暴行未遂事件にはまだ裏があった!?
今夜、すべての真実が明らかになる…!
岡部ははめられていた!?
岡部(遠藤雄弥)が、自分で作った拳銃で木島(高橋克実)を撃ちました。岡部は、涌井美月(米倉れいあ)の暴行未遂がSNS上で拡散してしまい、婚約者にも逃げられ、自暴自棄になったのです。しかしあの事件を暴いたのは嶋田(藤原竜也)。一番に恨みを持つなら嶋田であるはず。嶋田は何かがおかしいと感じます。
目撃者の証言から、岡部が木島に「約束が違う!」と詰め寄っていたことがわかります。嶋田は、涌井美月は暴行未遂事件の被害者ではなく、尾崎香澄(鈴木梨央)と共謀して、自分を襲わせるように仕組み、岡部をはめたのではないかと推察。そして、そのことを小川香里(明日海りお)に見抜かれ、追求を受けたのではないかと。
もし岡部が自分がはめられていたことに気づけば、次に岡部が狙うのは、涌井美月と尾崎香澄。
いちど罪を犯した人間の進路
真田(中川翼)は、涼子(真木よう子)に、「いちど逮捕された人間は、警察官にはなれないのかな?」と進路相談をします。真田は嶋田の影響で、警察官を志しているようなのです。逮捕歴のある人間は警察官にはなれませんが、真田の場合は起訴されていないので大丈夫。
一方、ブルーナイト事件で名誉棄損で逮捕された翔子(吉柳咲良)は、母親が内申点のことを気にしています。相談を受けた涼子は、翔子が志望している学校の校長先生は昔、暴走族の総長だったことを明かし、「過ちは誰でも犯す。でも大切なのは、そこから何を学ぶか」と励ましました。
金を騙しとっていた
尾崎真澄が三者面談を終え、美月のアパートにこっそり会いに行きます。美月がそこで、嶋田に「岡部をはめたんじゃないのか?」と詰め寄られたことを話していると、偶然岡部が来て、その話を聞いてしまいます。
「お前に預けたもの、今すぐ持って来い!」岡部は美月の腕をつかみ、脅します。住人が「何しているんだ?」と声をかけ、香澄が防犯ブザーを鳴らしたこともあり、岡部は逃げていきました。通報を受けた警察が到着します。岡部は2人にはめられていたことを知らなかったはずなのに、どうして美月の家に来たのか?違和感を覚えた嶋田は、入院中の木島のところに行き、すべての話を聞きます。
美月は岡部から4,200,000円の慰謝料を受け取っていたのです。美月が母親に頼んで、木島にその金額を交渉させたのです。「慰謝料さえ払ってもらえば、この件はもう水に流します」と。岡部は最初は渋っていましたが、木島が「今後の人生を考えれば」と説得し、慰謝料を支払いました。それなのに事件のことが明るみになってしまい、「約束が違う」と怒っていたのです。
嶋田はこの話を、クラス全員の前でします。香澄は、「美月が岡部にされたことを考えれば、当然の権利!」と主張しますが、2人が計画して岡部に襲わせたのではないか?と嶋田が話します。だとすれば立派な恐喝罪です。
あの日、美月は1人で美術室に残り絵を描いていて、それを見つけた岡部が声をかけてきます。それに対して美月が微笑んで岡部に好意的な態度をとり、岡部は美月の服を脱がせました。しかし誤算だったのは、その時教室の前を、涼子と香里が通り、事件が発覚してしまったことです。そこで2人は方向転換し、校長を利用して岡部から慰謝料を取ることにしたのです。
「そんなのすべて憶測よ!そこまで言うなら証拠を見せて!」と、香澄は美月をかばおうとしますが、証拠は4,200,000円という中途半端な金額。それは、美月が志望している大学の4年分の学費とぴったり一致していました。美月の父親は、大学どころか高校にもお金をケチって行かせてくれなさそうなので、美月は父親のいない隙を狙って母親に慰謝料の交渉をさせたのです。
もう嘘をつくことに耐え兼ねた美月が、全てを話します。岡部はもともと美術部の活動中に、美月の体を触るなどのセクハラ行為をしており、困っていたところを香澄が助けてくれました。目的は岡部を学校から追い出すことで、「ついでに慰謝料を取ろう」と香澄が提案しました。
2人は学校では全然仲良くしていませんでしたが、建築と言う同じ夢を持っており、香澄がよく行く建築ミュージアムで偶然出会い仲良くなりました。
また、2人は父親を憎んでいると言う共通点もありました。美月の父親は、子供のためにお金を使うなんてばかばかしいと思っているような人間。香澄の父親は、女癖が悪く、無責任で自分のことしか考えていない。
香澄「そういう親を持った子供は、自分の力でなんとかするしかないのよ!」
嶋田「自分たちさえよければ、他人の人生はどうなってもいいのか!?お前たちに人生を狂わされた岡部は、昨夜、拳銃で人を襲った。何の罪もない人をだ。そのきっかけを作ったのは誰だ!?岡部だけじゃない。お前たちが事件をでっち上げなければ、木島は傷害の教唆をすることもなかったし、香里は死ぬこともなかった。」
「小川先生に疑われたとき、ちゃんと話せばよかった…」と2人は後悔しますが、嶋田は「そうだな。でも、小川先生はもう二度と帰っては来ない。笑ったり怒ったり泣いたりすることはできない。ご飯を食べることも、好きな人と触れ合うこともできない。もう二度とだ。死ぬっていうのはそういうことだ」と2人に諭し、2人は強い後悔にさいなまれます。
香里が伝えたかったこと
香里は、いちど大学を辞めてもう一度入学し直しています。香里の父親が大学の関係者にお金を渡し、裏口入学をさせられました。それを知りながら、大学にい続け、教育実習も行いましたが、生徒たちと触れ合っているうちに、自分のしていることに嫌気がさし、大学を辞めました。それからは自分でバイトしてお金を貯めて、大学に入り直し、今度は胸を張って教師として生徒たちの前に立つことができたのです。
嶋田「わかるか!?ズルして手に入れたものなんて、何の値打ちもないんだよ!香里はそのことを、身をもって知っていた。だからお前たちのことを、必死で止めようとしたんだよ!」
確かに香里は、何度も美月を説得していた時に、「あなたに自分の人生を悔やむような生き方をしてほしくないの」と言っていました。
嶋田「人は誰だって過ちを犯す。このクラスにも、身に覚えのある奴が大勢いるはずだ。でもな、取り返しのつかないことなんてないんだよ。お前たちなら、ちゃんとやり直せる。きっとそれが、香里が伝えたかった言葉だ」
岡部が立てこもり事件を起こす
学校は、岡部の襲撃に備え、校門の前を厳重に警官が配備してくれていましたが、実は岡部は昨日の夜から学校に侵入していました。岡部が教室に向かおうとしているところ、三枝(山田裕貴)が発見し声をかけます。その瞬間、岡部が三枝を撃ちました。その音を聞いて、すぐに岡部の侵入に気づき、他の生徒たちを避難させますが、岡部は3年1組の教室に直行。美月と香澄を殺して、自分も死ぬと言います。
真田が岡部に立ち向かいますが、真田も足を撃たれてしまいます。そこで嶋田が駆けつけました。嶋田は拳銃を持っていない為、警棒で戦います。「頭から胸を狙わなきゃ、自分がやられると思え」
警棒を振り上げた嶋田に、岡部が発砲。銃弾は胸の近くに当たります。それでも嶋田は動きを止めません。今度は岡部が嶋田の頭を狙います。翔子がいつも情報を提供した報酬として嶋田からもらっている警察グッズの懐中電灯で、岡部の目元を照らし、岡部の手元が狂った隙に嶋田の警棒が岡部の顔面をヒット。翔子は懐中電灯もらったときに、「こんなのいらない~」と文句を言っていましたが、「犯人の目くらまし程度には使える」と嶋田に言われていたのです。
岡部は気を失い、嶋田も倒れてしまいます。涼子も生徒たちも嶋田に駆け寄りますが、「ここは危険だ。生徒たちをすぐに避難させろ。生徒を守るのが、お前の仕事だろ!?」と、嶋田は自分を置いて行けと命じます。みんな泣く泣く教室を出ていきました。
嶋田の前に香里の霊が現れます。
香里「この子たちに守る価値はあった?」
嶋田「充分だ」
香里「ありがとう、隆平…」
香里は消えていきました。そして嶋田の意識も遠のいていき…。
尾崎教育委員長の失脚
尾崎教育委員長(升毅)は、今回の事件でマスコミが騒いでいるのを見て、スクールポリス制度の導入に積極的だった人物のトカゲの尻尾切りをして、自分だけは助かろうとします。しかし逆に大臣から、今回のスクールポリス制度導入の責任を取らされ、自分がトカゲの尻尾切りをされてしまいました。
スクールポリスは必要か
事件明け、学校にはたくさんのマスコミが押し寄せ、生徒たちにも話を聞こうとします。それを止めていた教師たちにも「スクールポリスについてどうお考えですか?今回のような事件が起きたことを考えれば、必要と言えるんじゃないですか!?」と問いただします。涼子はカメラに向かって答えます。
「学校とは本来、生徒たちがのびのびと学び、間違ったことをすれば教師が教え、守るべき時は守る。学校と言うのは、本来そういう姿なのではないでしょうか?人を疑い、必要じゃないものを排除する、スクールポリスは学校と言う場所には必要ありません!私たちは、スクールポリスが必要のない学校を作っていきたいです。」
嶋田は交番勤務に
三枝は怪我から復帰。嶋田は田舎で交番のお巡りさんをやっています。涼子は嶋田に会いに行きました。
「散々学校で暴れたから、リハビリだな」
嶋田は撃たれて病院に運ばれる途中で、香里の夢を見ました。「ここは私の聖域。勝手に暴れないで」と言われたそうです。目が覚めて、ネットで涼子がカメラに向かって「スクールポリスは学校には必要ない」と話しているのを見ました。
「あんたが香里に見えた。いつか本当に、学校が警察なんて必要のない場所になるといいな」
無線で事件の連絡が入ります。嶋田は自転車で現場に急行していくのでした。