました。
奈海が和樹に話を聞きに行くと「読んでいる人のためですよ。希望を奪いたくないから。エンターテイメントですよ。希望を奪われるのってきついんですよ。苦しんで死んでいく事は簡単に想像できるけど、普通の大学生になる事は全く想像ができない。先生、代わってくれよ。代われもしないのに、偉そうなこと言うんじゃねーよ!」と和樹は激高してしまいます。
和樹は部屋にあった鏡を殴り割り、勝手に退院しようとします。しかし廊下を歩いていたところ、手から血を流していることに気がついた莉子が声をかけると、和樹はそのまま廊下で倒れてしまい、また病室へ逆戻り。
和樹が目を覚ますと、小さい頃の自分とピエロの格好して小さい和樹を励ましてくれる光野の姿が。(和樹が小さい頃の思い出)
光野「笑顔になれない時だってある。泣いても叫んでも怒ってもいいんだよ。でもね、忘れないでね。君の笑顔は、人を幸せにする力がある。魔法みたいに」
翌日、和樹の母親が「売店に行くけど、何か欲しいものある?」と声をかけても、和樹は無言でパソコンをしていて答えません。母親が諦めて部屋を出て行こうとしたところ、「餃子」と一言。「餃子!?」と母親がびっくりしていると、「母さんの作ったやつ」とぼそっと言いました。
和樹はパソコンでブログの投稿していましたが、タイトルは「真っ暗な世界」。
やっと自分の状況と向き合う覚悟が持てたのです。
ふれあいまつり
病院が主催した“ふれあいまつり“の日。
民生にヘアセットとお化粧をしてもらう莉子。
莉子がいつも付けているウィッグを「それ、似合ってないわよ」と正直に言ってくれたのは民生が初めてでした。
鏡の前で莉子が目を開けると、そこにはキラキラと輝いた自分がいました。
民代「お化粧は、ただ顔をきれいにするためにするんじゃない。人生を輝かせるためにするのよ」
イベント会場では、ピエロの格好した光野のマジックショーが大盛り上がり!
和樹もまた、それを見ていました。小さい頃に光野からもらったピエロの鼻を、和樹は今も大事に持っていました。
和樹のブログ
「真っ暗な世界に、ほんのわずかだけど光が見えた。この世が悪くなる時がある。自分を呪いたくなる時も。でもどんなに辛い時でも、不思議と笑える日がある。
偽ることなく、笑える日が」
民代の退院
民代は、治療を拒んで退院しました。
再三治療を進めていた心も、民代の「今できることをやりたい」と言う思いを受け止め、笑顔で送り出します。
心「民代さん、これでいいんですよね?」
民代「これがいいのよ。最後まで自分の足で、やりたいことをやりきって生きるの!だから行くの!」
心は薫に「私たち、もっとできることがある。私たちだからこそ救える患者さんがいる。ここで一緒に働いてほしい」と言います。薫は手を差し出し、「改めまして、梶山薫です」と言いました。心はその手を取り「恩田心です。よろしくお願いします」と言って、2人は笑いながら握手を交わしました。
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民生さん、最高にかっこよかったなぁ!「だから行くのよ!」と迷わずに突き進むところ。
病気になったから治療する、と言うのは普通の考えだけど、あれぐらいの年齢になったらもう最後は自分のやりたいことやって死ぬ!と言うのが幸せなのかもしれないですね。かなり体調悪そうだったから心配だけど…。しかも海外旅行に行くみたいですしね。
高畑淳子さんは息子さんの事件のときには、こんなに女優さんなのに消えてしまうのかなあ?惜しい人を失くした…と思ったけど、やっぱりそんなわけはないですよね。これだけ実力のある女優さんですから、他にはいないですもんね。
藤井隆さんもとってもいい先生!
藤井隆さんも、脇役ながらいつもいい味出してるんですよね。本当に人の良い役、似合う。
普段は出すぎず、脇でちょいちょいコメディーっぽい雰囲気出してくる感じも好きなんだけど、今回はかなりピックアップされていて、小さい和樹を励ましているピエロのシーンなんて号泣でした。
光野が和樹を励まし、民代さんが莉子を励まし、奈海も和樹を励まそうとし、和樹は同じようにがんで苦しむブログ読者を励ましたくて…。みんなが誰かの支えになってて、それを”ピエロ”というコミカルでわかりやすいところに重ねてきている感じがとてもよかったです。
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恩田心(松下奈緒)は匠(中村俊介)の死が、梶山薫(木村佳乃)ではなく須藤進(田辺誠一)による医療過誤であったことを関河隆一(三浦翔平)に証拠とともに知らされた。心は薫に酷いことを言ってしまったと謝罪し、須藤を関東医大附属中央病院の調査委員会に申し立てると話す。薫の心中は複雑だ。
心は新たに武井正弘(平田満)という患者を担当。武井は3年前に膀胱がんの治療を受け、経過は良好だったが今回の検査で肺への転移が発見された。がん性胸膜炎の疑いもあるため、入院しての抗がん剤治療を勧める心だが、武井は仕事もあるからと通院治療を望む。心は説明には武井の家族の出席も求めたのだが、話は本人にしか出来なかった。同席していた結城涼(清原翔)は武井が頑なに入院を拒否することに疑問を持つ。
数日後、心は治療に来た武井に、やはり家族にも病状について話したいと話すも、再び言い淀む武井。治療を終えた数時間後、病院の廊下の椅子で眠る武井を見かけた結城が声をかけると、武井は自ら調べた余命が真実なのか結城に詰め寄り・・・。
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引きこもりの息子
心(松下奈緒)の患者・武井正弘(平田満)は、がんの肺への転移が発見され、心は入院しての抗がん剤治療を勧めます。
しかし武井は「入院は無理です。何とか通院で治療できませんか?」と懇願します。
ある日、武井が病院の予約をすっぽかしました。心と結城(清原翔)は武井の家を訪ねます。すると息子が同居していて、現在休職中で部屋に引きこもっていました。
武井は「今だけなんです。もともとは優秀な子なんです。きっと良い就職先が見つかると思います」と就職先の資料を見せます。大手ばかりで、ずいぶんと古い情報のものもありました。
武井はずっとそうやって息子に過度な期待をかけ続け、息子は引きこもりになってしまったのかもしれません。
武井が救急車で病院に運ばれてきました。息子の健太が救急車を呼び、病院まで付き添いました。
心は健太に「お父様はこんな状況なのに喜んでいました。息子が救急車を呼んでくれたって。これからお父様はどんな人の手が必要になると思います」と話をします。
健太「俺には無理です。もう10年も話をしてないんですから、母が死んでから。俺だってこのままでいいと思っていません。でも求人誌の束、あなたも見たでしょう?あの人、現実が全然わかってないんです」
変わる息子
後日、健太が病院に保険証を持ってきました。この前病院から帰る時に結城が「手続きに必要なので持ってきて下さい」と告げてあったのです。健太はそのまますぐに帰ろうとしましたが、結城に武井の病室に連れて行かれます。
武井は「健太…すまなかったな…」と力なくつぶやきますが、健太はなんと言っていいかわからず、またぶっきらぼうに病室を出て行ってしまいました。
追いかけてきた結城が「お父さんの作っていたファイルを見ました。あれを見て、お父さんはあなたのことをとても考えていると思いました」と言います。健太は「そんなはずない」と言いますが、ファイルに集められた求人誌の資料には「プログラマー」と言うところにばかりマーカーが引いてありました。
ずっと昔、まだ母親が生きていた頃、就職活動中の健太に武井が「どんな仕事探してるんだ?」と聞いたことがありました。その時健太が「プログラマー。パソコン好きだし」と答えていました。
「いつの話だよ…」と言いながらも、父親がずっと自分のことを思ってくれていたことに健太は涙するのでした。
その後、武井が病院に行く時、健太が家から出てきて「俺も行く」と言いました。健太は武井に付き添って今後の治療方針について真剣な顔で聞いていました。
10年間も引きこもっていた健太にとっては、保険証を病院に届けに来ると言うだけでも大変なことでした。それが父の愛を知って、父のために大きな勇気の一方踏み出したのです。
薫が須藤と決別
薫(木村佳乃)は須藤(田辺誠一)を呼び出します。
「先生は、私が乳がんになった時、ずっとそばにいて支えてくれたよね。先生のことを信頼してた。
先生は、手術の時に自分のミスに気づいてたんでしょう?それを私に言わなかったのは、心停止になった責任が全部私にあると思い込ませるためだったんでしょう?それだけは調査委員会に報告できなかった。でも、報告する」
そう言って薫は去って行きました。
須藤が謝罪
須藤が心の家に謝罪にきました。そして手術で何があったのかを全て話します。
手術の途中、薫から「無理ならパッキングしましょう」と提案がありましたが、須藤は縫合の自信があったため、そのまま縫合を進めました。そしてその結果、血管を狭窄してしまいました。しかしその時、須藤は自分が失敗したと認めることができませんでした。そして、後で匠は心停止を起こしてしまったのです。
「梶山先生にちゃんと伝えていれば、匠は助かったかもしれない…!あなたのそのくだらないプライドのせいで夫は…!」と心が声を荒らげます。
須藤は言い訳をせず「その通りです。全責任を私にあります」と認めました。
須藤は関東医大に辞職届けを出してきたと言いましたが、京太郎は「一生医者を続けて欲しい。この過ちを悔いて、これからもたくさんの人を救ってほしい。それがあなたにできる償いです」と言います。しかしそれは昔、京太郎が書いた脚本のセリフ。
京太郎「実際はそんなこと言えない。これからあなたが何千何万と言う患者を救っても、医者をやめようとも、匠は帰ってきません。
あなたのことを許せれば、私たちも少しは楽になるかもしれない。でも無理です。だから許す事は諦めます。匠の死を死ぬまで嘆き、あなたへの怒りを抱えて生きていきます。そういう人間がいることも忘れないでほしい」
真実を知ることと知らないこと
その後関河(三浦翔平)から、当初は須藤を糾弾する記事を書こうと思っていましたが、須藤自ら関河を呼び出し、すべてのことを正直に洗いざらい話したことから、記事の内容を変えたと心が聞かされます。
須藤の犯した罪は調査委員会によると「医療過誤とまでは言えないミス」と言うレベルであって、本人が辞職していることもあり、これ以上の追及はないでしょう。
心たちにとっても知らない方が苦しまなくて済んだのかもしれないと関河は疑問を抱いていました。関河は昔、医学部に入っており、患者には知らされていない情報が多くあることを知りました。当時はそれを“不正“と感じてしまい許せないと思って転職をしましたが、患者にとってどちらが良いのか「線引きが難しい」と今は考えています。
しかし心は「辛かったけど、関河さんのおかげで全てを知ることができました。ありがとうございます」とお礼を言いました。
薫の決意変わらず
心は薫に「調査委員会に報告したけど、その前に須藤先生は病院をやめてた。ミスからずっと逃げていたかもしれないけど、あの人もずっと自分の罪に苦しんでた。最初から薫先生に罪を擦りつけようとは思ってなかったと思うよ?」と須藤のことをかばいます。
薫は自分が須藤と不倫関係にあったことも正直に心に話さなければいけないと思います。「私、須藤先生と…」と言おうとすると、心は「言わなくていいよ」と薫を止めました。思わず泣き出してしまう薫を心が抱きしめます。
「もう大丈夫」と薫は心を先に帰しますが、薫はまだ退職願いを持っていて「さよなら…」とつぶやき…。
先週、悪の根源が須藤だったことが発覚したのに、今週突然良い人になって解決してしまってびっくりしました。
逆に何か裏があるんじゃないかとちょっと疑ってしまった位。言い逃れできない位にばれてしまったので、ここは正直に自分から話した方が罪が軽くなると企んだとか?
でも実際に病院も辞めているし、出世を狙っていた須藤にとっては大きな決断。本当にいい人だったってことでいいんですよね?
このドラマの謎だった部分が全て解決してしまったように思いますが、最終回みたい。まだ7話なのですが、後は一人ひとりの患者のストーリーをやっていくのかな?
京太郎も心が広い
お父さんの言葉、「一生許すことはできない」と言っていたけど、ある意味では許しているんですよね。「そういう人間がいることも忘れないでいてほしい」=「忘れないで生きていってほしい」と言うふうに、須藤にも生きていく道を与えているわけですから。
思わず声を荒らげて攻め立てた心もリアルだし、「陳腐な安セリフなんて、小説の中のセリフでは書けても、実際に自分の身に起きたら言えるわけない」といった京太郎の気持ちもすごく理解ができました。
謝ってもらっても絶対に許せないのだから、確かに知らないままのほうがよかったのか、それともやはり真実を全て知った方が良かったのか、その線引きはとても難しいですね。
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恩田心(松下奈緒)は夫・匠(中村俊介)が手術中のミス、つまり医療過誤が原因で亡くなったことを梶山薫(木村佳乃)に知らされる。しかも、薫はその時に手術をしていたのは担当医の須藤進(田辺誠一)ではなく自分だったと告白。薫の手技が、匠の死に繋がったことを知った心は、信頼を裏切られたことで、信じがたい混乱と苦しみの中、薫に対して「消えて・・・」と伝えた。数日後、薫は退職願を消化器外科部長の美川史郎(阿南健治)に提出したが、手術を待つ患者もいるためすぐに辞める事は出来ない。心が担当する高坂民代(高畑淳子)もその1人。しかし、心は薫を避けるように・・・。
ある日、心が医局にあったペットボトルの水に手をのばそうとすると光野守男(藤井隆)に止められる。“がんが消える効能がある”とうたった水で、元患者が院内で無断配布していたのを回収したという。初回は無料だが次回から高額販売しているらしく、阿久津晃(木下ほうか)、心たちは憤りを隠せない。
心は結城涼(清原翔)と新たな患者、土方絵麻(清水くるみ)と父・徳介(ベンガル)、母・律子(宮田早苗)に治療方針を説明。心が、抗がん剤治療をしてからの手術になると話すと、徳介が口を挟む。徳介は抗がん剤投与に拒否反応を持っていた。律子と絵麻がとりなして、その場は収まるが・・・。
一方、匠の医療過誤を調べる関河隆一(三浦翔平)は、当時の事実を知る新たな人物と会っていた――。
<出典>FOD公式
薫(木村佳乃)の医療ミスの記事を掲載しようとしていた関河(三浦翔平)が、慌てて「記事止めて!」と言ったのは、ある人物が情報提供を行ってくれたからでした。それは匠(中村俊介)の手術の際、一緒にオペに入っていたメンバーだった第二助手の医師。彼は医療ミスを犯したのは薫ではないと主張。しかし証拠が何もないのです。本来取ってあるはずの術後のCTも、撮っていません。多分隠蔽のためにあえて撮らなかったのだといいます。
抗がん剤治療は毒?
心(松下奈緒)の新しい患者・土方絵麻(清水くるみ)はステージスリーの胃がん。心は抗がん剤治療を進めますが、笑間の父・徳介(ベンガル)は「うちはがん家系で、みんな抗がん剤で苦しみながら死んでいった」と抗がん剤治療を信用していません。
徳介は独自にいろいろ調べて、「梶山と言う先生が腕がいいらしいじゃないですか。担当医を変えてください」と言ってきます。心は薫とのわだかまりもあるため、やはり抗がん剤治療を進めます。
徳介は廊下で、乳がんで闘病中の莉子が苦しんででうずくまっているところに遭遇。莉子が抗がん剤治療を受けていることを知り、「抗がん剤治療は、体に毒を入れて入れられている!」と思い込んでしまいます。そして病院で治療を受けることをやめ、民間療法に切り替えることを決めます。しかしそこは、何の根拠もないワクチンやサプリメントを高額で売る商売をしている怪しい会社。ちょっと前にも「がんが消える水!」と言う怪しい水が、心達の間でも話題になっていたばかりでした。
その後この会社が詐欺を行っていたことがニュースになります。高坂(高畑淳子)は「どうして患者がこんなものに騙されるのか不思議でしょ?治りたいからよ。生きたいからよ」と言います。
すると絵麻の両親が訪ねてきます。「もう一度、娘を見てやってください」徳介は土下座をします。もちろん心は再び治療することを受け入れました。
高坂の手術
高坂は薫に手術をしてもらいました。もともとは心が薫を「腕のいい先生だから」と紹介したのです。薫は、心に本当のことを打ち明けてから高坂に「本当に私でいいんですか?」と何度も確認していました。
結局薫は、高坂の手術で何もしてあげることができずに閉腹することになってしまいました。オペに自信をなくし、心にも「消えて」と言われている薫は病院を辞めようと願い出ますが、なかなか退職届けを受理してもらえません。
医療ミスの真実
心は関河から、本当はあの医療ミスは薫の責任ではなかったことを知らされます。
心は関河が入手した、匠が亡くなる数日前のCTのデータをもらっていました。(当直医が撮っていたものを第二助手が手に入れてくれた)それを薫に見せると下大静脈が狭窄していることに気が付きます。しかし、手術の際、薫はそのことを知りませんでした。それで通常の流れでパッキングをしようとしたのです。
縫合をしてこの狭窄を作ったのは手術を担当していた須郷(田辺誠一)!最初、薫は須藤の反対側に立っていたので、縫合部位が見えませんでした。見えない位置からオペを行うときは、誰かに補助してもらって行います。
須藤の手元が見えていた第二助手は「え?これって…」と何か言いかけましたが、須藤に「これでいい」とびしっと言われ何も言えなくなってしまいました。その後須藤は薫に後を頼み手術室を出て、その時もまた「縫合部位はそのままで」と念押ししていました。
「あなたのせいじゃなかったのに、私はあなたにひどいことを言ってしまった。本当にごめんなさい…」と心は薫に謝ります。
そして「須藤先生を調査委員会にかけてもらう」と言いかけます。すると薫が「ダメ…!」と大声を出しました。薫はかなり混乱しています。
薫は須藤と不倫関係。薫は心に本当のことを打ち明けたことも、須藤に報告していました。須藤は出世が決まっており「あなたにも迷惑をかけてしまうかもしれない」と須藤の身も案じていました。
それなのに、その愛していた男に罪を擦りつけられていたのです。薫は真実をなかなか受け入れることができませんでした。
薫が心に本当のことを打ち明けるまでは結構時間がかかりましたが、そこから薫が犯人ではないとわかるまではスピーディーでしたね!心と薫が気まずいままでいるのが見ていてとても辛かったのでよかったです。
本当の犯人は田辺誠一さん!確かに怪しい感じでしたよね。ずっと自分が人を殺してしまったと思い込んできたのに、突然違ったと聞かされ混乱するのはわかるけど、さらにそれが自分が好きで信頼していた男に裏切られていたとなると、かなり混乱で事実を受け入れられませんね。
「ダメ」と言っていたのは、やっぱり好きだからかばいたい気持ちがあるのかな?どうせ不倫男だし、「よくも騙してくれたわね~!」と心と一丸となってやっつけてしまえばいいのに!
勧善懲悪になったが…
犯人が極悪人だったと言うことで、心置きなく成敗することができるけど、私は薫が本当に手術ミスで匠を死なせてしまったと言うストーリーの続きも見てみたかった気がします。
親友だと思っていた人が、夫の死の原因を作った人だった。だけどわざとじゃない。その人も同じように父親を医療ミスで亡くしていて痛みを知っている。だからこそ深い贖罪の気持ちがある。
そこから心が薫のことを許せるのかどうか?みたいなテーマで丁寧に作っていてもよかったんじゃないかなと思います。
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恩田心(松下奈緒)は阿久津晃(木下ほうか)のアドバイスできちんと忌引き休暇を取り、京太郎(北大路欣也)、漣(桑名愛斗)たち家族と、匠(中村俊介)を亡くした悲しみを共有することが出来た。そうして腫瘍内科の勤務に戻った心に、ジャーナリストの関河隆一(三浦翔平)が接触してくる。心は、腫瘍内科の取材と聞いて引き受けたのだったが、関河が実際に知りたかったのは関東医科大学付属中央病院で梶山薫(木村佳乃)が起こしたとされる医療過誤問題だった。しかし、心に思い当たる節はなく、取材の件を薫に話して「関河には気をつけるように」と話す。そんな心と薫の会話を高坂民代(高畑淳子)が聞いていた。
そんな折、心が新たに担当したのは長尾春香(遊井亮子)という女性患者。はっきりとした治療期間を知りたいと訴える春香に心は、患っている粘液型脂肪肉腫は希少がんの1つで全般的に抗がん剤が効き辛く、使用できる薬は副作用が強いので入院も必要になりそうだと説明する。しかし、春香は仕事があるので入院は無理だと頑なだ。
一方、関河は須藤進(田辺誠一)にも取材を敢行する・・・。
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関河(三浦翔平)が、心(松下奈緒)に会いにきます。腫瘍内科の取材と聞いていましたが、突然薫(木村佳乃)についての話を始める関河。「梶山薫は前の病院で医療ミスを犯して、病院を移ってきた。医療ミスだと知らずに亡くなった方や、その遺族のために取材を行っている」と話します。
心はすぐに薫を捕まえ、そのことを話します。「本当にひどいよね…」と言う心に、ついに自分のしたことがばれてしまったのかと本当のことを話そうとする薫。
しかし心が「ひどい」と言ったのは、嘘をついて近づいてきた関川のやり口について。薫の犯した医療ミスと言うのが、まさか自分の旦那の手術だとは思いもしなかったのです。
入院を拒否する患者
心が担当する長尾春香(遊井亮子)と言う女性は、入院することを激しく拒否しています。仕事が決まったばかりで、職を失うことを恐れているのです。春香は旦那と離婚協議中で、病気の事や職を失うことがばれたら中学生の息子を夫にとられてしまうかもしれないと言うことを1番危惧していました。
ある日、春香の息子が部屋から抜け出そうとして窓から落ちたと言って、病院に運ばれてきました。骨折をしただけで、すぐに退院できるそうです。
しかし息子の夜遊びも止められないでいる母親だと調べたら、ますます親権をとられてしまいます。
心は治療法について薫に相談。薫は「思い切ってオペをして切った方が良い。根治も望める。もしダメだったらまた切ればいい」と言いますが、「オペは安全が前提」と心と意見が割れ喧嘩してしまいます。
心は春香に「病気と付き合って生きていく方法もある」と入院せずに長く治療していく方法を提案しますが、「これから女手1人で子供を育てていこうと言うのに、そんな余裕は無い。完全に治らなければ意味がない!」と春香は怒ってしまいます。
そして春香は転院することを決めました。実は息子の親権をとられてしまい、もう実家に戻ることに決めたそうです。しかしその前に心は、春香の旦那と話をしていました。旦那に春香の病気のことを話すと、「病気の治療に負担をかけないために息子を預かる。完治したら、親権を春香に戻す」と言うことを了承してくれていました。
さらに息子が部屋を抜け出していた理由もわかりました。夜遊びをしていたのではなくて、隠れて父親に会いに行っていたのです。「どうしてもお母さんと一緒に暮らしたい」と頼み込むために。
そのことを言わなかったのは、父親に会いに行っていることわかったら怒られると思ったからです。
息子も「ごちゃごちゃ言ってないで早く治療受けろよ!一緒に暮らしたいから…」と不器用ではありますが気持ちを伝えてくれました。
秘密は墓場まで持っていくのが思いやり
高坂(高畑淳子)は、薫に「自分を利用して心先生と運命的な出会いをするように仕向けたでしょう?」と聞きます。「大丈夫、何も言わないから。秘め事は墓場まで持っていくのがマナー。言ったほうは楽になるかもしれないけど、聞かされた方はどうかわからない。それも思いやりよ」と言います。
薫の嘘
心は他の医師と話していて、最初の手術で薫が「私に切らせてほしい」と何度もしつこく頭を下げてきたと言うことを知ります。薫は心には「どうしてもと頼まれて手伝うことになった」と話していました。その手術の成功により、心は薫を信頼するようになりました。
そのことについて薫に聞こうとした心ですが、なぜか聞くことができませんでした。
薫の父親も医療過誤で亡くなった
実は薫の父親も、医療ミスで命を奪われていました。その担当医が亡くなったことを、病院の人間が伝えにきます。
「彼はずっと償おうとしていました。でも謝罪すること病院に止められていたんです」と病院の人間が言うと、「本当に謝罪をする気があるのなら、どんな方法でだってできるじゃないですか!?」と薫は感情を爆発させます。
しかし自分で言って、自分もまた心に対して謝罪ができていないことを思い知ります。
告白
そして遂に薫は、今度こそ本当のことを話そうと心を呼び出します。薫が医療ミスをした過去を抱えていることを知っている心は、「私のせいで…」と泣き始める薫を慰めようとします。
しかし薫が失敗したのが匠(中村俊介)の手術だと聞いて、心はすぐに意味を理解することができません。
「なんで黙ってたの?なんで近づいてきたの?」
いつも辛いときには助けてくれて「何でも言ってね」と言ってくれた薫の姿が、今となっては何か裏があったように思えてしまうのです。
「監視するため?」
「違う!私は心先生のために何かできればと思ったの」
「何でもしてくれるって言ったよね?消えて…」
そう言い残して、心は薫の前から去っていくのでした。
関河が知った新事実
関河は薫の記事をついに出版しようとします。
しかし、何かを知って慌てて「原稿止めて!」と言い、薫に電話をします。
(薫は心と話していたので出ません)
関河は何を知ったのでしょうか?
ずっと言えそうで言えない…を繰り返してきましたが、ついに言いましたね!でもやっぱり心は傷ついてしまいましたね。必死に言い訳する薫も見苦しく見えてしまったし…。
高畑淳子さんが言っていた「言ったほうが楽になるけど言われた方は」と言う意見の方が正しかったと言うことでしょうか。高畑淳子さんはいつも重要なキーマンの役をやりますよね。会話は少ないけど、セリフがピンポイントでグサっとくる。
薫の父親も医療過誤?
そして新事実!薫の父親も医療過誤によりなくなっていたんですね。そして本人からの謝罪がないまま時が過ぎ、それが薫を苦しめてきた。だから薫はどうしても直接心に謝罪をしたかったんですね。
この事実があるのとないのとでは大きな違いです。これがなければ、ただ自分が両親の呵責に耐えられないから、自分が言ってスッキリ楽になりたいから、許されたいからと言うふうに思えてしまいます。でも自分も同じ被害者であり、謝罪を望んできたのならば、薫が誰になんと言われようと本当のことを話すと言う決意を曲げなかったことにも納得がいきます。
このドラマは最初見た時は暗くて地味であまり面白くないかな?と思いましたが、作りがとても丁寧で、登場人物の心情に理解ができます。突っ込みどころがあるとドラマに覚めてしまうこともありますが、こんなふうにそれぞれが抱えている事情がその人の言動にしっかりとつながってきていると、気持ちに共感できますね。
それにしても最後に関河は何を掴んなのかな?もしかして医療ミスは薫じゃなくて本当は田辺誠一だったりして?自分の失敗に気づいたから、わざと香に後を任せて手術室を出たとか?
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恩田心(松下奈緒)の夫、匠(中村俊介)の告別式が行われる。光野守男(藤井隆)、阿久津晃(木下ほうか)たちと参列した梶山薫(木村佳乃)だが、心に声をかけることが出来ない。葬儀を終えた心は、悲しみを抱えながらも日常に戻ろうと、数日後から勤務を再開する。阿久津や光野は心配するが、心は「仕事をしている方が気が紛れる」と気丈にふるまう。その言葉通り、以前より仕事に打ち込んでいく心だが、突然、警察から京太郎(北大路欣也)に関しての連絡を受け・・・。
一方、薫は、匠の死に繋がる真相を心に言えないでいた・・・。打ち明けるべきか否か-。思い悩む薫の元に、先日薫と偶然の出会いを果たしていた関河隆一(三浦翔平)が姿を現し、真の目的を打ち明ける・・・。
愛する人を失ったとき、遺された家族は、悲しみをどう乗り越えていくのか―。
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匠の好物のカレー
匠(中村俊介)の葬儀が行われました。参列した薫(木村佳乃)はいたたまれない気持ちでいっぱいです。
家に帰り、料理をする元気もない心は息子の漣(桑名愛斗)に「夕飯、外に食べに行こうか?」と言いますが、京太郎(北大路欣也)が材料を持ってやってきました。いつもは京太郎に夕食作りをやってもらっていましたが、しばらくは心が病院を休むから夕飯作りは大丈夫だと言っていました。しかしいつもの癖でやってきてしまった京太郎は、「もう材料買ってしまったから」と言って、匠の大好物だったカレーを作ってくれました。
しかしそれを聞いて「もうパパは食べられないんだよ」と言って、漣はご飯が食べられなくなってしまいました。心は漣に匠のことを思い出させないように、すぐにカレーを片付けます。京太郎は悪いことをしたと謝りました。
心が仕事復帰
心は「仕事していた方が気が紛れるから」と言って、たった3日で仕事に復帰しました。いつもよりもてきぱきと明るく気丈に振る舞う心。
しかし心は、高坂民代(高畑淳子)に「あなた、本当に心先生?今日1度も私の顔見てない。患者じゃなくて、病気を見てる」と言われてしまいます。
匠が事故現場に言った理由
心の職場に電話があり、相手は警察からでした。京太郎が泥酔して保護されたので、迎えを頼まれたのです。京太郎は匠が事故にあった横断歩道のところで、大声をあげて泣いていたところを警察に保護されたと言うことでした。
京太郎は葬儀のときには周りが戸惑うほどに明るく振る舞っていましたが、実は少し鬱状態になっていて、お酒に頼っていました。
京太郎との帰り道、匠が昔仕事を一緒にしたことがあると言う出版社の人と会いました。この近くに新しい出版社ができたようです。
心は匠がどうしてあの日事故現場に行ったのか、それがどうしてもわかりませんでした。家に帰って匠のパソコンを見ると、そこには完成した小説のデータがありました。匠はちゃんと小説を書いていて、あの日、出版社にそれを持ち込むつもりだったのです。
身近な人の死から立ち直る方法
阿久津(木下ほうか)は、自分の患者との面会に心を付き合わせます。その友人は半年前に妻を亡くしたばかりでまだ深い悲しみの中にいますが、ようやくだんだんと妻の死を受け入れることができ始めているところでした。今でもこうして時々阿久津が話を聞いてあげています。
「近しい人の死は人生の中で最大のストレス。簡単に乗り越えられるものではない。心や体に様々な症状が出る場合もある。ときには自ら命を立つこともある。
”グリーフケア”(近しい人の死に悲しんでいる人を断ちなおせるケアのこと)とは、一方的に励ますのではなく、悲しみに寄り添うこと。専門医に頼む場合もあるが、1番それができるのは家族や友人だと思っています」
と阿久津は心に伝えます。
グリーフケア。
その1、悲しみを肯定する。
特に男性は、悲しんでいる姿を人に見せたがらないので状況が悪化しやすい。
(京太郎はいつも 1人で隠れて泣いていました)
その2、悲しみを表現させる。
悲しみをうまく表現できない人には特に重要。亡くなった人のことを話したり、思い出の品を手元に置いたりして、感情を表現させる。悲しむ行為は、立ち直るための大切なプロセス。
(京太郎は匠の好きだったカレーを作って匠を思い出そうとしていたけど、心がそれを悪いことのようにして取り上げていた)
その3、儀式を行う。
悲しみもくれぬうちに葬儀を行うのは、こういった意味もある。
「自分は、お父さんへの対応間違っていたかもしれない」と自分を責める心に対して、阿久津は
「心先生にも当てはまることなんだよ。医師だから、母親だからと我慢して悲しみを封印しようとしていたんじゃないかな?医者も母も人。1人で立ち直ろうとしなくたっていいんだよ。だって先生には悲しみを共有できる家族がいるもん。悲しみを取り除くことはできない。でも家族となら一緒に悲しむことができる」
ちアドバイス。
京太郎の鬱
阿久津にこの話を聞く前、心は京太郎の精神状態が心配で、「鬱かもしれないから、一度病院にかかったほうがいいんじゃないですか?」と提案していました。京太郎はそう言われたことに驚き、心のことを「やっぱり医者は強いなぁ。こんな時でも、全く泣いたりしないで」と言っていました。
心は、医者として一方的に励ますばかりで、京太郎の悲しみに家族として寄り添ってはいませんでした。
京太郎が呆然として、ベランダから下を見つめています。
心に電話があり、急いで家に帰ります。
電話の内容は、漣が勝手に学童休んだということでした。急いで家に帰ると、漣は京太郎と仲良く遊んでいました。珍しく2人はパズルをやっています。
漣「これパパと作ってたやつ。途中だったの忘れてたから」京太郎はそれを聞いて少し寂しそうな顔になりますが、亡くなった人を思い出させることも大切なプロセス。
そしてその日の夜ご飯はカレー。匠の分もお皿によそって食卓にな並べます。
京太郎は思わず嗚咽を漏らして泣き出してしまいます。「無理しなくていいよ」と漣に言いますが、漣は「パパもきっと京ちゃんのカレー食べに来てるよ」と言ってカレーを食べ始めました。
京太郎が自殺しそうになっていた時、心から電話かかってきて「今晩カレーにしませんか?」と言ってくれました。それで京太郎は救われたのです。
京太郎は「自分のせいで匠は小説家を目指した。そんなに才能もないのに、親バカで期待してしまって止められなかった。これまで迷惑をかけた。すまなかった」と心に頭を下げます。心は匠が描いていた小説を京太郎に見せます。
小説を書いていたことを内緒にしていたのは、京太郎「あいつは小心者だからな」心「でも結果が良かったら、どや顔で自慢したでしょうね」と笑いながら匠のことを思い出して語ります。
小説の主人公はきっと心で、ダメダメな夫と言うことを聞かない息子に囲まれながらも、とても良い家族が描かれていました。
心は「私は平気なふりをしていただけです」と本音を吐き出して、号泣します。
やっと心と京太郎は、家族として悲しみを共有することができました。
関河が心にも接触
ジャーナリストの関河隆一(三浦翔平)は、身分を明かし、薫に匠の手術での医療ミスについて迫ります。驚いた薫は「証拠はあるの!?」と反発。
関河は、ついに心のもとにも出向き声をかけ…。
家族の死をどうやって乗り越えるか、この難しい問題に対して、家族で助け合ったり、病院の仲間たちが手を貸してくれたりと、本当に周りの人との絆の大切さを痛感させられた回でした。特に阿久津先生、本当にすごくいいこと言ってくれて、こんな上司がいたらなぁと思ってしまいました。木下ほうかさん、“嫌味上司“があんなにはまり役だったけど、最近は本当にいい人の役やらせても似合います。
その他の藤井隆さん、岡崎紗絵などの脇役もいい味出してます。こういった職場が温かいドラマって見ていて和みますよね。
ついに関河が…!
京太郎の鬱による自殺の可能性もこれでなくなり安心しましたが、次はやっぱり関河ですね!心たち家族がこんなに苦しんでいる中、これ以上悲しみをえぐるようなことしないで~!薫の罪悪感を考えると、懺悔して謝ってしまった方が楽かもしれないけど、心たちにとっては本当のことを知らない方が良いのではないかなと思います。
どうしようもない事故だったと思えば時が経てば納得できるけど、人為的医療ミスだったと知ったら、この先もずっと苦しむことになるのではないでしょうか?それに薫に対して今もっている好意的な感情と、裏切られていた、憎いという感情がぶつかることになります。でも今まで優しくしてくれた思い出もある、と言う間で苦しむことになると思います。
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恩田心(松下奈緒)に、夫の匠(中村俊介)の容態が急変したと関東医科大学付属中央病院から連絡が入り、一緒にいた梶山薫(木村佳乃)と共に駆けつける。京太郎(北大路欣也)と漣(桑名愛斗)と一緒に、担当医・須藤進(田辺誠一)から状況の説明を受けるが・・・。
『横浜みなと総合病院』では、心が担当する末期がん患者、木内陽子(朝加真由美)の容態が悪化。腫瘍内科で、陽子の今後のケアについてのカンファレンスが行われる。心は抗がん剤治療をまだ続けることが出来るかを考えるが、光野守男(藤井隆)と阿久津晃(木下ほうか)は否定的だ。緩和治療への切り替えについては、研修医の結城涼(清原翔)と夏樹奈海(岡崎紗絵)の意見も割れる。
休憩中、心は薫に、匠の病院に付き添ってくれたことへの礼を言い、辛い時にいつもタイミング良く現れてくれると話す。そして、心は先日、薫が何か言いかけたことを尋ねるが・・・。
一方、薫は、容姿端麗な男性・関河隆一(三浦翔平)とジムで出会う。その後も、偶然再会し言葉を交わすが・・・。
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<出典>FOD公式
匠(中村俊介)が急変したと連絡を受け、薫(木村佳乃)の車で病院へと駆けつけた心(松下奈緒)。病室で、匠は一瞬目を覚まし心は会話をできたように思いましたが、幻想だったのか祖父の京太郎(北大路欣也)と漣(桑名愛斗)が病室に入ってきたときには、また植物状態に戻っていました。今回は心停止していた時間が長かったため、とても危険な状態だと医者(田辺誠一)は言います。
残された遺族のための時間
心の患者・木内陽子(朝加真由美)は辛い抗がん剤を続けるのはもう無理だと考えていますが、夫はまだ陽子に治療を続行してもらいたいと思っています。心が「在宅医療なら、リラックスした状態で過ごせて緩和ケアもできる」と説明すると、夫はそれなら家族で話し合ってもいいと受け入れてくれそうな態度を示しました。しかし今度は陽子が「在宅介護は嫌だ」と言います。陽子は家族に迷惑をかけるのが嫌なのかもしれません。
阿久津(木下ほうか)は、「最後の時間は患者のためだけのものじゃないんだけどね。遺される家族にとっても、死を受け入れるための大切な時間なんだけどなぁ」と言い、その言葉は心にも大きく突き刺さります。
陽子には2人の娘がいて、2人とも自分の家庭を持っているため、在宅介護で自分の負担が増えるのは困ると言って反対しています。しかし夫は「お母さんの事は全部自分がやるから」と言って陽子を自宅に戻しました。
陽子は仕事人間で家事など何もやったことのない夫のために「呪いの書」と言って、細かく家事や食事のレシピ等を書いたノートを用意していました。しかしそれを夫には渡していませんでした。自宅に戻ってみると、夫が慣れない家事を必死でこなし、それを心配して今まで父親とは距離があった娘たちがちょくちょく顔を出すようになり、家事を手伝ったりしてするようになりました。
それを見て、気が変わりました。「自分は嫌われてもいい。残された家族が支え合っていけるのならそれが1番良い」。
母親が自分の死を受け入れていたことを知り、娘もまた母に残された時間が少ないと言う現実を受け入れることができました。
謎の男
薫はジムで関河(三浦翔平)と言うイケメン男性に出会いました。その後、薫が1人で飲んでいると、またそこにも関河が現れます。
「人がやけ酒をするときは、過去の深い傷を忘れたい時。僕がそばにいれば、やけ酒なんてしなくても忘れさせてあげますよ?」と口説いてきます。
「よかったら話聞きますよ?」と関河は言いますが、薫は軽くあしらって店を出ました。
家に帰った関河。そこには大学病院の不祥事について色々と調べている資料が…。
匠の死
ついに心たち家族は、匠の死を受け入れます。そして息子に学校を休ませ、最後の時間を家族で病室で過ごします。
そして匠は息を引き取りました。
匠が事故にあった日の朝のことを、心は思い出していました。部屋はおもちゃで散らかっていて、食事は食べっぱなしで、匠は寝かしつけをしたまま眠ってしまっていました。心はお皿を洗ってから、自分の仕事に取り掛かります。
翌朝、寝ていなくてイライラしていた心は、巧みにひどい言葉を浴びせていました。
匠は小説家で、家計は医者としての心が支えていて、匠は家事業を担当していました。
「あなたは夜眠れるかもしれないけど、私にはやることがいっぱいあるの!あなたは一体何をしているわけ?
私は夢を持ってるあなたが好きだったのよ。小説を書き続けたいって言うから、私は必死に働いてるの!いつになったら書くの?これ以上失望させないでよ」
傷つける言葉をわざと言った。それが匠との最後の会話になってしまったことに、泣いても泣いても心の後悔は消えないのでした。
そして心のところに駆けつけた薫は、何もできず「ごめんなさい…」と言葉にならない声でつぶやくのでした。
最後の心が泣き崩れるシーン、わざと相手が傷つくことを言ってしまって、それが最後の会話になっててしまって…というのはすごく泣けました。松下奈緒さん、演技がうまいなぁ。
仕事で疲れて帰ってきて、部屋中子供のおもちゃ散乱、ご飯食べっぱなしで、子供とグーカー寝てたらイライラするのもわかる。その後もやることいっぱいで寝ないで仕事して、自分が出かける頃に余裕で起きてきて、のんきに見えるのもわかる。
どこの夫婦でもよくある喧嘩ですよね。
でも心はがんばりすぎかな?お皿後で洗おうと思ってても子供の寝かしつけで一緒に寝ちゃったってよくあることだから、朝やるからそのままにしといてくれたらいいのに。
自分もいっぱいいっぱいなのに、人の仕事まで手伝おうとするからキャパオーバーになっちゃうんだよ。
主婦側からすると、家にいたって「今日は疲れた」って言う日はあるし、洗い物しないで寝ちゃったって次の日ちゃんとやろうと思ってる。それで何もしていないようなこと言われたら悲しいよなぁ。しかも匠の場合は、小説をかけないでいると言うスランプ状態?だったわけだし。男のプライドもあるだろうし。
だから出かける間際の喧嘩は絶対によくない!このまま相手が死んだら一生後悔する!っていつも思うようにしています。
相手の最後の自分の記憶が、笑顔でいるようにいつも接していたいなぁ。
三浦翔平は記者?
薫に近づく三浦翔平さん、病院に関する記事を書いているようですね?薫の医療ミスについても、何か知っていそうですよね。
高畑淳子さんも怪しいし、薫の医療ミスについて第三者から心の耳に入れるような事は絶対にして欲しくないです。
薫は本当に罪悪感を持っているし、心の力になってあげたいと思っている。医療ミスは許されることではないけれど、それでも贖罪の気持ちを持って心に接しているので、それをむやみに2人の仲を引き裂くようなことはしないでほしいです。
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恩田心(松下奈緒)が所属する腫瘍内科に乳腺科から、乳がん患者の術前化学療法の依頼が来た。患者は日ノ原徹(寺脇康文)という男性。男性の乳がん患者は、罹患(りかん)者全体の1%にも満たず、その存在をあまり知られていない。部長の阿久津晃(木下ほうか)は光野守男(藤井隆)を担当に指名した。日ノ原と対面した光野は、彼の母親も乳がんだったことを知り、遺伝性の可能性もあると検査を勧める。さらに娘がいると日ノ原から聞いた光野は、なおさらと検査を勧めるが承諾は渋られてしまう。乳がんにかかったことを「男の自分がなぜ」と戸惑いを隠せない様子だ。
一方、心も若い女性の乳がん患者の佐倉莉子(小川紗良)を、研修医の結城涼(清原翔)と夏樹奈海(岡崎紗絵)を伴い診察していた。莉子は自分が乳がんと診断されたことが信じ難く、会社への報告などに悩んでいた。診察後、心から「莉子は乳房全摘手術が望ましい」と聞かされた奈海は、まだ若いのにと残念がる。すると結城は「若いからこそ早期治療が必要だ」とドライに反論する。
仕事を終えた心がいつものように匠(中村俊介)を見舞って帰宅すると、京太郎(北大路欣也)が漣(桑名愛斗)の面倒を見てくれていた。だが漣を甘やかし宿題を手伝っていて、匠の意識が戻ることもあきらめたかのような京太郎に対しての愚痴を、心は梶山薫(木村佳乃)にメールする。トレーニングジムでメールを受け取った薫だが、匠の事になると返答に戸惑ってしまい・・・。
<出典>FOD公式
今回の患者は男性で乳がんになってしまった日ノ原徹(寺脇康文)。男性の乳がんは珍しく、全体の10%ほど。さらに男が乳がんになると言う想定をしていないため、発見が遅れる傾向があります。しかし実際は中高年の男性に発症することが多いです。
乳がん患者は女性ばかりで、待合室にいるのも場違いな空気で居づらい日ノ原。すると紀子と言う女性が現れて、「隣に座っていれば夫婦に見えるから!」と言って助けてくれました。それから紀子は色々と豆知識を教えてくれたり、世話焼いてくれました。
しかしその数日後、紀子が亡くなったことを心から日ノ原は告げられます。実は紀子は緩和ケアを受けていて、「同じ病気の人に何かしてあげたい」と言う思い乳がんの病棟を出入りしていたのです。
日ノ原の母親も乳がんで、遺伝性の可能性もあるとして、日ノ原は娘にも検査をしてもらえるように連絡をする決心がつきました。そのことによって自分が恨まれてしまうかもしれないと言う不安はありますが、きっといつかわかってくれることでしょう。
乳房全摘出
もう1人の患者は、若くして乳がんになってしまった佐倉莉子(小川紗良)。二箇所に腫瘍があるため乳房全摘が望ましいのですが、まだ若いし本人に自覚症状があまりないので、手術を遅らせて今の生活を続けたいと言う意思があります。
ある日、莉子は病院に診察に来ていて、昔の友人と再会します。友人が妊娠していることを知り、自分は乳房を取らなければいけないと言う現実に向き合っているのに、その違いにショックを受けます。人の幸せを喜べなくなっている自分に、とても自己嫌悪に陥っていました。
莉子は、オペの説明をすっぽかしてしまいます。それを知った母親が、強引に莉子を病院に連れてきました。「この子はいつも大事なときに逃げ出す子なんですよ」と、全く莉子の心に配慮しようとしない母親。
心は莉子を連れ出し、薫のところに連れて行きます。
薫は、自分が“がんサバイバー“であることを告白します。ステージ2を宣告されてから、治療を受け生き残ったのです。
莉子は、これから自分が恋愛をする上で、胸がなくなってしまうことがとても怖いと感じていました。
薫は上半身の服を全て脱ぎ、胸を見せました。
「私は再建したの。偽物と思うかもしれないけど、時間が経つと愛情がわくし自分の体の1部になるよ。もし傷が恋の弊害になるなら、そんな人は佐倉さんの運命の人じゃない」
莉子は手術を受ける決心ができました。
夫が急変
薫は、休みの日に心を温泉に誘います。
薫「佐倉さんにかっこいいこと言っちゃったけど、失った物も大きかったよ。だけど病気になって人生観が変わった。前は自分の人生は自分だけのものだと思っていたけど、今は誰かのために生きたいと思えるようになった」
帰り道、薫は「私、あなたに言わなきゃいけないことがある」と本当のことを心に打ち明けようとします。
するとその時、心に電話かかってきます。夫(中村俊介)が急変したと言う知らせでした。薫は急いで心を車に乗せて、病院に向かいました。
高坂は全てを知っている
薫に診察をしてもらってから、すっかり仲良くなった高坂(高畑淳子)。初対面でもズケズケ言ってくる馴れ馴れしいおばちゃん、と言う感じですが実はとても鋭い。
待合室で、薫が“やどりぎの会(家族会)“のチラシを渡してきた人物だと見抜いていました。
その後心から、「薫先生とは運命的な出会いをした。高坂さんが出会わせてくれたようなものです。やどりぎの会で知り合ったんです」と言う話を聞いて、何か確信した様子…。
乳がんはやはり若い女性には特に辛い病気ですよね。薫は「傷が恋の妨げになるなら、その人は運命の人じゃない」と言ってくれましたが、実際にはやはりすごく恋の妨げになるんじゃないかなぁと思います。
すごく昔に、北川景子さんと本仮屋ユイカさんの映画があったのを思い出しました。北川景子さんがとても美人でちやほやされていたのに、がんになって乳房を取ったことで今まで言い寄ってきた男からふられてしまうと言う屈辱を味わうのです。その男性のことを信じて勇気を出して服を脱いだのに、あの時の主人公の絶望を忘れられません。
結局その映画の中でも、”残ったのは男じゃなくて友情だった”と言う結末だったんですよね。
それでも命を守るため、勇気ある決断をしたと思います。再建した胸というのがどんな感じなのかわかりませんが、命を助けるだけではなく、その後生きていく人のためにも医療技術が進化してほしいなと思います。
高畑淳子さんの怪しさ抜群!
さすが高畑淳子さん、ただの患者役だけでは終わらなそうですよね。
これもまた昔のドラマを思い出しましたが、内田有紀さんと広末涼子さんのDV夫を殺すドラマ。あの時も中国人役の高畑淳子さんがかなり鋭くて、2人の犯罪にいち早く気づいていました。
薫が本当のことを心に打ち明けようとしているけど、なかなかタイミングがつかめない。だけど薫坂が間違ったタイミングで言ってしまいそうで心配です。
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恩田心(松下奈緒)は横浜みなと総合病院に勤務する腫瘍内科医。さまざまな症状のがん患者と日々向き合い忙しい毎日。この日、心は担当患者・高坂民代(高畑淳子)に再発の告知をしていた。民代にとっては幾度目かの経験で、軽口を叩き去っていく。一息つく間もなく、次は化学療法室から緊急の連絡。研修医の結城涼(清原翔)と共に駆けつけると、初来院の男性患者が倒れていたという。心たちが適切な処置を施し落ち着きを取り戻すが、紹介状に添えられたカルテを見て心は違和感を抱く。担当医である消化器外科部長の美川(阿南健治)に生検を進言しようとするが「勝手に人の患者を診るな」と言われてしまう。仕事を切り上げ向かったのは別の病院。3カ月前に事故に遭い意識不明となっている夫(中村俊介)を見舞うためだった。
数日後、先の男性患者に検査をオーダーしようとすると、すでに受けていることがわかり、結果を見ると予想は的中。カンファで美川に「勝手に検査をするな」と言われる心だったが、身に覚えがないため反論しようとすると自分が検査をしたと名乗り出る医師の姿が・・・。見慣れない彼女は別の病院から転籍して来た消化器外科医の梶山薫(木村佳乃)だった。息子の蓮(桑名愛斗)を迎えに行き帰宅すると、義父・京太郎(北大路欣也)が来ていた。世話を焼いてくれるのはいいが、気を使う相手。公私共に息つく暇がない・・・これが最近の心の日常だった。
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恩田心(松下奈緒)は、横浜みなと総合病院で働く腫瘍内科医。
夫と小学校1年生の息子と幸せに暮らしていましたが、3ヶ月前に夫の匠(中村俊介)が看板の下敷きになるという事故に遭い、そのまま意識が戻らずに植物状態になってしまいます。
心はある日、家族が意識不明になっている人々が集まる“家族会“に出席していましたが、まだ心の整理がついておらず「こんなことをして意味があるのでしょうか?」と愛想なく言ってその場を出てきてしまいます。
帰ろうとすると、自転車がパンクしていました。仕方なく自転車を押しながら坂を上っていると、後ろから走ってきた車の窓が開き、梶山薫(木村佳乃)顔を出します。薫も先程の家族会に出席していました。
自転車も積んで車で送ってくれると言う薫。
車の中で、心は自分の夫のことを話し、泣いてしまいました。
後日、心は病院で薫と再会します。薫は同じ病院の消化器外科医でした。といっても、最近病院を移ってきたばかりだそうです。
がんと若年性認知症
心のもとを訪れた患者・村井恵子(石野真子)は、原発不明のがん患者です。原発不明のがんとは、1番最初にがんが発生した臓器が特定できない転移がんのことで、根治は難しいとされています。
前の病院では「余命3ヶ月」と宣告され、できる治療はなくホスピス(終末期ケアを行う施設)への転院を勧められましたが、恋人の山本忠司(田口トモロヲ)は諦められず、セカンドオピニオンを求めこの病院にやってきたのです。
「どうにかして恵ちゃんを助けてください! 」と山本に頼まれ、心は
「がんの治療は、3つの“あ“、あわてない、焦らない、あきらめないことが大切です」
と話し、一緒に治療法を探していくことに。
心と薫は、また一緒に家族会に行きます。この前失礼な態度をとったことを、心は謝ります。そこで、参加者の一人の妊婦が出血して倒れてしまいます。
妊婦は病院に運ばれ、無事でした。卵巣をとっていたため癒着がひどかったそうです。
そのことがヒントとなり、心は恵子が腹膜がんで、卵巣がんと同じ治療ができ、手術も可能だと判明します。
恵子と山本には希望の光が射しこみます。
まずは化学療法。
使い始めた薬はなかなかの効果が見え順調でしたが、途中で恵子がアナフィラキシーショックを起こしてしまい、同じ薬を使い続けることができなくなってしまいました。副作用などの辛い思いもたくさんしたのに、また振り出しに戻ってしまい落ち込む恵子。
そして恵子は、「もう治療はしない」と決めました。実は山本は、若年性認知症でした。診察の時も「忘れないように」と言って、必ず心の言葉をボイスレコーダーに録音していました。
薬を変えるときに同意書にサインを求めた時も、ペンが止まってしまい呆然としていました。一時的に名前を忘れてしまったのです。
冷蔵庫を開けると大量のりんごジュースのパック…。山本の症状は確実に進行しています。
恵子と山本は大学の同級生でしたが、30年ぶりに再会していました。そのときには、山本は認知症を発症し始めていたのです。
恵子は残された時間を、山本と一緒に安らかに過ごしたいと望んでいるのです。
しかし山本はそれを受け入れられません。心は2人を朝日を見に病院の外に連れ出します。そこで山本は恵子にプロポーズをし、恵子もそれを受け入れました。
結局恵子は手術を受けることになりました。
治療を拒否していましたが、薫が強くオペを進め、担当となりました。
そして手術は無事終了します。
薫の秘密
実は薫には大きな秘密がありました。
心の自転車をパンクさせたのも薫が犯人。この病院に転院してきたのも、心がいることを知っていたからでした。
実は、心の夫・匠の事故の際、手術を担当したのが薫でした。最初は執刀医ではありませんでしたが、途中から変わり、薫の医療ミスにより匠を植物状態にしてしまったのでした…!
途中までかなり重くて暗い感じのゆっくりしっとり見るヒューマンドラマかなと思っていましたが、突然がらりと雰囲気が変わりましたね。さすが木村佳乃さん!最近では悪役が似合います!
といっても、悪役で悪役ではないみたいですね。医療ミスによって夫が植物状態になってしまった妻が医者に復讐するならわかるけど、医療ミスした側が妻に近寄っているのですから。罪滅ぼしをしたいとか、そういう理由なのかな?
でも心にとっては薫は最初から何かと自分を助けてくれる頼れる存在で、後からこの事実を知ったらかなり裏切られた気持ちになりそうです。
作りが丁寧でリアル
みんなの評判によると、結構丁寧に描かれているようです。私はがんの事はあまりわからないので、リアルかどうかも判断できないのですが。家族にがんをやった人がいるとか、自分がとか、そういう人が見たらかなり感情移入してしまいそうです。
木曜日22時にぴったりの深くていろいろなことを考えさせられるドラマかもしれませんね。ただ医療ドラマはいろんな病気を描いていくけど、これはがん専門カルテなのですべての患者さんはがん患者さん??そうするとネタ切れになってしまいそうな気もしますが。
アライブの内容
本作の主演をつとめるのはこれまで数々のドラマ、映画で主演をつとめ女優として確固たる地位を確立している松下奈緒さん。舞台となる腫瘍内科の医師・恩田心(おんだ・こころ)を演じます。心は人を救う職業に就きたいという思いから医師を目指し、奨学金で医学部に進学。医学部卒業後、最初は放射線科に進のですが、画像診断でがん患者を救った経験をきっかけにがんの専門家になりたいと思うようになり、腫瘍学を学び腫瘍内科へ転科を決めます。国内ではまだ数少ない“がんのスペシャリスト”。元来負けず嫌いで大胆な面もありますが患者に対して自然と寄り添う事ができる医師です。周囲からは名前の「オンダ・ココロ」を略して“オンコロ先生”と呼ばれています。また、腫瘍内科は英語でメディカル・オンコロジーと言うことから、その道のために生まれたとも揶揄(やゆ)されることも。学生時代に知り合った男性・匠(たくみ)と結婚し、一人息子をもうけ、順風満帆な毎日を送っていましたが、3ヵ月前に夫の匠が転倒事故に遭い、緊急手術を受けるも意識が戻らないままでいます。職場では気丈に振る舞っていますが、自身は未だに現実を受け止め切れていません。そんな時、勤務先の病院に移籍してきた有能な消化器外科医の薫と出会うのです。腫瘍内科の必要性を理解してくれる外科医として、そして、太陽のように明るい性格で心の支えになってくれる同僚として、この年齢になってできた大切な友人となった彼女との出会いは、心にとって、公私ともに突然差し始めた一筋の光のように感じて…。
<出典>フジテレビ公式
<出演者>
松下奈緒/木村佳乃/清原翔/岡崎紗絵/中村俊介/三浦翔平/田辺誠一/藤井隆/木下ほうか/高畑淳子/北大路欣也
<各話の視聴率>
第1話 原発部位が不明のがん 8.4%
第2話 知られざる、男性の乳がん 7.7%
第3話 愛する家族との最期の時間 8.4%
第4話 愛する人の死の受け入れ方 6.1%
第5話 離婚調停中の母と希少がん 7.2%
第6話 がんの標準治療と民間療法 7.4%
第7話 がん再発の父と引きこもりの息子6030問題 6.0%
第8話 18歳の少年が抱えるがん 5.7%
第9話 妊娠中にがんになったら― 6.4%
第10話 すい臓がんと、最後の試練 6.9%
第11話(最終話) 乳がん再発を乗り越えて 7.0%
アライブの感想
感想が集まり次第、アップいたします。