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<出典>NHK公式
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篤太夫(吉沢 亮)や昭武(板垣李光人)らがパリで新年を祝う中、幕府から書状が届く。“慶喜(草彅 剛)が政を朝廷に返上した”との文面に一同大混乱するが、篤太夫は昭武の留学費用を捻出すべく更なる節約策を講じる。そんな中、篤太夫はエラールに連れられて証券取引所を案内され、債券の仕組みを教わる。一人一人の小さな力が合わさってこの世を変えられることを知り、新たな決意を抱く。その時、日本では、成一郎(高良健吾)、惇忠(田辺誠一)、平九郎(岡田健史)が、新政府軍と戦っていた。
<出典>NHK公式
慶喜の弟の民部公子である昭武とともにフランスにやってきた栄一は、様々な困難を乗り越えながら正月を迎える。
もちろん日本にも正月がやってくると、栄一からの文と写真が届き、洋装姿の栄一に父や母も笑顔を見せる。
しかし妻の千代だけは「なんとあさましい」と髷を失った栄一を見て悲しさをにじませるのだった。
一方、新年を迎えたフランスでは、久しぶりに日本からの手紙がやってくると、日本の内情を改めて知らされることになる。
そこには大政奉還をし、政が幕府から朝廷に移ったことが書かれており、なかなか信じられない一同は動揺を隠せずにいるのだった。
栄一、証券会社へ
そんなおり、フランスにいる栄一はエラールに誘われ、証券会社の見学に向かうと、その画期的なシステムに驚くのだった。
さらに栄一は、エラールに誘われるがまま証券を購入することになり、自らそのシステムを体験することにするのだった。
栄一が自室に戻ってくると、そこには日本からの手紙が届いており、平九郎や母親からの近況報告を微笑ましく感じていた。
さらに千代からの「志を再度思い直すように」との手紙に、千代の芯の強さに感動すると「会いてぇな」と寂しさを滲ませるのだった。
そんなある日、幕府からまたも書状が届くと、そこで鳥羽伏見の戦いによって慶喜が敗走したことを知らせるのだった。
それは昭武の耳にも入れられることになり、数名が内情捜査のため日本へと帰っていくのだった。
日本人としての心
日本が大変になっているということから、各国に留学している学生を日本に送り返すために栄一は力を尽くすことになる。
民部公子の屋敷に呼ばれた留学生ちは、ベッドではなく布団で寝かされることに不満を口にするのだった。
そんな留学生たちの不平不満を耳にした栄一は「国の大事に柔らかい床で寝るとは何事か!」と日本人としての心を改めて解くのだった。
そんなせわしなく動き回る栄一たちのもとに、喜作たちが反旗を翻し新政府軍に追われているという書状が届き表情を曇らせる。
さらに海外で留学を続けるようにと伝えられた昭武は、すぐに日本に帰るようにするのようにと水戸藩主となることが伝えられる。
しかし在日大使だったロッシュから「日本は危ない」と告げられ、困惑するのだが昭武は日本に帰ることを決意するのだった。
彰義隊
その頃日本では、朝敵となってしまった慶喜をなんとか護衛しようと、喜作が旗本たちに声をかけ”彰義隊”を結成するのだった。
しかし薩摩を中心とする先新兵器を用いた部隊により、彰義隊はどんどんと追いやられてしまうのだった。
そんな彰義隊に参加した平九郎や惇忠たちもまた、疲弊しながら埼玉県の飯能へと逃げ落ちていたのだった。
仲間を鼓舞しながら逃げていた惇忠たちであったが、待ち構えていた新政府軍の鉄砲隊により襲撃を受けてしまうのだった。
襲撃を受けた平九郎は、薄れ行く意識のなかで栄一たちとの楽しかった記憶を思いだしながら静かに目を閉じるのだった。
民部公子の願い
一方、日本に帰ることを決意した民部公子であったが、反政府軍の慶喜の弟として自分がどんなり不利であるか理解していた。
その思いを栄一には語っており「水戸に帰るのが怖い」と、その本心を隠すことなく語るのだった。
それでも民部公子は、栄一がいればなんとかなると考えており、栄一に「一緒にそばにいて欲しい」とお願いをするのだった。
日本に帰ることになった栄一は、身の回りの整理をしながら、挨拶にやってきたエラールを迎え入れる。
そこで栄一は、エラールに誘われ証券会社に行き、そこで鉄道の株で儲けさせて貰ったことにお礼を伝えるのだった。
日本へ帰る
栄一は、エラールから日本にはない株式という概念を教えられたことに感謝しながら、投資で600両ほど儲けられたと語る。
するとエラールは、投資したお金により、企業がその運転資金に回し、うまく運用されれば配当金があるのだと語るのだった。
栄一はそこで株式会社や証券会社さらには銀行の貸付システムを思い付くきっかけとなりエラールに感謝するのであった。
栄一はここで学んだ知識を活かそうとする反面、一足早く民部公子を迎えにきた一向を出迎えると、その髷を結う武士の姿に懐かしさを覚えるのだった。
困惑する武士たちをよそに栄一は、懐かしさを露にすると、同じ気持ちを感じていたのか黙ってそれを受け入れるのだった。
そんな栄一もまた日本に帰ることになり、宿泊していたアパートを出ていくと、隣人にフランス語で挨拶をして日本へと戻っていくのだった。
それでも証券会社のシステムで、株式の理論を学んだ栄一はとてもいい経験をしたんじゃないかと思います。
さらにその株に投資して見事利益をあげるなど、商才というか先見の明がある人物だったことが伺えますね。
日本に帰ることになった栄一がそこでどう躍進していくのか、そして千代や喜作そして慶喜との再会はあるのか、楽しみにしたいですね。
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フランスからの借款は消滅したが、篤太夫(吉沢 亮)が当面の資金繰りに奔走し、昭武(板垣李光人)は留学を続けていた。家庭教師のヴィレットの教えに従い、篤太夫たちは髷(まげ)を落とし、刀も外し、洋服を着ることに。同じころ、日本では西郷(博多華丸)が軍備を整え、岩倉(山内圭哉)と大久保(石丸幹二)が王政復古への動きを進めるが、慶喜(草彅 剛)は先手を打って政権を帝に返上してしまう。一方、血洗島では篤太夫の養子になった平九郎(岡田健史)が、江戸に向かおうとしていた。
<出典>NHK公式
慶喜の弟、昭武とともにパリの万博にやってきた栄一たちは、そこでフランスからの借款が降りないことにざわついてしまう。
それは先日の展示ブースで、薩摩と日本という関係がまるで対等であるかのように、さらに日本が連合国家であると勘違いさせてしまったことで、昭武の地位が低くみられてしまったことによるものだった。
薩摩藩とモンブランの策略によるものだと怒りを露にする中、お金がないことにはどうしようもないと頭を抱える。
しかし、以前から交流のあったイギリスなどに、昭武名義の為替を発行し買い取って貰うことで、なんとかその場を納めることに成功するのだった。
その頃江戸では、慶喜の統治に反対する勢力が力をつけてくると、側近の原が殺されるなど、慶喜もまた頭を抱えてしまうのだった。
大政奉還
身近に敵が増えてきてしまったことを感じた慶喜は、どうにかこの事態を収束させるべく、大政奉還をすることを決意するのだった。
多くの側近たちから反対される中、改めて帝となった明治天皇をフォローすることが自分達の勤めだと、春嶽たちにも説明し、その意思の固さを改めて伝えるのだった。
その頃、罷免されていた岩倉のもとにやってきた大久保たちは、大政奉還されたことで、幕府側に先手を討たれてしまったと慶喜の計算高さを感じていた。
そんな岩倉のもとに、許しを得たという手紙が届くと、政治を任された朝廷が自分を必要としているのだと喜び、京都へ向かう決意をするのだった。
そんな日本での動きをまったく知らない栄一は、そこで昭武の教師となった将軍たちの前に難しい皇帝学を学ぶことになるのだった。
髷を切る
栄一たちは、フランス将軍から「こちらで学ぶなら髷を切り、刀を外し洋服を着るべき」と言われ、戸惑いながらもそれを実行していく。
しかしながら、武士としての誇りを落とすわけにはいかないと反発する水戸藩のものたちは、それに耐えきれず日本に帰ることを決意するのだった。
そんな中、将軍と医師が笑顔で言葉を交わしているのを見た栄一は、その風通しのよさが日本にはないのだと気がつくのだった。
さらにベルギーの訪問の際、国王自ら時刻の特産品を宣伝するなど、国のために自ら売り込みをする国のトップがいることにも感銘を受けるのだった。
そんなある日、杉浦が日本に帰ることになり、栄一は平九郎たちに手紙を託し、杉浦と握手で別れるのであった。
これからは武士だ
それから数ヵ月後、血洗島に届けられた書面により、平九郎は栄一の見立て養子として渋沢家に入ることになるのだった。
さらにすぐ江戸に発つことが決定すると、千代は「これからはお武家様であり、きを引き締めるように」と言葉を掛け送り出すのだった。
その頃朝廷会議では、西郷が主体となり、中に入れる人物を選別するという、いわばクーデターが起こされてしまうのだった。
さらにその会議では、大政奉還をした慶喜の聡明さを評価する朝廷たちが、その慶喜がこの場にいないとはどういうことか?と声を荒らげるのだった。
その言葉を聞いていた岩倉は、驚きの表情を浮かべながら、周囲の様子を伺っているのだった。
戦をしたくなるようにすればいい
その後大久保を呼び出した岩倉は「慶喜は力こそあれ人徳はないのでは?」と先ほどの会議での高評価される慶喜のことを気にしていた。
大久保もその言葉に悩んでしまうと、そこに西郷がやってくると「平岡やあの橋本左内までもが評価していた人物だ」と答えるのだった。
岩倉はそんな聡明な慶喜を表舞台から遠ざけるためにはどうするのかと頭を悩ませていると、西郷は「戦をすればいい」と語る。
しかし頭の切れる慶喜がそうやすやすと戦に応じるわけがないと語る岩倉に、西郷は「戦がしたくなるように仕向ければいい」と不適な笑みを見せるのだった。
その後慶喜の周囲では、薩摩藩による放火などが頻発してしまい、それが薩摩藩罠だと慶喜は警戒を強める。
さらに家臣たちには決して手を出さぬようにと注意を続けるのだが、ついにしびれを切らせたものたちが、反撃に出てしまうのであった。
なんとか落ち着かせようと大名を集めた慶喜だったが、そこで多くの家臣から「薩摩を討つべき」との声があがり、慶喜は頭を悩ませてしまうのだった。
その頃、パリにいた栄一たちのもとに、幕府からの書状が届くと、そこには幕府が新体制になったことが書かれており、栄一は「どうなってるんだ」と呟くのだった。
そしてやはり歴史に名を残す人物が、二手も三手も先を読み行動していることを改めて感じさせられ、その偉大さもまた再確認させられたような気がします。
そして我らが栄一も、海外と日本の国のあり方について、さらなる新しい認識を得たことで、これからの活躍や行動に注目していきたいですね。
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パリに到着した篤太夫(吉沢 亮)たちは、さっそく万国博覧会の会場を視察。蒸気機関やエレベーター…最先端の西洋技術を目の前にして度肝(どぎも)を抜かれる。しかし、日本の展示ブースに行くと、そこには薩摩の紋が高々と掲げられていた。幕府使節団は薩摩に抗議するが、モンブランと五代(ディーン・フジオカ)が裏で手を引き、幕府と薩摩は同格の政府であると風聞が流れる…そんな中、昭武(板垣李光人)はナポレオン三世の謁見式に出席し、堂々と慶喜(草彅 剛)の名代としての役目を果たす。そのころ日本では、慶喜が次々と幕政改革を打ち出していた。
<出典>NHK公式
慶喜の命令により、慶喜の弟である昭武の付き添いをしてフランスに向かうことになった慶喜は、大型の船に揺られ船酔いをしてしまう。
さらに船酔いをバカにする外国人を見て怒りを露にするが、同じくして乗ってきた武士たちに、異人といえど多くの国の人がいることを告げられる。
そこで栄一は、日本の正座や挨拶が外国では行われないことを知り、日本と西洋の文化の違いを改めて実感するのだった。
そんな船酔いする栄一に水を差し出したシーボルトは、日本語も堪能ということもありこの旅の通訳として同行するのだと伝えられるのだった。
そんなシーボルトの付き添いもあり、55日間の航海をした栄一たちは、フランスのパリに到着するのだった。
凱旋門の上に立つ
フランスのパリに到着した栄一は、最大の観光名所である凱旋門の上に上っていくと、そこでフランスの町を一望し、感動するのだった。
栄一は万博の会場にやってくると、世界初の発明である蒸気機関やその動力を使ってのエレベーターなど、先進的な技術を目の当たりにする。
プライドの高い日本の武士であったが、栄一は素直にその技術の高さや性能に驚きの声をあげるのであった。
さらに昭武がフランスの皇帝であるナポレオン3世に謁見し、その存在を認められている頃、栄一は万博の日本のブースへとやってくる。
かなり上等な品が置かれていることに満足する栄一だったが、ふと横に目をやると「琉球」という言葉を発見する。
そしてその琉球のブースには、薩摩の島津家の家紋と、その特産品のガラス細工があることに気がつくのだった。
モンブランの作戦
日本とは別に、琉球という表記で薩摩藩の工芸品が置いてあることに疑問や憤りを感じていた栄一たちの前に、モンブランという外国人が現れる。
モンブランはこの地で通訳をしているのだと自己紹介をしていると、栄一はその名前を日本で聞いた記憶があることに気がつく。
栄一は「モンブランという人物には気を付けろ」と言われたことを思い出すと、その目の前の人物がそのモンブランたと気がつく。
その後薩摩藩の外交官とモンブラン交え話すことになるのだが、五代才助と話したのだとモンブランは説明すると、そこで薩摩藩のブースに”太守政府”と名付けることを提案する。
さらに日本のブースには”大君政府”と記載することにより、その強さの強弱をつけようとするのだった。
納得した日本の使節団だったが、それはモンブランや薩摩藩の考えた策略であり、日本が薩摩藩を1つの独立国と認めたような状態になってしまうのだった。
革新的な慶喜
その頃日本では、これまで閉鎖的であった日本からの脱却を目指した慶喜は、フランス外交官のロッシュに相談する。
そこでロッシュは日本のこれからを案じ「ナポレオン3世のようにするのがよい」と助言するのだった。
その助言を受けた慶喜は、港の開港や諸外国との交渉を進めることを決意し、その革新的な改革に多くの人たちがおどろくのであった。
その頃琉球王国という薩摩藩が描いたシナリオは、日本の地にも広くしれわたるようになり、日本に帰ってきていた才助は、大久保利通と再開を果たしていた。
そこで才助は、慶喜の政治的手腕をある程度認めながらも「お金のない幕府はそこまでだ」と語っているのだった。
その頃、以前の朝議参与であった島津久光らは、慶喜転覆を狙うために再度集まり、
慶喜に意見を述べようとしていた。
しかし一枚上手だった慶喜は、当時は珍しかったカメラを入手し、それを披露することで、その考えを頓挫させることに成功するのだった。
五代才助の暗躍
一方、日本に戻ってきていた五代才助は、大久保利通のところへやってくると、薩摩藩と幕府が同等であるとの認識を海外に示してきたと語る。
そしてその幕府の舵を取ることになった慶喜がなかなかの人物であると聞きながらも、才助は「すでに幕府にはお金がない」と高笑いするのだった。
幕府は、さまざまな政策や海外との交流のためにお金を使っていることで、そのお金にも限界が見え初めてしまってきていた。
お金が尽きはじめてきていることは、パリにいた栄一たちにも影響が出始め、昭武の生活費も節約が必要なくらいになっていた。
なんとかフランス政府からの借款が必要になってしまい、その申請をしてはいるが、なかなか許可されず困っていた。
さらに栄一は、武士がそもそもお金には無頓着すぎること、その影響が大きいことを意識し始める。
そしてフランス政府からの借款が降りないことが知らされた栄一たちは、驚きとこれこらどうするのかとで目を丸くしてしまうのだった。
海外の技術や仕組みなどを、すぐに吸収しようとするその柔軟な態度が、後に日本を大きく動かせる人物になった要因なのかなと感じます。
私も劣等感や虚勢などを張らずに、いいものはいい、相手のいいところを見ようとするなど、その精神を私生活にも取り入れてみたいなと感じました。
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篤太夫(吉沢 亮)は、パリ万博に参加する慶喜(草彅 剛)の弟・昭武(板垣李光人)の随行でフランス行きを打診され、その場で快諾する。一方、慶喜は第15代征夷大将軍に就任。慶喜は篤太夫を呼び出し、昭武の未来を託す。その後、横浜で初めて勘定奉行・小栗忠順(武田真治)と対面した篤太夫は、このフランス行きに秘められた重要な目的を知らされる。旅立ちの前、成一郎(高良健吾)と再会した篤太夫。二人は牢(ろう)に囚(とら)われている長七郎(満島真之介)と久々に対面するが…。
<出典>NHK公式
家茂が逝去したあと、徳川宗家を継ぐことになった慶喜は、日々跡継ぎへの庶務に追われることになる。
そんな中、フランスで行われる博覧会の知らせが届けられると「渋沢はどうしておる?」とその様子を家臣に尋ねるのだった。
それから数日後、市之進に呼び出された栄一は、そこでフランスのパリでの博覧会の話を聞かされる。
海外の博覧会に胸を躍らせる栄一は、そこに向かうことになった慶喜の弟の武昭に同行するようにと伝えられるのだった。
あまりに突然なことに驚く栄一だったが、海外の技術を見れると知ると、抑えきれないワクワクを感じてしまうのだった。
その頃血洗島にやってきていた喜作は、惇忠に幕臣となったことを伝えると、それを喜ぶ惇忠を見て安堵する。
そして今幕府に必要なのは軍師であり、いつかは惇忠や平九郎も江戸に来てほしいと語りかけるのだった。
慶喜の想い
フランスへと向かうことになった栄一は、お城に呼び出され、そこで久しぶりに慶喜に会うのだった。
慶喜はそこで、弟の武昭を紹介すると、その武昭にフランスに渡り洋学を学んでくるようにと命じるのだった。
その後人払いをした慶喜は、久しぶりに栄一と話をすることになり、そこで次の将軍は外国にも精通した人材を考えていると語る。
そしてその人材として武昭を派遣するのだと伝えると、栄一にその身の回りの世話をするようにと依頼するのだった。
慶喜がすでに先のことを考えていることに驚く栄一だったが、それでも慶喜はそんな先まで幕府があるかどうかと不安を口にするのであった。
外国人との出会い
フランスへの渡航の準備に追われる栄一は、なかなか故郷の千代に手紙を出せずにいるのだった。
そんな中、武昭を先頭としたフランスへの視察団は、船で横浜へと向かっていくのだった。
無事横浜へとたどり着いた武昭をお城へと連れていくと、フランスからの大使が武昭に握手するのを見て驚いてしまうのだった。
そんな異国の文化に驚きながらも、海外へ行くことになり見立て養子を立てることになった栄一は、その文を書いている途中、喜作と話していないことに気がつき筆が止まってしまうのだった。
動き出す王政復古
一方京では、天然痘を患ってしまった孝明天皇が、無理をして公務を全うしていたのだった。
しかし無理がたたって倒れてしまった孝明天皇は、その後、後の明治天皇となる睦仁にすべてを託して崩御してしまうのだった。
孝明天皇が崩御してしまったことにより、次の候補として急進的な人物の名前が上がってしまい、そのことで幕府に抵抗があるのではないかと囁かれ初めるのだった。
その話しは、王政復古を目指すためにほぼ隠居状態にあった岩倉のもとにも届けられるのだった。
力の強い孝明天皇が崩御したことにショックを受ける岩倉は、睦仁を持ち上げ王政復古を目指すことを決心するのだった。
長七郎との再会
パリへ行くことになった栄一は、千代に手紙を書こうとしていたが、喜作に何も相談していないことが気になり、江戸へと戻る。
喜作に会いに戻ったのだが、すでに京へと戻っていったと聞かされると、せめて長七郎に会おうと陣屋に向かっていく。
するとそこに喜作も現れ、2人は久しぶりの再会を喜ぶと、栄一はパリに行くこと、さらに見立て養子を平九郎にするつもりだと話すのだった。
あまりの急展開に驚く喜作だったが、惇忠や平九郎に伝えておくと約束するのだった。
その後長七郎との面会が許可されると、すっかり様子の変わってしまった長七郎に呆然としながら、喜作は「必ず出してやる」と語りかけるのだった。
小栗のネジ
横浜へ戻ってきた栄一は、勘定奉行の小栗に「武昭の生活費等はどうなるのか?」と尋ねるのだった。
すると小栗は「自分が勘定奉行としている間は必ずお金は送り続ける」と約束すると、幕府の未来を案ずるのだった。
小栗はアメリカに視察に行ったことがあり、そこで目の当たりにした造船所のあまりに高度な技術に、日本との国力の差を感じたと話す。
そして懐から一本のネジを取り出すと、その精巧なネジまでも機械で作られているのだと話すと、それを見た栄一はどんどんワクワクしてしまうのだった。
そんな栄一に小栗は「必ずその力を見て来て学んで欲しい」と伝えると、栄一はその高ぶる気持ちを抑えながら、パリへと出港する船に乗り込むのだった。
さらに勘定奉行の小栗もまた、その海外との技術力の差をかなり痛感していたようで、栄一が本当に優秀な人たちの近くで働いていたことがわかります。
さらに福沢諭吉との共演シーンもあり、新旧のお札の肖像画となる2人の共演にとてもワクワクしてしまいました。
そして今回は最後の最後に北大路欣也さんが出てきて、冒頭に出てこなかった分なんだかとても安心してしまいました。
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家茂(磯村勇斗)が亡くなった。慶喜(草彅 剛)の次期将軍就任が避けられぬと目される中、篤太夫(吉沢 亮)は「今将軍になっても、国中の非難を一身に背負うだけ」と慶喜に進言する。一方、薩摩の大久保一蔵(石丸幹二)は公家の岩倉具視(山内圭哉)と共謀し、王政復古を画策していた。慶喜が徳川宗家を継いだことで幕臣となってしまった篤太夫は失意の日々を送っていたが、ある日、謀反人の捕縛を命じられる。警護のために同行するのは、新選組副長・土方歳三(町田啓太)だった。
<出典>NHK公式
長州征伐に向かっていた家茂だったが、その途中病に倒れてしまい、そのまま京都へと戻ることになってしまう。
それを聞き付けた慶喜は、なんとか家茂との面会を果たすと、そこでなんとか徳川を
守りたいという家茂の本心を聞くことになるのだった。
「徳川を守れるのは家茂だけだ」と語りかけた慶喜だったが、その願いも空しく家茂はそのまま病でやくなってしまうのだった。
次期将軍は一橋慶喜にとの声が多く上がるなか、天璋院は家茂が別の人物を将軍に推していたと語るのだった。
しかし、家茂の妻である和宮は「あれほどまでに苦しんだのは、慶喜が将軍にならなかったからだ」と恨んでおり、その慶喜を将軍へと推薦するのだった。
そんな多方面からの声もあり、慶喜は「徳川を好き勝手するかもしれない」と口にしながらも、徳川宗家を継ぐことになるのであった。
栄一の申し出
家茂が亡くなったという話しは、一橋家で勘定方の役人となった栄一の耳にも入れられることになるのだった。
それを聞いた栄一は、喜ぶところか「沈みかかった船に乗ることはない」と建言するのだが、その願いも空しく慶喜は将軍になることを了承してしまうのだった。
徳川宗家となった慶喜は、朝廷からの依頼により、長州征伐を引き継ぐことになってしまうのだった。
長州征伐の本陣にいくことになってしまった栄一は、故郷に残しててきた千代に形見として懐刀と手紙を送ると、それを受け取った千代は泣き崩れてしまう。
栄一の父親である市郎右衛門もまた、悲しさを押し殺しながら「栄一は武士になったのだ」と語るのだった。
その後勢いの増す長州軍を負かすことはできず、慶喜は朝廷に進言し、長州と和親条約をむすぶことにするのだった。
岩倉具視と大久保利通
長州征伐が失敗に終わったことで、時の天皇である孝明天皇は、思い通りにいかないことに苛立ちを覚えていた。
そんな孝明天皇は、徳川家を手中にし天皇主体の政治をすると語っていた岩倉のことを考え始めるのだった。
そんな岩倉は「どうすれば王政復古が成せるのか」と日々考えながら、公家をやめ田舎へと引きこもっていた。
そんな岩倉のもとにやってきた大久保は、変人扱いされる岩倉に「薩摩と長州はその考えに賛同している」と聞かされると、嬉々としてその考えを支援することを伝えるのだった。
その頃将軍宗家を継いだことにより、一橋家からは栄一を初め数人が幕府に召し抱えられることになるのだった。
つまらない時間
徳川宗家へと召し抱えられることになった栄一だったが、喜作ともに書記官となり日々の業務に追われていた。
しかし栄一たちはそのことに面白味を感じずに、さらに効率の悪さを感じていた栄一は、そんな幕府での仕事に飽き飽きしていた。
それは喜作も同じであり、雑用ばかり申し付けられることに疑問を感じ初めるのだった。
そんなつまらない日々を過ごしていた栄一は、一橋家での仕事を懐かしんでおり、ここでの仕事を続けるくらいなら辞めることも頭にいれていると語る。
その言葉を聞いた喜作は「俺はここでの仕事をこなし、きっと立派になってみせる」と語るのだった。
さらに喜作は、いつまでも訛りの抜けない栄一をバカにすると、それを聞いた栄一は喜作と取っ組み合いの喧嘩になってしまうのだった。
なんとかその場は納められたのだが、栄一は喜作と気まづい雰囲気になってしまい、仕事中も目をそらせるほどの関係になってしまうのだった。
土方歳三との出会い
そんなある日、浪人の大沢源次郎が謀叛を企てるために、多くの武器を秘密裏に調達しているのではないかという話が浮上する。
その指揮を取ることになった栄一は、そこで護衛役となった新撰組の土方歳三と出会うことになるのだった。
当初、有無もいわさず捕縛すると語った土方に「道理とは外れすぎてしまっている」と語った栄一は、単身大沢の屋敷にやってくる。
しかし栄一は、幕府からの使いだと語ると、その屋敷で多くの浪士に取り囲まれてしまうのだった。
しかしそこに颯爽と現れた土方は、その浪士をことごとく倒していくと、無事大沢の捕縛に成功するのだった。
その後一息ついた栄一は、意外にも土方が同郷で百姓出身であることを聞くと、自分が幕府に対して感じている不安などを語ると、あまりにはっきりした物言いに土方は思わず笑ってしまうのだった。
その頃、勘定奉行である小栗のもとにパリでの博覧会の参加に関する書面がやってくると、小栗はそれを慶喜に一任するのだった。
その知らせを受けた慶喜は、その紙を見ながら栄一のことを思い出すのであった。
そんな栄一を見いだした慶喜という将軍もまた、諸説あるようですが、かなりの切れ者だったんじゃないかと思います。
慶喜が見ていたパリの博覧会の書類ですが、これに栄一が行くことでさらに日本の歴史もかなり大きく動くことになるので、次回以降もかなり楽しみですね。
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売り方を変えることで一橋領の木綿の価値を高めることに成功した篤太夫(吉沢 亮)は、さらに商売を盛んにするため紙幣の流通にも取り組む。勘定組頭に抜てきされた篤太夫は、財政を豊かにすることで一橋家を支えようと決意をする。一方、薩摩では、欧州から帰国した五代才助(ディーン・フジオカ)が大久保一蔵(石丸幹二)と密談を交わしていた。ついに幕府は2度目の長州征伐へ…しかしひそかに薩長同盟を結んだ長州を前に、幕府は大苦戦。そんな中、大坂城で指揮を執る家茂(磯村勇斗)が倒れる。
<出典>NHK公式
仲間を集めに備中へと向かっていった栄一は、そこで一橋家の懐を整えるべく、新しい商いへの道を切り開いていた。
米の入札制を導入し、さらに火薬の製造をするなど、その商いの力を着実に見せつけ始めるのであった。
その頃幕府の中にも、アメリカに渡った経験のある小栗は、いち早く財政を整えることに目を付けており、フランスとの契約を結ぼうとしているのだった。
小栗は、アメリカに渡った際、そこで技術が進んでいることに興奮し、そこで作られたねじを持ち帰り、その気持ちを絶やさぬようにしてい。
そしてその頃、海外にいた五代才助もまた、経済を豊かにすることにより、薩摩藩を幕府より大きな組織にすることを画策するのだった。
一方栄一は、木綿を一橋家で買い取りブランドをつけることで高値で売買できると説明するが、なかなか村人たちからの承諾を得られずにいるのだった。
イギリスの動き
その頃イギリスの大使のパークスは、日本が後手後手にまわっていることに苛立ちをみせ始めていた。
さらにそのパークスは天皇からの指示である”勅許”が出ない限りは、直接幕府と契約を結ぶと攻め立てるのだった。
しかしその話は朝廷の耳にはいると、それは幕府の反逆だとして、それを口にした家臣を罷免するようにと伝えるのだった。
そんな朝廷の暴挙は、幕府からも反感が上がってしまい、家茂は自分の責任だと謝るのだった。
しかし家茂はそこで家臣からの提言により、征夷大将軍の座を明け渡せば朝廷も手出しはできるはずがないと提案するのだった。
それを聞いた家茂は、征夷大将軍の座を一橋家の慶喜に譲ることを決意すると、それを文にして慶喜に送るのだった。
慶喜の交渉
家茂が征夷大将軍の座を慶喜に明け渡すという文を受けた慶喜は、大慌てで家茂のもとにやってくるのだった。
朝廷からの勅許も取れない自分はこのまま引き下がるべきなのだと語る家茂だったが、慶喜は「命に代えても勅許を取ってくる」と語り天皇の前に向かうのだった。
そこで改めて勅許を出してもらおうと提案するが、公家の一人からは「そのような暴挙に出る家茂は退任すべきだ」と言われてしまう。
すると慶喜は、その公家が薩摩との繋がりがあることを示唆しながら、暴挙を生んだのは自分のせいでもあると語り、自害しようとする。
そんな脅しに屈した公家を下がらせた天皇は、慶喜の考えに同調し、ついに和親条約の勅許を得ることに成功するのだった。
栄一のさらなる考え
京から戻ってきた慶喜は、天皇や公家との心理戦のせいもあってか、心労で倒れてしまうのだった。
そのことを知らなかった栄一は、さらなる提言をするつもりだったと話すと、その作戦を猪飼に熱く語り出すのだった。
するとそれを偶然聞いていた慶喜は、栄一を自室に呼び出すと、そこでお金の変わりになる”銀札”の発行を提案する。
それまで信用のなかった銀札を一橋家の名をもって信用を勝ち取ることにより、必ずや流通させてみせると語ると、慶喜はそんな栄一の楽しそうな表情に元気付けられ、それを許可するのだった。
そして半年間かけて、栄一は信頼のある銀札を見事に完成させ、農民たちからも信頼を得ることに成功するのだった。
仲違い
そんな功績を認められた栄一は、一橋家の勘定組頭に昇進することになり、更なる活躍を期待される。
一方喜作もまた、軍事部門の組頭となり、狭い長屋から出ることになり、身仕度を整えているのだった。
すると喜作は「勘定方では農民時代と変わらないではないか」とその栄一の昇進に疑問を持つ。
しかし栄一は「これが自分には合っている気がするのだ」と語ると、喜作とは意見が合わず仲違いしてしまうのだった。
怒って出ていく喜作の後ろ姿を見ていた栄一は「道は違えど、一橋家を盛り立てるために尽力しようじゃないか」と呟くのであった。
長州征伐
幕府をよそに力を力を着けてきた長州を黙らせるべく、家茂が大将となり長州制圧へと向かっていくのだった。
しかしその直前、長州は薩摩と薩長同盟を結ぶこととなり、帰って来た才助の尽力もあり、グラバーから多くの銃を購入し幕府を圧倒していく。
さまざまな戦場で負けを喫していた幕府軍は、薩摩と長州が小型銃を大量に手に入れていたことに気が付き絶句する。
するとついに心労がたたってしまったのか、家茂が倒れてしまうと、それはすぐに慶喜の耳へといれられるのだった。
そんなことも知らずに、喜作は兵士の育成を、栄一は勘定組頭としての仕事に没頭していくのだった。
何にもないものに”信用”を持たせることでそれに見合った価値を付加していくなんて、なかなか考え付くようなものではないと思います。
さらにその銀札の偽札作りを阻止するために、その原版を3つに分割して保管するなど、リスクヘッジもやはり凄かったですね。
大河ドラマというエンターテイメントだけではなく、栄一を通してビジネスに対する考え方も楽しめる内容になっていて次回も楽しみです。
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篤太夫(吉沢 亮)は、天狗党(てんぐとう)討伐のため慶喜(草彅 剛)とともに京をたつ。一方、成一郎(高良健吾)は、慶喜からの密書を耕雲斎(津田寛治)に届ける。耕雲斎は降伏を決めるが、悲しい運命が待ち受けていた。一橋家を強くしなければという思いに駆られた篤太夫は、新たな兵の招集を慶喜に建白。歩兵取立御用掛となった篤太夫は、一橋領のある備中に向かう。江戸城では、三度(みたび)京に向かうことになった将軍・家茂(磯村勇斗)が、和宮(深川麻衣)との別れを惜しんでいた。
<出典>NHK公式
徳川斉昭の意思を継いだ小四郎は、天狗党を旗揚げすると、その指揮を耕雲斎に依頼し、幕府との戦いを続けていた。
その耕雲斎は、斉昭の息子である慶喜がいる京へと向かえば、決して悪いようにはされないと考え、一路兵を率いて京へと向かう。
しかし京を守るという役目を担う慶喜は、これ以上の進撃は避けるべきと、迎え撃つ覚悟を決めるのだった。
栄一は連れてきた兵を連れ迎え撃つ準備を進めるが、小四郎を仕向けたのは自分であり、そのことに心を痛める。
その頃、喜作は慶喜の密命を受け、密書を手にすると、天狗党の本陣にまでむかっていくのだった。
そこで目にしたのは幕府軍との戦いに疲れきった天狗党の成れの果てであり、その劣悪な状況を把握するのだった。
慶喜の密書
そんな喜作は、耕雲斎のもとにその密書を届けに行くと、耕雲斎はその内容を見て愕然としてしまう。
そこには天狗党のこれ以上の反乱は黙認できず、これ以上進むのであれば慶喜自ら迎え撃つと書かれていた。
それを見た小四郎は、斉昭の考えを無下にするとはと怒りを露にするのだが、耕雲斎は慶喜自ら立ち上がらなければならないほど追い詰めてしまったのだと語るのだった。
その密書のおかげで水戸へと戻ることになった天狗党は、幕府にとられられ、これにて天狗党の反乱は終息を向かえるのだった。
その処遇をすることになった田沼は、台頭してきた慶喜をよく思っておらず、耕雲斎や小四郎を含む350人あまりを斬首してしまうのだった。
そのことに腹を立てた栄一だったが、喜作からは「幕府に侮られたのだ」と言われ、一橋家を強くすることにますます力を注ぐことになるのだった。
2人の提言
そんな攘夷という志が下火になりつつある日本では、攘夷を高らかに宣言していた薩摩や長州が海外へと目を向けていくことになる。
それをよく思わなかったのは、幕府で勘定奉行を務める小栗忠順であり、小栗はフランスとの協定を結ぶべきと提言するのだった。
その話を耳にしたイギリスは、薩摩が交渉したいと言ってきたことから、その薩摩との交渉に向かうことになる。
しかし、家茂にそのことが伝えられると、幕府を差し置いて勝手な交渉など許されないとして、その制圧へとむかうことになるのだった。
一方、天狗党の一件から、一橋にもより多くの兵が必要になると慶喜に提言した栄一は、その兵を集めるための役目を担い、備中へと向かっていくのだった。
栄一の演説
備中に到着すると、そこを収める代官に百姓でも志のあるものを集めて欲しいと依頼するのだった。
しかし集められたのはやる気のないものばかりで、何日も熱い演説をする栄一の声は誰の耳にも届かない状況だった。
自分の力不足なのかと嘆く栄一に、お供として着いてきた伝蔵は、村人にも生活があるのだと言われ、それに納得してしまうのだった。
しかし諦めきれない栄一は、備中にある私塾へと何日も通いつめると、その塾生たちとの交流を深めていくのだった。
さらにそこの講師である阪谷から、その革新的意見聞いて、その考えに感銘を受けるのであった。
そうして塾生たちの中から5人もの志願者が出てくると、それを書面にしたためさせると、地主のもとにそれを見せる。
すると代官から志あるものを引き留めるようにと言われたのだと語ると、その代官を脅した栄一は、無事何人もの志願者を獲得するのだった。
懐を整えたい
何人もの奉公志願者を集めることに成功した栄一は、慶喜から直々に褒美をもらえることになるのだった。
それを頂戴しながらも、栄一はもうひとつお願いしたいことがあるのだと切り出すと、一橋家の懐を整えたいと語る。
天狗党の計画が失敗に終わったのも、幕府と戦い続けるための十分なお金がなかったからであるのだと話す。
そして当初は腰掛けのつもりで一橋家に仕官したのだったが、慶喜の人となりを見ていくうちに、日本を纏めるのは慶喜しかいないと感じたと話す。
さらに栄一は、備中へと向かった際に、その土地のお米がとても上等な品であることを知り、それをより高く売り利益を得るという計画を話す。
それだけではなく、木綿も上等なものであること、さらには硝石がふんだん取れることから、その火薬の原料である硝石はいずれ多くの富をもたらすと語る。
栄一の話を聞いていた慶喜は、まるで斉昭と同じような考えだと語ると、栄一はつい斉昭は風神雷神のような人だとばかり思っていたと語る。
それを聞いた慶喜は、その発想に思わず笑い声をあげてしまうと、栄一にその役目を担わせることを語るのだった。
商売になりそうなことへの目利きもさることながら、私塾に通い塾生と仲良くなってしまうという人懐っこさもまた才能の1つですね。
そんな栄一の姿を見た慶喜は、円四郎と重なる部分があったようで、あのシーンはかなり感動的でした。
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円四郎(堤 真一)の命が奪われたことを江戸で知り、衝撃を受ける篤太夫(吉沢 亮)と成一郎(高良健吾)。その時、京では慶喜(草彅 剛)が自ら指揮を執り、御所に迫る長州藩兵と戦っていた。そこに、西郷吉之助(博多華丸)が薩摩藩兵を率いて加勢する。集めた兵を引き連れて京に向かう篤太夫たち。その道中、岡部の代官・利根(酒向 芳)が現れる。さらに、水戸では、耕雲斎(津田寛治)と小四郎(藤原季節)が率いる天狗党(てんぐとう)が、慶喜を頼って京を目指していた。
<出典>NHK公式
円四郎が水戸の浪士の手により討たれてしまい、その命を落としてしまっていた頃、栄一と喜作は仲間を集め江戸に向かっていた。
途中休憩していると、血洗島の伝助がやってくると、惇忠からの手紙を預かったと話し、惇忠も平九郎も放免になったと知らされる。
喜ぶ栄一たちは、血洗島に帰れないのが何よりの心残りだと語りながらも、江戸に急ぐことを決めるのだった。
その頃、伊藤博文、井上馨はイギリスからの帰りに、攘夷を起こす日本に攻撃を仕掛けることを耳にし、なんとか止めるよう説得するが、もはやその流れは止められずにいるのだった。
そして円四郎の死は、江戸にいる妻のやすの耳に伝えられると、川路の真剣な目に、その死を受け入れざるを得るのだった。
禁門の変
そんな円四郎の死を嘆く暇もなく、慶喜は京都に向け長州が出兵してきていることの対応に追われる。
進軍を止めるようにと再三に渡って忠告してきた慶喜だったが、その言葉もむなしく長州は尊皇攘夷を掲げ京へと入ってくるのだった。
京を守る役目である慶喜は、戦は悪手であると考えながらも、進軍を止めない長州にしびれを切らし、迎え撃つことを決意する。
京へと入ってきた長州藩と幕府軍との戦いが繰り広げられ、その戦は薩摩藩が幕府に荷担したことにより幕府軍の勝利で終わる。
さらにイギリスを含む四ヶ国は、長州藩の砲台を壊滅させると、尊皇攘夷の炎を一気に鎮火させるのであった。
その頃、見事な采配で幕府軍に勝利をもたらせた慶喜の力を間近で見ていた西郷は、その力に感嘆の声を上げるのだった。
フランスとの密約
その頃、江戸にいた家茂は、自分の非力さを天璋院や和宮に語っていると、それでも自分で動かなければならないと考えていた。
そして列国の中でもフランスは公儀の役割を重要視していること、そしてその手助けをすることを約束してくれたのだと語る。
家茂はそのフランスの意見に乗ることを決意すると、天璋院や和宮に自分の意見が日本のためになるのだと熱く語るのだった。
その頃筑波山では、東湖の息子である小四郎が”天狗党”として挙兵しており、その行動はどんどんと過激さを増していくのだった。
しかし小四郎は、次々と倒れていく仲間がいること、そのことで士気が落ちていることを懸念し、耕雲斎に指揮を取ってほしいとお願いするのだった。
円四郎の手紙
その頃江戸では、円四郎のいなくなったことにより、やすが引っ越しの準備を進めていた。
円四郎も気に入っていた掛け軸を前に、やすは栄一たちから言われた円四郎の言葉を思い出すのであった。
そんなやすが掛け軸をしまおうとしていると、その裏側に円四郎が書いた手紙が挟まれていることに気がつくのだった。
円四郎は、慶喜と出会い礼儀を学び、そしてその人柄に惚れ込み人生を共にすることをきめたことなどを書き込んでいた。
さらに栄一たちと出会い、その栄一たちがこれから羽ばたけるようにと願い、その若手の台頭がとてもおかしれぇのだと締め括るのだった。
その言葉にやすは涙を流し、円四郎がいなくなってしまったことを改めて実感するのであった。
久しぶりの再開
一方、江戸へとやってきた栄一たちは、多くの仲間を集めたことを猪飼たちに報告しにやってくる。
そこで恩人である円四郎が討たれてしまったことを聞くと、そのショックで言葉を失ってしまう。
しかし京へと急がねばならない栄一たちは、中山道を下りながら京を目指し歩いていくのだった。
深谷宿までやってくると、役人の目を盗んでやってきた惇忠と久々の再開を果たすと、近くの小屋に千代たちが来ているのだと知らされる。
その夜久しぶりに千代たちと再会した栄一は、これからの日本を自分達の手で盛り上げていくこと、落ち着いたら一緒に暮らすことを約束し、千代を安心させるのだった。
そんな深谷から出ていこうとした栄一たちは、岡部藩の役人に捕まりそうになってしまうのだった。
怒りを覚えた栄一が前に出ようとすると、それを制するかのように猪飼が前に出て、栄一や喜作は一橋家の人間だと宣言する。
一橋家に守られたこと、そしてその恩義ある円四郎がいなくなったことを思い出した栄一は、その悲しみを思い出しながらもぐっと涙をこらえるのだった。
天狗党
その頃、筑波山を拠点とし、耕雲斎が指揮を取ることになった天狗党は、その力を復活させつつあった。
しかし度重なる戦で多くの兵を失った天狗党は、耕雲斎の言葉により京へと向かうことになり、耕雲斎は慶喜がいれば無下にはされないと考えていた。
しかしその知らせを受けた慶喜は、父親の意思を汲んだ天狗党の進軍に頭を悩ませてしまうのだった。
それでも、京を守るべき自分が天狗党を制圧するべきだという考えにいたり、天狗党を討伐することを決意するのだった。
あれほど下に愛され上に愛される人物は、今の現代でもなかなかいないんじゃないかなと思います。
その円四郎の死を乗り越え、さらに栄一たちには活躍してもらいたいなと思います。そして、先週出てこなかった家康が律儀に謝る姿もなんだかいいですね。
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篤太夫(吉沢 亮)と成一郎(高良健吾)は、円四郎(堤 真一)に命ぜられ、一橋家の兵と家臣を募るべく関東に出向く。二人はかつての同志・真田範之助(板橋駿谷)に会い、一緒に働くことを勧めるが一蹴されショックを受ける。血洗島村では惇忠(田辺誠一)と平九郎(岡田健史)が水戸騒動に関わった嫌疑で連行され、惇忠は牢(ろう)に入れられる。一方京都では土方歳三(町田啓太)ら新選組が池田屋を襲撃。攘夷(じょうい)派志士の怒りは、禁裏御守衛総督(きんりごしゅえいそうとく)の慶喜(草彅 剛)と側近・円四郎に向かっていく。
<出典>NHK公式
京での政の中心となった慶喜は、故郷の水戸へと人材の派遣を要請するなど、力を思う存分発揮できるよう手配をし始める。
その頃栄一たちもまた、円四郎の命を受け関東への人材探しの旅に向かっていくのであった。
久しぶりの関東ということもあり、故郷へ少しでも帰れるといいなと笑いながら歩いていた栄一たちは、そこで馬に乗った円四郎の姿を確認する。
いまや重役についている円四郎であったが、旅立つ二人を見送るためにやってきており、そこで正直な人間を集めてくるようにと言葉を掛けられる。
そんな円四郎は、すっかり武士としての鳴りが様になった喜作を見ながら、栄一たちには元が武士ではなかったことを忘れるなと声をかける。
お金もお米も生めない武士の力に限界があることを感じた円四郎は、そのことを忘れずにこれから励むようにと話しかけるのだった。
二人を見送った円四郎に、川村は怪しい人物が近くをうろついているのだとそっと耳打ちするのだった。
水戸の反乱
関東への旅立ちを許されたことを手紙で血洗島に送った栄一は、久しぶりに会えるかもしれないと喜びを見せる。
しかしその頃、水戸藩では藤湖の息子の小四郎が、攘夷を目指すべく決起集会を行っており、水戸藩もその小四郎の暴挙に頭を悩ませていた。
水戸藩主である慶篤もまた、そんな小四郎を制圧することを決めると、まずは内政を整えるべきだと耕雲斎を説得するのだった。
しかし小四郎の起こした反乱は、周囲から認められず、その活動費をどうにか工面しようと多方面に協力を願い出る。
それは血洗島の惇忠のもとにまでやってくると、結託はできないとしいくばくかのお金を渡し帰らせる。
しかしそれがそこを納める岡部藩の目に止まってしまい、惇忠はおろか平九郎までも捕縛されてしまうのだった。
思想による捕縛が相次ぐと、惇忠たちの母親であるやへは、怒り狂い「水戸が憎い」と涙を流すのだった。
円四郎への怒り
そんな水戸藩を初めとする流れは、慶喜のいる京でも勢力をつけ始めており、その粛清に力が注がれていた。
そして新撰組が実働部隊となり、池田屋事件が勃発すると、その黒幕が慶喜ではないかと街中では噂が広まってしまうのだった。
それを見ていた水戸藩の藩士たちは、慶喜がこんなことを画策するはずがないと話しており、その矛先は円四郎へと向かっていくのであった。
そんなこともしらない栄一たちは、江戸に上がっていくと、円四郎の妻のやすの元に向かっていく。
そして円四郎が相変わらずの様子であることを伝えると、やすは笑いながらその話を聞き、円四郎が多忙であることを改めて知る。
2人を見送ったやすは、屋敷に戻ると、円四郎の言った通り掛け軸に目をやると少しだけ寂しそうな顔をするのだった。
<真田との決別
江戸を離れた栄一たちは、そのまま下っていくと、以前攘夷の志をともにした真田の元へと向かっていく。
なにやら身支度をしていた真田に声をかけた栄一に気がついた真田は、これから共に筑波山へ向かおうと声をかける。
真田はそこで小四郎が挙兵したという話を聞くと、その手助けに向かうのだと聞き、仲違いしたことを知るのだった。
なんとか説得し、一橋家への仕官するようにと声をかけるのだが、真田はそんな栄一たちにはついていけないと断るのだった。
栄一はそんな真田の言葉を聞いて、自分はこれでいいのだろうかと迷いを持ってしまうのだった。
血洗島にはいけない
真田から断れたことでさらなる迷いを抱えてしまった栄一のもとに、市郎右衛門から血洗島の現状を知らせる手紙が届く。
その手紙では血洗島には来るべきではないと言われてしまった栄一は、これからどうするべきかと悩んでしまうのだった。
その頃水戸藩の慶篤も、耕雲斎を政から外すべきではないと言われてしまい、考えを改めることにするのだった。
一方京では、自分をたてすぎる周囲の目に困惑しているという悩みを慶喜は円四郎に語るのだった。
それを聞いた円四郎は、何があっても慶喜を守り続けることを改めて誓うと、慶喜はその円四郎の言葉に笑顔を見せるのだった。
円四郎の死
慶喜を持ち上げることを心に誓った円四郎が、川村と歩いていると、雨の予感がしたことにより、傘を買いにいくようにと言付ける。
川村が傘を買いに向かった直後、水戸藩の浪士により、円四郎は切られてしまうのであった。
すぐに戻った川村がその賊を退治するのだが、すでに致命傷をおった円四郎は、その場に崩れ落ちてしまう。
志半ばの円四郎は、慶喜や江戸においてきたやすのことを思い、そのまま力尽きてしまうのであった。
その知らせはすぐに慶喜の耳に入れられ、運ばれてきた円四郎の亡骸を見た慶喜は「どうして…どうして…」と涙を流すのであった。
あの部下の特性をよく見抜きながら、適材適所で人を動かしていくその姿は、あまりに早く生まれすぎたのかもしれないと思わざるを得ません。
そんな円四郎と出会った栄一は、少なからずその影響を受けているのではないかなと、改めて感じさせられました。
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栄一(吉沢 亮)と喜作(高良健吾)は、武士として初俸禄(ほうろく)をもらい、円四郎(堤 真一)から「篤太夫(とくだゆう)」「成一郎(せいいちろう)」という新しい名も授かる。篤太夫の初仕事は、摂海防禦(せっかいぼうぎょ)の要職に就く薩摩藩士・折田要蔵(徳井 優)の隠密調査だった。そこで出会った西郷吉之助(博多華丸)から、“先の時代が読める優秀な人材ほど非業の最期を遂げる”と聞かされた篤太夫は、円四郎の行く末を心配する。一方、水戸藩では、藤田東湖の息子・藤田小四郎(藤原季節)が攘夷(じょうい)実現のため天狗党(てんぐとう)を率いて挙兵していた。
<出典>NHK公式
一橋家に使えることとなった栄一たちは、初めての給料である奉録ももらえることとなり、テンションが上がる。
久しぶりにお酒をのもうじゃないかと声をかける喜作だったが、栄一はこのお金から借金を返さねばらないと堅実な姿勢をみせる。
そのしっかりした考えに驚きをみせる円四郎は、江戸っ子である自分は宵越しのお金は持たない主義だと話す。
しかし栄一たちは岡部藩の人間であるのだと語ると、円四郎は岡部藩にも話を通し、正式に一橋家の家臣となったことを伝える。
栄一と喜作という名前では武士らしくないと新たに名前を考えてやると、栄一には「篤太夫」という名前を与える。
喜作には「成一郎」という名前をもらい、栄一は篤太夫という親父臭い名前に不満をもらしながらも、篤太夫と成一郎という名前で活動することを決意するのだった。
器の大きな慶喜
朝議参与として職に就いていた慶喜は、薩摩藩の島津と言い争いをしたことで、その力を広くしられるようになる。
その頃栄一たちは、一橋家で働くことになり、川村たちが元は攘夷派だっということを知るのだった。
その中にあって猪飼は、長年一橋家に支えているのだと話すと、小姓だった時の失敗談を語り始める。
猪飼は、花火見物を先導していたとき、階段を上がってきた慶喜の顔に足が当たって鼻血を出させてしまったのだと話す。
しかし慶喜は、自分の不注意だったと猪飼を責めることなく、さらに髷を結う時にカミソリで頭を傷つけてしまったときも、おとがめなしだったと語る。
あまりに大きな器の持ち主だと感じた猪飼は、一生一橋家に支えることを決心したのだと話すのだった。
そんな話を聞いた栄一たちだったが、あまりに色々な話を聞かされたことよりも、お米がうまく炊けることになったことに嬉しさを覚えるのだった。
気になる栄一たち
一方、惇忠は捕縛されている長七郎を見に行くと、反省はしているが出てくることは難しいだとろうと話すのだった。
そのことを市郎右衛門に伝えにいった惇忠は、栄一たちのことで市郎右衛門が、岡部藩に呼ばれていることを知る。
帰って来た市郎右衛門は、栄一も喜作も無事ではあるが、一橋家からの打診で岡部藩を離れることにやったと話す。
その頃、円四郎に呼び出された栄一は、大阪湾に台場を設置されることを教えられると、その責任者である折田を調べるよう、隠密の依頼を受けるのだった。
西郷との出会い
折田のところへ向かった栄一は、そこで台場作りを勉強させて欲しいと伝えると、掃除や海図の書き写しなどを命じられる。
そんな一橋家からやってきということもあり、折田の元にいた薩摩藩の人間からは怪しい目で見られてしまうのだった。
評判の悪い折田の話しに呆れる他の武士たちと話していると、折田が喧嘩していると話を聞き付け駆けつける。
するとそこには、西郷吉之助のちの隆盛が、大ホラ吹きであると喧嘩になった現場に出くわすと、栄一はそこで西郷と初めて出会うのだった。
その後西郷と折田が酒を飲む席に同席した栄一は、そこで五代才助という人物が長崎に渡ったという話を耳にする。
あまり才のない人物
それから数週間の間真面目に働いた栄一は、御用聞きとして信頼を得ると、仕事をそれなりに回してもらうようになる。
その後円四郎のもとに帰って来た栄一は、そこであまり才のない人間だと折田を評価する。
その中で、朝廷への文を何度か使わしていることを聞かされると、内偵を終わりにすることを告げる。
そんな栄一は、もっと多くの志士を集めるべきだと提言すると、その使いを喜作とともに向かわせて欲しいと願い出る。
安くいい人材を絶対に連れてくると豪語する栄一に、円四郎はその役目を言い渡すのであった。
打倒徳川
薩摩藩の狙いが朝廷警備の役職だと見抜いた円四郎は、そのことを慶喜に伝えるのだった。
慶喜は以前の昼提灯とは別人のようになり、慶喜は政治をすることを決意すると、その役職を無事獲得するのだった。
すっかり狙いを取られてしまった島津は、一度京を離れ、力を蓄えることを決心し、打倒徳川に燃えるのだった。
その頃、折田の元を離れることを伝えた栄一を呼び止めた西郷は、栄一の真の狙いは薩摩藩なのかと問いただす。
正直でまっすぐな栄一は、そこで薩摩藩の内情を知ることを話すと、正直な栄一に西郷はすっかり驚かされてしまう。
さらに西郷はこの日本の未来を聞かれた栄一は、一橋家を盛り上げ日本を纏めたいと答えるのだった。
西郷はそれは薩摩藩ではだめだろうか?と尋ねると、薩摩藩のお殿様にその徳があればそれでもいいも答える。
あまりにまっすぐな栄一にすっかり心を許した西郷は、その力を認めるのであった。
大阪から帰ってきた栄一は、昇進した円四郎から関東出張を命じられると、多くの志士を集めてくると約束するのだった。
そんな歴史的人物である西郷隆盛を前にしても、揺るぎない気持ちで物事を話していく栄一はかっこ良かったですね。
それにしても、栄一改め篤太夫という名前をつけた円四郎のネーミングセンスにはちょっと笑ってしまいました。
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栄一(吉沢 亮)と喜作(高良健吾)は、円四郎(堤 真一)から一橋家に仕官せよと迫られるが、栄一は慶喜(草彅 剛)に自らの意見を建白することを条件に出す。円四郎は遠乗り途中の慶喜に2人を対面させ、屋敷で謁見させることに成功。栄一と喜作は、一橋家に仕官することになった。一方慶喜は、薩摩藩が天皇に信頼の厚い中川宮(奥田洋平)を取り込んでいることに気づく。中川宮を問い詰め、その場にいた島津久光(池田成志)らに“天下の大愚物、天下の大悪党だ”と言い放つ。
<出典>NHK公式
長七郎が人を斬り捕まってしまい、栄一たちからの文を持っていたことから、その企みは公儀に知れ渡ることとなる。
そんな中、なんとか栄一たちを助けたいと考えた円四郎は、2人を屋敷に呼び出すと、仕えることを条件にその罪に目を瞑ると話すのだった。
しかし栄一たちは、農民とはいえ志あって京までやってきたこと、仕官すればその志が無になってしまうと考え、その話を持ち帰らせて欲しいと告げる。
呆れる円四郎に見送られながら宿へと戻ってきた栄一は、潔く死を選ぶことも考えたが、なんの影響も起こせないまま死ぬのは間違っていると、仕官することを決断する。
さらに栄一は長七郎を助けることができ、自分達の意見を直接伝えることができるかもしれないとワクワクしてしまうのであった。
円四郎の作戦
翌日、再度円四郎の元にやってきた栄一たちは、仕官する代わりに慶喜に自分達の考えを直接聞かせたいと願い出る。
しかし当時の慶喜は、朝廷参与という役職でありながら、将軍後見職も兼任しており、幕府と朝廷の板挟み状態であり、さすがの円四郎もなかなか伝えられずにいた。
円四郎は、強情な栄一たちの性格を熟知しており、どうにか顔と名前を覚えてもらうための工夫が必要だと話す。
ちょうど翌日、慶喜は御乗切であることから、そこに顔をだし接触するようにと提案するのであった。
翌日、馬に乗る慶喜を発見した栄一たちは、名前を名乗りながらその前に出るが、慶喜は止まる気配を見せずにいた。
追いかけていった栄一たちは、そこで徳川の命も尽きかけているのだと訴えると、ようやく慶喜は馬を止め話を聞くことにするのだった。
栄一たちを差し向けたのが円四郎だと気がついた慶喜は、栄一たちを屋敷に呼ぶように指示するのであった。
栄一たちの話
翌日、なんとか慶喜との拝謁を許された栄一たちは、緊張しながらも慶喜の到着を待っているのだった。
そこに現れた慶喜の迫力に気圧されながらも、栄一は志士を一橋家に集めることで、衰えた勢力を復活させることができると考えをのべる。
話を聞いた慶喜は、あまり真新しい考えは見受けられなかったとしながらも、若き日の円四郎と姿が重なったと笑顔を見せるのだった。
その後栄一たちのもとに戻ってきた円四郎は、この国では攘夷が古い考えであり、今は海外と対等に渡り合うための準備が進められているのだと話す。
さらに、弱気だと思われている慶喜は、水戸の血を受け継いでいるせいか、栄一たちよも強情で一歩も引かない政治をしているのだと説明する。
慶喜のすごさや自分達の無知を思い知らされた栄一だったが、一橋家への仕官が許されると、雑用から新しいスタートを切るのだった。
薩摩の思惑
その頃公家屋敷では、江戸幕府から政の主導権を握ろうと参与会議が設けられており、そこで薩摩藩がどんどんと力をつけていった。
外様として一定の距離を幕府から置かれていた薩摩藩は、衰退する徳川幕府に楯突くために、その決定にことごとく反対意見を述べるのであった。
そんな薩摩藩の当主である島津久光は、この朝廷参与での力をより強固なものにするためにと、中川宮に賄賂を送り便宜を図ってもらうよう願い出ていた。
その朝廷からの圧力もあり、京へとやってきた将軍の家茂は、外様大名にもお酌をするなどの苦渋を飲まされてしまうのだった。
久光は、すべてのことがうまく行っていることに満足げな笑みを浮かべながら、家茂からの酌を受けるのであった。
奮起する慶喜
家茂が帰ったあとも勝ち誇った表情を浮かべる久光に、慶喜は納得いかなくなってしまい、誰の命なのかはっきりさせようと語る。
久光の口から中川宮の名前が出ると、今すぐその真意を確かめにいこうと、中川宮の元へと向かっていくのだった。
鬼気迫る表情で目の前に座る慶喜の迫力に、中川宮は怯えながらお酌をすると、そこで改めて久光とのことを問いただされてしまう。
怯える中川宮は、明言を避けるようにどうにか話を誤魔化そうとするのだが、慶喜はさらにその追求を強めていくのであった。
中川宮は身に覚えはないが、話したかもしれないと語ると、慶喜はコロコロと意見を変えるような人物や朝廷は信用できないと告げる。
さらにそこに集まっていた久光を初めとする参与を「大愚物」と呼ぶと、自分はこの3人とは違うと語りその場を出ていってしまうのだった。
その場をあとにした慶喜は、中川宮とはいえ朝廷に啖呵を切ってしまったこと、栄一の無鉄砲さに影響された自分に笑ってしまうのだった。
その後屋敷に戻った慶喜は、これからが始まりなのだと家臣たちを鼓舞すると、父の斉昭の口癖を借り「快なり!」と声高らかに宣言するのだった。
そんな吉沢亮さんよりも存在感があるのが、徳川慶喜役の草彅剛さんで、あの演技には本当に引き込まれてしまいます。
そんな慶喜が島津久光へ苦言を呈するシーンでは、胸が熱くなるほどのかっこよさがあり、かなりいいシーンでした。
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栄一(吉沢 亮)と喜作(高良健吾)は江戸で円四郎(堤 真一)の妻・やす(木村佳乃)から一橋家のご証文を受け取り、無事京都へたどりつく。京都では朝廷が参与会議を開催。薩摩藩などが国政に影響力を持ち始める中、“一度全てを捨て、新しい世を作ろう”と語る松平春嶽(要 潤)に、慶喜(草彅 剛)は静かに怒りを募らせる。一方、栄一からの文を喜んだ長七郎(満島真之介)は京都に行くことを決意。しかし道中で誤って飛脚を斬ってしまい捕らえられる。栄一の文も見つかり、幕府から目を付けられた栄一と喜作は追い詰められる。
<出典>NHK公式
横浜焼き討ち計画は、長七郎の必死な説得により中止することを決定した栄一たちは、新しい攘夷の道を探すために、京へと向かうことを決意する。
市郎右衛門もその必死な栄一たちの姿に心を打たれ、少しばかりだがお金を渡しその二人の旅立ちを許すのだった。
栄一たちは、宛もなく京を目指すよりはと、まずは江戸へ向かい、以前話しかけられた円四郎を訪ねることにするのだった。
円四郎が京へと向かったと聞かされた栄一は落ち込んでしまうのだが、やすが渋沢という名前を聞き2人を屋敷内に招き入れる。
そして円四郎が2人を楽しみに待っていたのだと告げると、円四郎が残した証文を受け取り家臣になることを決め京へと向かうのだった。
悩む長七郎
その頃血洗島では、栄一と喜作の働き盛りが出ていってしまったことで、平九郎たち若者が精を出して働いていた。
そんな平九郎の手助けをしていた千代は、惇忠に江戸へ向かわせてほしいと語る長七郎の姿を見てしまう。
しかし惇忠は、旅立った2人の報告を待つべきだとそんな慌てる長七郎をなだめるのだった。
しかし長七郎は、坂下門外の変で亡くなった仲間が犬死にだったと痛感しており、その後精神が追い詰められていくのだった。
そんな長七郎の様子を見ていた母親は、一家の主として惇忠が忙しくしており、あまり迷惑はかけるなと忠告するのだった。
京での栄一たち
その頃、やっとの思いで京にやってくるの、その華やかな町の様子に感動していると、見廻りをする新撰組の存在を知る。
副長の近藤勇と出会った栄一は、その新撰組という物騒な集団のことを聞いて回ると、新撰組を組織したのは一橋家だと聞かされる。
さらにその一橋家を動かしているのが平岡家であり、円四郎は周囲からあまりよく思われていないことを知る。
栄一たちは、ただ忠義を尽くすだけで挨拶さえすればそのまま関係を終わりにするだけだと京の平岡家を目指すのであった。
しかしその頃、朝廷から参与の打診のあった慶喜は、そこで天子様と顔合わせをし、同じく参与になった薩摩藩の強硬な姿勢に頭を悩ませていた。
慶喜の筆頭家臣である円四郎は、どうにか慶喜に火の粉がふりかからぬよう考えており、訪ねてきた栄一たににも気づかずに公務を全うしていくのだった。
京の志士たち
円四郎に会えなかった栄一たちは、ここ京での動きを知るために、攘夷の志士たちからの情報収集を開始する。
毎晩のように芸者を呼び酒を振る舞いながら、志士たちを接待していた栄一たちは、言葉の割に中身のない志士たちにうんざりしていた。
さらにそんな毎日を送っていたせいで、市郎右衛門から渡されたお金も底をついてしまい、宿を変えながらなんとか機会を探ろうとしていた。
そして栄一たちは、骨のない志士たちを頼るよりはと、血洗島にいる長七郎を呼び寄せることを決意する。
倒幕のために一肌脱いでもらいたいという文書を受け取った長七郎は、惇忠が手配した志士とともに京へと向かっていくのであった。
惇忠からの早文
長七郎はその途中、坂下門外の変で命を落とした河野の地元を訪れお墓に手を合わせると、再度京へと向かっていくのであった。
しかしキツネの幻覚に惑わされる長七郎は、キツネと勘違いした飛脚を切り殺してしまうのであった。
長七郎がもうすぐ到着するはずだと首を長くしていた栄一たちであったが、長七郎は一向に姿を現さず、喜作は見張られている気配を感じとるのだった。
そんな2人のもとに、惇忠からの手紙が届くと、そこには長七郎が人を斬り捕まってしまったということが書かれていた。
栄一は、長七郎に宛てた手紙も公儀の手に渡ってしまったことに気がつくと、自分達の身の危険を感じ初めるのだった。
さらに、自分達を訪ねてきた人物がいると聞かされた栄一たちは、逃げようとするのだが、目の前にいたのは円四郎の家臣である川村の姿を発見するのだった。
家臣になれ
川村は、円四郎の使いで来たことを告げると、2人を円四郎の屋敷へと連れていき、円四郎と引き合わせるのだった。
そこで円四郎は、幕府から長七郎のことについて取り次ぎがあったことを話すと、栄一たちはこれまでの経緯を伝えるのだった。
正直に話す栄一に、苦笑いを浮かべる円四郎だったが、そのまっすぐすぎる2人の目が気に入ったと語る。
そしてその熱い気持ちを、一橋家でおおいにふるってみないか?と家臣になるように伝えるのだった。
自分達の置かれている状況を考え直した栄一たちは、その円四郎の誘いを受けることを決意し、仕官することを決めるのだった。
そんな中でも、行動に移せる栄一というのは、夜に名を残すだけの人物であり、しっかりとした考えだけでなく、行動力も必要なんだと感じさせられます。
ついに円四郎の家臣になることを決意した栄一たちが、慶喜との接点ができ、彼らの出会いがどんなものであったのか楽しみにしたいと思います。
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役人に追われる栄一(吉沢 亮)と喜作(高良健吾)をボロ屋に引き込んだのは、円四郎(堤 真一)だった。円四郎は一橋家に仕えないかと勧めるが、栄一たちは断る。血洗島村に戻った栄一は、惇忠(田辺誠一)らと高崎城乗っ取り計画の準備をしていた。そこに京都から長七郎(満島真之介)が戻り、涙ながらに中止を訴える。計画を断念した栄一と喜作は、再起をはかるため、村を離れ京都に向かうことを決意する。
<出典>NHK公式
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栄一(吉沢 亮)と千代(橋本 愛)に待望の第一子が生まれるが、すぐに亡くなってしまい、渋沢家は重い空気に包まれる。そんな中、惇忠(田辺誠一)は自らの手で攘夷(じょうい)の口火を切ろうと、横浜の外国人居留地の焼き討ちを発案。心を動かされた栄一は、武器や仲間を集め始める。一方、謹慎を解かれた慶喜(草彅 剛)は将軍・家茂(磯村勇斗)の後見職となるも、島津久光(池田成志)らから「一刻も早く攘夷の決行を」と迫られる。
<出典>NHK公式
長七郎を逃がした惇忠や栄一であったが、坂下門外の変が起こってしまうと、その一役を担っていた河野がその場で討たれてしまう。
坂下門外の変で討たれるはずであった安藤は、背中にかすり傷を負ったのみで大事には至らず、その実行犯を討とうとしていた。
その話が栄一たちの耳に入ると、悔しがり江戸へ上がろうとしていた長七郎をなんとか止めることに成功する。
その後、栄一と千代の間に市太郎という息子が授かると、市郎右衛門やゑいたちは、過激な栄一を抑えられると安堵する。
しかし栄一の攘夷への気持ちはなかなか消えるものではなく、百姓たちのお金を少しずつ懐にいれながら、攘夷の資金を溜めていくのだった。
慶喜の待遇
そんなある日、隠居を命じられていた慶喜だったが、海外からの脅威に押された島津久光が、海外との交戦を経て江戸に上がってくる。
そんな久光の尽力もあり、慶喜は将軍後継人としての役職を賜ることになり、数年振りに政に復帰する。
政に復帰した慶喜は、これからは幕府のために尽力することを家臣に告げながら、その意気込みを伝えるのだった。
しかし実際期待されていたのは、久光が思い描くことの御輿に乗せられたもののようであり、久光との会談でもその嫌悪感を露にしてしまうのだった。
その頃江戸に来ていた栄一と喜作は、攘夷のために立ち上がろうと、武器商人のところへやってくるのだった。
栄一は、これまでくすねてきたお金を出すと、攘夷のために武器を売って欲しいとお願いすると、栄一の潔さに感動した店の人は武器を提供することをけついするのだった。
横浜焼き討ち計画
その頃血洗島では、惇忠が先頭に立ち、攘夷をこの血洗島から決行しようと栄一や喜作たちと話していた。
惇忠の計画は、近隣の城を武力で乗っ取りそこで武器を調達していき、そこから鎌倉街道を南下して横浜を焼き討ちにするというものであった。
この頃横浜には、多くの外国人が集まり、そこ横浜を焼き討ちにすることで、外国への圧力になると考えていたのであった。
するとその話を聞いていた惇忠の弟である平九郎が、その兄たちの意気込みに感動し、自分も計画にいれて欲しいとお願いする。
しかし惇忠は、まだまだ平九郎は若すぎると、それを拒むと、この計画で命わを落とす可能性のある自分に変わり尾高家を守って欲しいと語る。
それを聞いていた栄一と喜作は、自分の家のことを考えながら、自分達の身の振りを改めて考えさせられるのだった。
市太郎の死
その頃、九州や京都では、過激な浪人たちによる、攘夷派の武士達が襲われ始めており、京都にいる慶喜にもその余波がやってくる。
この攘夷を決行しようとしていたのは、公家の三条実美であり、屋敷に慶喜を呼びつけると、いつ決行されるのかと厳しく追及するのだった。
一方、着々と準備を進める栄一だったが、ある日行商から帰ってくると、千代や市太郎の姿がないことに気がつく。
不審に思った栄一だったが、そこで流行り病のはしかが蔓延し、千代や市太郎もはしかに罹ってしまったのだという。
心配する栄一だったが、そこでまだ幼い市太郎を亡くしてしまい、栄一や千代は深い悲しみを覚えてしまうのであった。
悲しみにくれる千代に、ゑいが自分もまた栄一の前に子供がいたこと、その子供が亡くなってしまったことを話、千代を元気付けようとするのであった。
栄一もまた、市太郎の死によって自分の身の振り方に迷いが生じてしまうのだが、それを断ち切るように鍬を振り畑を耕すのだった。
栄一の決意
一方、名ばかりの後見人である慶喜であったが、公家と幕府の間に入ってしまった慶喜は、攘夷という言葉が詭弁ではないかと迷いが生じる。
しかしその言葉に賛同した多くの過激派たちが行動を開始してしまったことに、悩み始めてしまうのだった。
その時代の流れを嘆いていた慶喜であったが、この強力な流れをどうするべきか、未だに名案が浮かばずにいるのだった。
するとそこに、安政の大獄によって地方に飛ばされていた円四郎が、再び慶喜の家臣になることが決定し、慶喜は円四郎が帰ってきたことに心強さを覚えるのだった。
その頃、市太郎の死を乗り越えた栄一と千代の間に、新しい命が誕生すると、市郎右衛門を始め、家の者たちは喜びを共有するのだった。
そんな中栄一は、市郎右衛門の前にやってくると、突然「この家から勘当して欲しい」と頭を下げるのだった。
栄一は、攘夷の志がまだ消えておらず、その決行も辞さない覚悟でいること、そうなればこの家にも火の粉が降りかかるかもしれないと話す。
困惑する市郎右衛門であったが、栄一の気持ちを汲んだ千代もまた、栄一を行かせて欲しいと頭を下げると、市郎右衛門は渋々首を縦に振るのであった。
最後の勘当してほしいと語る部分でも、自分達が幸せならそれでいいとは考えず、みんなが幸せになる世の中を作ることに大きな重きを置いていたことがわかります。
日本を代表する人物であり、歴史に名を残すような人というのは、こういった大きな視野や俯瞰できることが大切なんだと感じさせられました。
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幕府では、暗殺された井伊直弼(岸谷五朗)に代わって老中・安藤信正(岩瀬 亮)が、孝明天皇(尾上右近)の妹・和宮(深川麻衣)の将軍・家茂(磯村勇斗)への降嫁を進めていた。朝廷との結びつきを強めて幕府の権威回復を図った和宮降嫁は、尊王攘夷派の志士に火をつける。一方、念願の江戸に来た栄一(吉沢 亮)は、尊王論者・大橋訥庵(山崎銀之丞)を紹介され、安藤の暗殺計画を知る。長七郎(満島真之介)は、その計画のために命を捨てる覚悟を決めるが…。
<出典>NHK公式
千代との祝言を終えた栄一だったが、喜作が江戸に行くと聞くと、何故だが我慢できなくなってしまう。
今の江戸に興味があると話す栄一は、商いの一貫として江戸に向かわせて欲しいと市郎右衛門にお願いする。
しばらく考えた市郎右衛門であったが、忙しくない時期の1ヶ月であればとそのお願いを承諾するのだった。
市郎右衛門の許しがでたことに喜ぶ栄一だったが、その喜ぶ姿に千代は不安そうな表情をうかべるのだった。
その頃朝廷と幕府の関係を良好なものにするため、和宮が将軍の家茂へ嫁ぐことが決められる。
和宮は許嫁がいることや、武士という野蛮なところに嫁ぐことに不安を感じ涙を流すのであった。
江戸での体験
やっと市郎右衛門の許可を得た栄一は、久しぶりの江戸にやってくると、数年前の市郎右衛門と訪れた時との違いを肌て感じる。
そんな栄一は、喜作に誘われ、長七郎が通う訥庵が開く思誠塾へとやってくると、そこにいる志士たちの志の高さを目の当たりにする。
しかし栄一は、外国の脅威から日本を守らない神はいかがなものかと、いつもの減らず口が出てしまう。
栄一の言葉に怒りを覚える志士たちだったが、それを制した訥庵はその神風を起こすために自分たちがいるのだと伝えられるのだった。
その夜、幕府の中に潜む敵のことを話し合っていた栄一と長七郎そして喜作は、故郷の妻について話し始める。
そこで栄一は、千代がとてもいい妻であると話しながらも、子供ができないことに悩んでいるのだと話すのだった。
怒る栄一
その翌日、思誠塾では真剣勝負がご法度であるため、街の片隅で剣術の稽古が行われていた。
見事な剣術を披露する長七郎は、次に栄一を使命すると、そのずっしりとした真剣をてわたすのだった。
刀を手にした栄一だったが、思誠塾の実力者である河野が、百姓では力不足であろうと声をかけるのだった。
其の言葉に奮起した栄一は、不恰好ながらも、その意思を全面に押し出すと、河野を驚かせるのだった。
そしてその後、志士たちと酒を汲み交わす栄一は、河野の言葉に感動すると、草奔の志士となることを決意し、剣術に励むのだった。
そんな日々が続いていくなか、血洗島にいる千代は、栄一が帰ってこないことに一抹の不安を覚えていた。
千代の妊娠
帰ってこない栄一の不安が募る中、さらに子供を授からない千代は落ち込み初めてしまうのだった。
しかしそんな千代を、ゑいや市郎右衛門は優しく見守ることを告げていると、そこに栄一が帰って来て、千代を安心させるのだった。
帰ってきた栄一は、市郎右衛門から江戸の様子を聞かれると、以前行った時のような活気を商人からは感じなかったと感想をのべる。
市郎右衛門は、商人としての気持ちがまだ栄一に残っていることを聞き安心するが、やはりそれでも栄一の表情から不安はぬぐえずにいるのだった。
そんな栄一は翌日、市郎右衛門から和宮が家茂のもとに嫁ぐことになり、その道中であるこの血洗島にも人足の要請があったことが告げられる。
この畑が忙しい時期に人手が必要になるなんてと怒りを露にする栄一だったが、市郎右衛門は仕方がないのだと栄一を諭す。
それでも反論しようとする栄一だったが、それを聞いていた千代が吐き気を催すと、ゑいから千代が妊娠しているようだと告げられる。
それを聞いた栄一は、さっきまでの怒りはどこへやら、千代の妊娠を大喜びするのであった。
狙われる長七郎
そんなある日、訥庵のもとにいた長七郎もまた、和宮が家茂のもとに嫁ぐという話題で持ちきりになる。
幕府が朝廷を私物化するつもりではないかと、思誠塾にいた塾生たちは口々にその不満を漏らしていく。
すると訥庵は、討たれて亡くなった井伊直弼に代わり、大老職についた安藤信正の入れ知恵だと、その安藤を討つ計画を立てるのだった。
そしてその訥庵の計画の実行役としての白羽の矢は、この塾で一番の腕前をもつ長七郎に向けられるのだった。
快く引き受けた長七郎は、血洗島に一度戻ってくると、そこでそのことを惇忠や栄一に伝えると、成功すればそのまま自害することを伝える。
それを聞いていた惇忠や栄一は、まだまだそれをするには時期尚早するぎると、長七郎を引き留めると、そんな長七郎を信州へと逃がすのだった。
信州へと逃げた長七郎不在のまま、河野は安藤を暗殺するべく襲いかかり、坂下門外の変が起こるのだった。
しかしそこでは、安藤の背中に少し傷をつけるだけに留まり、河野は護衛に切りつけられ、安藤暗殺は未遂に終わってしまい、参加を止められた長七郎は、そのくやしさを露にするのだった。
栄一もまた江戸の思誠塾に向かったことで、その思想などにだいぶ感化されたようで刀の稽古ではかなり鬼気迫るものがありました。
そんな色々な感性に触れることで志士としての気持ちも高ぶりながらも、やはり商人としての気持ちが強いようで、納得しないことにはすぐに反論してしまうなど、常に疑問を持つ栄一の姿勢は見習わないとなと感じました。
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井伊直弼(岸谷五朗)により、蟄居(ちっきょ)を命じられた斉昭(竹中直人)や慶喜(草彅 剛)は無言の抵抗を続ける。しかし、その井伊は桜田門外の変で暗殺され、斉昭も突然の死去。父の死を耳にした慶喜は慟哭(どうこく)する。一方、江戸から戻った長七郎(満島真之介)に感化され尊王攘夷の考えに傾倒し始めた栄一(吉沢 亮)は、喜作(高良健吾)に続いて自分も江戸へ行きたいと父・市郎右衛門(小林 薫)に懇願する。
<出典>NHK公式
井伊直弼が大老となり、十三代将軍家定の遺言を受けたことで、朝廷に反発する態度を取り始めるのだった。
その頃世間では尊皇攘夷という考えが広まり、その考えの発端のなった斉昭を初めとする水戸藩士たちはことごく弾圧されてしまう。
それは一橋家にやってきた慶喜も例外ではなく、登城禁止だけではなく、隠居まで言い伝えられるのだった。
さらに江戸にいた斉昭も水戸での隠居を申し付けられ、悔しさをにじませながら水戸へと下っていくのだった。
そんな様子を見ていた斉昭の家臣たちは、討つべきは井伊直弼であると、その機運を高めていくのだった。
心配になる千代
その頃、栄一の祝言を祝いに来た長七郎が久しぶりに血洗島に帰ってくると、最近の江戸での動きを説明するのだった。
井伊直弼の強引な水戸の除外や、橋本左内や吉田松陰へ処罰が与えれたことを話すと、幕府への不満が志士たちにも浸透していると話すのだった。
そんな話に傾倒する栄一を初めとする血洗島の男たちを見ていた千代は、その勢いづく男たちに不安を感じてしまうのだった。
長七郎の話を聞いた栄一は、興奮冷めやらぬ様子で、その話を千代にすると、岡部藩からお金を取り立てられたときの悔しい思い出を語る。
それでも代官もまた岡部藩藩主からの命を受けただけのいわばお使いであること、さらにその岡部藩主もまた、上様の駒であることに気がついたと話す。
本当に倒すべきは幕府ではないかという考えを話す栄一を心配する千代だったが、栄一は話したことですっきりしたと語るとすぐに布団に潜り込むのだった。
そんな栄一に笑顔を向ける千代だったが、尊皇攘夷に傾倒していく栄一のことが心配になっていくのだった。
慶喜の意地
その頃井伊直弼から謹慎を言い渡された慶喜は、謂れのない罪を押し付けられた意地からか、城の中の一室に籠ってしまう。
そこに配置替えを言い渡された円四郎がやってくると、慶喜の正室である美賀君からこの処分は円四郎の力不足だと叱れるのだった。
その言葉にショックを受けた円四郎は、配置替えになり江戸を去らなくなってしまったことを部屋に籠る慶喜に伝える。
しかしその途中、自分が藤田東湖のような素晴らしい家臣になりきれなかった悔しさを口にする。
そして、必ずや江戸に戻り、慶喜を再び盛り立てることを誓うと、慶喜もその言葉に身体をいたわりなさいと声をかけるのだった。
桜田門外の変
そんなある日、訥庵の開く思誠塾では、海外からの敵を打ち払い帝をさらに盛り立てるべきとの声が上がり、日本にいる外国人が討たれていくのだった。
その情報は、時の帝である孝明天皇にまで届き、江戸の志士たちの過激ともいえる行動に頭を悩ませていた。
しかしそんな中、孝明天皇の側近ともいえる岩倉具視は、妹である和宮を家茂に嫁がせることを提案する。
岩倉具視は、和宮を差し出すことで徳川家を意のままに操ることができるはずだと語りかけるのだった。
しかし当の和宮は、有栖川宮との婚姻も決まっており、頑なにそれを拒否するのだが、孝明天皇は岩倉具視の考えに揺れてしまうのだった。
そんな中、水戸藩士を中心とした井伊直弼暗殺計画がついに動き出すと、桜田門近くで井伊直弼の隊列が襲われる。
井伊直弼が籠から外を覗くと、護衛の武士達が次々と討たれていくのを見ると、自身も日本の行方を案じながら、討たれてしまうのであった。
過激化する尊皇攘夷
大老の井伊直弼が討たれたという情報は、長七郎を通じて血洗島にも届けられると、それを聞いた喜作や栄一らはさらに倒幕への気持ちを高めていく。
さらに喜作がようやく江戸へ行くことが許され、剣術などを磨きに行くと聞いた栄一は、密かに闘志を燃やし始める。
その頃、桜田門外で井伊直弼が討たれたことを知った斉昭は、脱藩したとはいえ、犯人が元は水戸藩士だったことを知ると、その罪の重さに心が重くなる。
なんとか斉昭を元気付けようとした武田耕雲斎が宴を開くのだが、気分のならない斉昭は席を立ち厠へ向かう。
その途中、頑なに謹慎を守る慶喜を思いながら倒れてしまい、そのまま亡くなってしまうのだった。
そのことはすぐに一橋家にいる慶喜にも伝えられると、慶喜はその悲しさを噛み締めるのであった。
その頃血洗島の栄一は、喜作が江戸に上がったことに嫉妬したのか、自分も江戸に上がりたい気持ちが高まっていく。
その夜、行商から帰ってきた市郎右衛門を捕まえると、春の間だけでもいいから江戸で勉強させてほしいと頼み込むのだった。
それでも14代将軍の家茂への忠誠心など、その武士としての心意気などを見ていると、さすがに役職に就く人物なのだと感心しました。
桜田門外の変を受けた斉昭もついに倒れてしまい、さらに亡くなってしまったことで、謹慎を続ける慶喜の心境がどう変化していくのか、そして江戸に出たがる栄一はどうなるのか、次回を楽しみにしたいと思います。
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ついに、栄一(吉沢 亮)は自分の思いを語り、千代(橋本 愛)に結婚を申し込む。と、そこに待ったをかけたのは喜作(高良健吾)。栄一と喜作は剣術で勝負をすることに。一方、幕府では、大老になった井伊直弼(岸谷五朗)が「日米修好通商条約」を結ぶが、調印は違勅だと大問題に発展。井伊に意見した慶喜(草彅 剛)や斉昭(竹中直人)には処分が下され、安政の大獄と呼ばれる苛烈な弾圧が始まる。
<出典>NHK公式
千代への想いを我慢することができなくなってしまった栄一は、神社で見かけた千代に「お前が欲しい」と想いを伝える。
そんな栄一の言葉を聞いた千代は、嬉しさからか涙を流してしまい、嬉し涙であることを話すのだった。
千代の気持ちに気がついた栄一は、そこで惇忠と商いに出掛けた時に見た、大きな青い空について語るのだった。
するとそんな2人の元にやってきた喜作は、長七郎からの手紙に千代が欲しければ栄一と戦うべきだと書かれていたと話すと、栄一に勝負を挑むのだった。
その後2人は、千代を賭け惇忠の道場で決闘することになり、千代を初め惇忠の門下生が見守る中、決闘を初めるのだった。
喜作の気持ち
惇忠の道場で決闘することになった2人は、お互いに必死に剣を振るい、一進一退の攻防を続けていくのであった。
心配で見守る千代だったが、そこに喜作の許嫁となったよしがやってくると、喜作を応援し初める。
それに負けまいと必死に応援する千代の言葉を受け、懸命に抵抗する栄一だったが、寸でのところで負けてしまい、惇忠に制止されてしまう。
勝負に負けてしまった栄一は、千代が取られてしまう覚悟をするのだが、喜作はそんな千代に栄一を託すことを伝える。
すると栄一は、父親代わりの惇忠に、千代を嫁にもらいたいと伝えると、千代もまた栄一と一緒になりたいと頭を下げる。
2人の真剣なお願いに心を打たれた惇忠は、2人の結婚を認めることにするのであった。
茶歌ぽん
その頃、徳川13代将軍の家定は、周囲が次期将軍にと推す慶喜のことを良く思っておらず、越前守の松平慶永にも敵対心を持っていた。
家定は、輪かに茶道にと、政以外のことに熱中し、それを見た家臣からはその将軍としての手腕に疑問を感じられてしまう。
そんな家定ではあるが、台頭する慶喜を心良く思っておらず、どうにか自分の色を出そうと画策し始める。
そこで自分に従順である、井伊直弼を大老の職につけることを命じるのだが、井伊直弼もまた、政より和歌などを好み、周囲から”茶歌ぽん”とあだ名がつけられるほどの人物であった。
その井伊が大老となり、不安や不満が周囲から上がり、その声が井伊の耳にも入るのだが、その悔しさをバネとして次々とその力を奮っていくのだった。
慶喜の決意
大老となり、家定の手足となった井伊であったが、やはりその政治手腕には多くの者が慶喜を推す声を出し初める。
しかし家定は、次期将軍には家福を推すことを井伊に伝えると、将軍の命とあらばと、周囲は家福を時期将軍にすると動き始める。
そんな動きを察知した円四郎は、慶喜の元を訪れると、家定の力や傲慢な井伊の取り計らいなどを懸念していると語る。
なかなか重い腰を上げようとはしなかった慶喜であったが、ついに円四郎の説得に首を縦に振ると、時期将軍になる決意を固めるのだった。
しかしその直後、海外との和親条約を勝手に結んでしまったことが慶喜の耳に入ると、さらにそれを朝廷に手紙だけの報告をした井伊に怒りを感じてしまうのだった。
家福を推す
翌日、早々に井伊を訪ね江戸城にやってきた慶喜は、そこで手紙だけで大切なことを伝えるのはいかがなものかと叱りつける。
井伊もまた、その慶喜の迫力に縮み上がってしまい、即刻朝廷へと馬を走らせることを違い頭を下げるのだった。
そんな井伊に近寄った慶喜は、優しく声をかけると、将軍には家福に決まったのか?とさらに質問をぶつける。
口ごもる井伊の姿を見た慶喜は、全てを察知すると、家福という人間は若くはあるがしっかりした人物だと語ると、自分もまた家福を推すことを決意する。
それを近くで聞いていた円四郎は、そんなお人好しすぎる慶喜に呆れてしまうが、天下太平を願うならそれが1番なのだと語るのだった。
家定の遺言
そんな家福を推す声が上がっていくと、それを聞いた斉昭が井伊に物言いにやってくるのだが、井伊は慶喜からの賛同も得たと答える。
そんな中、病で倒れた家定は、その病床に井伊を呼び寄せると、水戸藩ならびに一橋家を排除せよと遺言を残し亡くなってしまう。
その言葉を受けた井伊は、家定が亡くなったことでその実権を握ることとなり、老中たちを集めると、そこで家定の言葉を伝える。
そこでは、水戸藩のご老公である斉昭の隠居や、慶喜たちの登城を禁止することを告げるのであった。
水戸藩へのその横暴すぎる決断は、幕府内だけでなく、江戸にいた長七郎を初めとする志士の間にも不満が溢れてしまうのだった。
その頃、血洗島にいた栄一は、晴れて千代と祝言を挙げることとなり、村では盛大にお祝いが行われているのだった。
その賑やかな声とは反対に、村の近くには、疲れきった表情の長七郎が帰って来ていたのだった。
さらに桜田門外の変で水戸藩に討たれる井伊直弼ですが、このような経緯があって水戸藩からの恨みを買っていたのかと初めて知りました。
ドラマとしてもとても面白いですし、さらに歴史をさらにより深く知れて、大河ドラマはすごいですね。
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老中・阿部(大谷亮平)が亡くなり、幕府は大混乱。そんな中、慶喜(草彅 剛)を次期将軍に推す声が日ごとに高まり……。一方、血洗島では、長七郎(満島真之介)が真田(板橋駿谷)に勧められ、武者修行のため江戸へ行くことに。栄一(吉沢 亮)は、依然、千代(橋本 愛)とぎくしゃくした関係のままであったが、喜作(高良健吾)が千代を嫁にもらいたいと言い出し動揺する。惇忠(田辺誠一)と藍売りに出かけた栄一は、漢詩を詠みながら山道を歩く中で自分の真の思いに気づき、そびえたつ山頂で……青天を衝く!
<出典>NHK公式
千葉からの道場破りの一件から、その腕を見込まれ江戸に旅立つことになると、惇忠たちは長七郎を囲い宴をする。
そこで惇忠は、長七郎の活躍を願う漢詩をしたため、その活躍を期待する一方、自分は我慢するのだと栄一に話すのであった。
長七郎が旅立つその日、惇忠は見送りをしていた喜作に声をかけると、長七郎が千代を妻にするために長七郎と対戦したことを褒め、家に呼ぶのだった。
それに付いていった栄一は、そこでなんとか喜作と千代の間を邪魔するような発言をするのだった。
それに怒った喜作と喧嘩になってしまうと、それを聞いていたなかに叱られ、喧嘩を中断させられてしまうのだった。
荒れる幕府
そんなある日、慶喜を将軍にするべく推薦状を書いていた円四郎のもとに、川路がやってくるのだった。
川路が来たことで手を止めた円四郎は、慶喜の素晴らしさを語ろうとするが、そこで伊勢守である阿部が亡くなったことを聞かされる。
阿部は渉内や渉外などにその身を置いており、その阿部が亡くなった今、幕府は荒れてしまうと伝えられるのだった。
阿倍のあとを継ぐことになった備中守の堀田がその職に就くのだが、開国派の堀田によって、幕府は開国への扉を開き始めるのだった。
そのことを耳にした円四郎は、慶喜こそ次期将軍にふさわしいと進言するが、慶喜にはその気はなく、円四郎はモヤモヤを抱えるのであった。
斉昭への苦言
そんな中、開国派の堀田がその職に就いたことをしった斉昭は、前回の注意に背き、またしても朝廷へと進言書を提出してしまうのだった。
このことを重く見た川路は、行きすぎた行為をする斉昭をなだめにくるのだが、東湖亡き今、その斉昭を止められるものはいなかった。
川路は、堀田に全件を任せることを告げると、斉昭は怒って部屋を後にするのだが、その反面、自分の権力の終わりを悟のであった。
さらにそのことに心を痛めた慶喜は、斉昭の元を尋ねると、今までの行為を改めるべきだと進言する。
さらに慶喜からは、京の都では、斉昭の手紙が民衆を攘夷の思想にかえ、荒れてしまっているのだと聞かされると、それは将軍への謀反ではないかと言われてしまう。
そこに吉子からも苦言を呈された斉昭は、これからは自粛することの一筆を書くと、そこで自分の力のなさを理解するのであった。
攘夷の傾向
その頃江戸にやってきていた長七郎は、ハリスが将軍に会うために行列を作っているのを発見する。
このままでは日本が外国に乗っ取られてしまうと憤りを感じていると、大橋訥庵が開いている思誠塾へと連れてこられる。
そこで攘夷の思想に傾倒する多くの志士を目の当たりにした長七郎は、是非話を聞きたいと前のめりになる。
しかし周囲の志士からは、農民である長七郎の行動は良く思われず、刀を抜かれ一触即発の状態になってしまう。
しかしそんな志士たちを止めた訥庵は、長七郎のまっすぐな目を見ると、その意思の固さを知るのであった。
栄一の望むもの
そんなある日、栄一は惇忠と藍玉の買い付けにむかっていくと、漢詩を書いたりしながらその旅路を楽しむのだった。
そしてその道中、険しい山道を登り続ける栄一は、その気持ちを青天を衝くほどの気持ちだ山を登ったと漢詩に記しているのだった。
そしてその頂上からの景色に息をのみ、天に向かって、その手を目一杯伸ばすのであった。
そんな惇忠との商いから帰ってきた栄一は、江戸にいった長七郎から手紙がきていることに気がつく。
そこには、大橋訥庵の思誠塾に通い、さらにそこで全国から多くの攘夷という志を共にする志士が多くいることが書かれていた。
そしてその手紙は、栄一や喜作宛にもそれぞれ届いており、栄一はその手紙の中で千代が自分のことを好いていることを知るのだった。
動揺する栄一は、さらに長七郎から「自分の本当にやりたいことはなんだ?」と言う問いに頭を悩ませるのであった。
栄一の気持ち
それから栄一は、長七郎からの手紙の言葉をじっと考えており、自分がどうするべきなのか迷っていた。
しかし迷いの吹っ切れた栄一は、急いで千代のもとに向かっていくと、そこで「おまえが欲しい」と思い伝えるのだった。
その頃、13代将軍の家定は、政に慶喜を推す声を良く耳にするようになり、不快感を露にするのだった。
そんな中、伊勢守である阿部の代わりを誰にするかと悩んでいた家定は、筆頭候補である越前守こと、松平慶永のその性格にも嫌悪感を抱いているのだった。
そんな中行われたお茶会に呼ばれた彦根藩主の井伊直弼の、家定への媚びへつらう姿を見て、家定はうっすらと笑みをこぼすのだった。
そんな栄一も、長七郎の言葉に影響されたようで、最後はしっかりと自分の気持ちを伝えられ、ほっとしました。
桜田門外の変で有名な井伊直弼が登場しましたが、役職に就いた理由がこんな理由だったとは、なかなか不運な人なのかもしれませんね。
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長七郎(満島真之介)や喜作(高良健吾)と共に剣術の稽古に励む栄一(吉沢 亮)は「百姓にだって何かできるはずだ」と意気込む。そんなとき、千代(橋本 愛)から突然思いを告げられ、胸がぐるぐるしてしまう栄一。さらに、道場破りの真田範之助(板橋駿谷)が栄一らの道場に現れて……。一方、東湖(渡辺いっけい)を失った斉昭(竹中直人)はさらに過激な言動が増え、慶喜(草彅 剛)らに引退を勧められるが、「慶喜が将軍になるなら引退する」と突っぱねる。ほかにも慶喜は、正室に迎えた美賀君(川栄李奈)の気性に頭を悩ませていた。
<出典>NHK公式
安政の大地震が起きてしまい、江戸は甚大な被害を被ることになり、水戸のご老公である斉昭もまた、その右腕として大切にしていた東湖を亡くしてしまう。
東湖の死に心を痛める斉昭だったが、それでもこの水戸藩や日本という国の今後を考え、必死に守ろうと考えるのであった。
その頃、血洗島の栄一たちの村にも、その影響が少なからず押し寄せてきており、栄一は武芸に商いにと懸命に奔走するのだった。
体をアザだらけにしながら稽古をする栄一は、己の未熟さを痛感しながらも、この国のために命を捨てる覚悟があると千代に話すのだった。
しかしそんな千代からは、心優しい栄一を慕っているのだと言われ、千代に対して言葉に出来ない感情が沸き上がってくるのだった。
幕府や斉昭の動き
その頃、ペリーの来航により開国することを決意した伊勢守である阿部は、その後下田に来航したハリスの対応に追われていた。
次々と開国を迫ってくるアメリカの行動に、斉昭は日本が乗っ取られてしまうのではないかと不安を感じ始める。
斉昭は、これが日本の危機であると感じたのか、阿部の制止も聞かずに、天子のいる朝廷へとそのことを報告してしまうのだった。
そのことに不安を感じた阿部は、慶喜の元を訪れると、斉昭の暴走を止めて欲しいと依頼するのだった。
早速慶喜は、兄とともに斉昭の元を訪ねると、隠居することも選択肢の1つとしてあることをやんわりと伝えるのだった。
しかし頑固な斉昭は、慶喜が次期将軍になるのであれば、その要求を飲むと語り、慶喜を困惑させるのであった。
慶喜の妻
政にあまり興味を示さない慶喜であったが、美賀君という公家のお姫様を妻にめとるのであった。
しかし慶喜は、そんな美賀君にもさほど興味を示さず、養祖母である徳信院との時間を楽しむのであった。
その頃、時の将軍である家定の婚約者として篤君がやってくると、そこで家定ではなく、慶喜のいる一ツ橋家の力になって欲しいと言われ、それを快諾するのであった。
自分のことを全く相手にしない慶喜に怒りを露にする美賀君は、そのストレスを日々吐き出していた。
それを見ていた慶喜は、呆れてしまい、母親の吉子に、そのことを相談するのであった。
すると吉子は、自分がここまで仕えることができたのも、斉昭の人柄あってのことだと話すと、主人の力量次第なのだと語るのであった。
道場破り
そんなある日、栄一のいる血洗島の惇忠の道場に、真田範之助という北辰一刀流の剣士がやってくるのだった。
真田は、この地に尾高という名の通った剣士がいると聞き、この道場にやってきたのだと語るのであった。
道場破りと聞かされた栄一や喜作は、日々の鍛練の成果を見せようと真田に向かっていくのだが、剣術一本で生計を立てる真田に手も足もでなかった。
しかし最後に名乗り出た長七郎は、その真田の剣ももろともせず、真田を打ち負かすことに成功するのだった。
すっかり意気投合した真田と長七郎たちは、その夜お酒を飲みながら今後の日本について熱く語り合っていた。
その場にいた栄一は、そこで初めて「尊皇攘夷」という言葉を聞き、外国からの驚異を追い返そうという流れを知るのだった。
栄一の恋心
そんな熱い話をしていた長七郎たちの前に、千代がお酒を運んでくると、その美しさに真田は見惚れてしまう。
その様子に気がついた栄一と喜作は、千代には手を出すなと語り掛けるのだが、長七郎は弱いやつには千代は渡さないと2人に告げるのだった。
長七郎はおろか真田にも負けてしまった栄一は、なんとか千代を真田から遠ざけようと、お酒を運ぶ手伝いにやってくる。
しかしそこで熱燗を手にこぼしてしまった栄一は、熱さのあまり声を上げてしまうと、心配した千代が駆け寄ってくる。
千代に手を握られた栄一は、その胸のモヤモヤの原因がわからずに家を飛び出してしまうのだった。
喜作の決意
そんなある日、真田に剣の腕を見込まれた長七郎は、江戸へと武者修行に出ることになるのだった。
それを聞いた栄一は、今江戸がどうなっているのかという好奇心や尊皇攘夷の動きがどうなっているのかという興味から長七郎を羨ましがる。
それを聞いたゑいは、市郎右衛門の顔を伺いながら、商いに専念するべきだと話し、商談へと向かわせるのであった。
しぶしぶ血洗島を出ていこうとする栄一は、そこで江戸から帰ったら勝負して欲しいと長七郎に頼む喜作の姿を発見する。
そこで喜作は、千代を嫁に迎え入れたいということを長七郎に伝えると、気合いの素振りを見せるのだった。
自分だけでなく、喜作もまた千代に恋心を抱いていることを知った栄一は、焦りを感じてしまうのだった。
そんな慶喜を演じるのが、先日の日本アカデミー賞で、主演男優賞を獲得した草彅剛さんで、そのミステリアスな空気がとても似合いますね。
栄一が千代への思いを募らせる中、喜作も同様にその気持ちを高めているようで、そこの恋愛関係もまた楽しみにしていきたいと思います。
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惇忠(田辺誠一)に薦められた本で、清がアヘン戦争でいかに英国に敗れたかを知った栄一(吉沢 亮)は、開国した日本の未来を危惧する。そんな中、栄一の姉・なか(村川絵梨)は、自身の縁談を、“相手の家に憑き物(つきもの)がいる”という迷信的な理由で伯父・宗助(平泉 成)たちから反対され、ふさぎ込んでしまう。一方、幕府の方針をなおも受け入れられない斉昭(竹中直人)は暴走。老中・阿部正弘(大谷亮平)と斉昭の側近・藤田東湖(渡辺いっけい)は斉昭を必死にいさめる。そんなとき、大地震が江戸を襲う。
<出典>NHK公式
ペリーの黒船が来航したことにより、幕府はそれに対抗するために多くの御用金を用立てるよう各藩へと通達していく。
栄一のいる血洗島もその例に漏れず、渋沢家には500両という大金を用意するようにと伝えられる。
初めは反論する栄一であったが、市郎右衛門の説得により、しぶしぶその御用金500両を持って岡部藩へとやってくる。
お金を渡しひとつ文句を言おうと思った栄一だったが、すでに代官はその場から離れており、栄一は礼も言わないその岡部藩の態度に腹を立てていた。
ムシャクシャが収まらない栄一は、惇忠に声をかけられ、思いをぶちまけると、それを聞いた惇忠は、昔の中国が攻めいられた本を渡す。
大国中国が、小国であるはずのイギリスに負けたという話を食い入るように見ていた栄一は、この日本にも同様な危機が迫っていることを実感するのだった。
様子のおかしいなか
そんな渋沢家にやってきた宗助とその妻まさは、なかの縁談相手の家に憑き物がついているのだと話すのだった。
憑き物がついた家と縁談すると、この渋沢家にもそれが憑いてしまうという迷信があることから、宗助たちはその縁談を認めないと語るのだった。
キツネに取り憑かれるなどと迷信を話す宗助たちをバカにする栄一であったが、それとは裏腹になかは様子がどんどんとおかしくなっていく。
呆然とする時間が増えたり、川の中に入っていこうとするなど、栄一は変わっていくなかの様子を心配していくのだった。
それからほどなくして、なかの縁談は破談となってしまい、宗助たちもほっと肩を撫で下ろすのであった。
そんななかを心配して剣術の稽古にやってこない栄一を、打倒アメリカに燃える長七郎たちは冷ややかな目で見るのだった。
恋愛とは
そんな長七郎たちの言葉にも意を介さず、栄一はフラフラと歩き続けるなかの後を追っていくのだった。
そんな栄一に気がついた千代は、そんな栄一に声をかけ、一緒になかの様子を伺うのであった。
あくまでキツネに憑かれているなど信じないと話す栄一だったが、それでもいつも気丈ななかの様子がおかしいことがどうしても気がかりだと話す。
すると千代は、破談になってしまったその相手に本気で惚れていたのではないかと、なかの心を理解するのであった。
栄一は、一度や二度しか会ったことがないその相手に恋するなんてとその考えに否定的であったが、千代はそれが恋なのだと語る。
それを聞いた栄一は、いつも強いなかをこうも変えてしまう恋愛とは、とても怖いものであると感じるのであった。
強気の斉昭
その頃幕府では、老中の伊勢守である阿部は、アメリカやイギリスとの和平交渉に応じようとしていた。
それを知った斉昭がやってくると、日本を守るために強固な姿勢をとるべきだと主張するなど、なかなか意見が合わずにいた。
そんな中ロシアの船が地震による津波を受け、沈没したという情報が入ると、斉昭はこれを機にそのロシア船を完全につぶすべきだと告げる。
争いを無駄にするべきではないと語る阿部とまたも対立してしまうが、斉昭の諍臣としてやってきた東湖がなんとか斉昭をなだめるのだった。
東湖は、自然災害で困っている人を助けることこそ、日本人の誇りを保つことに繋がると話すのであった。
さらにそんな東湖のもとを訪れた慶喜と円四郎は、その東湖の斉昭を立てながらもバランスを取るその姿勢に諍臣という力を改めて感じるのだった。
栄一のおしゃべり
なかの様子がおかしくなったことを気にした市郎右衛門は、気分転換にと藍玉の集金になかを連れていくのだった。
市郎右衛門が出かけたと聞いたまさは、修験者たちを連れてくると、渋沢家のお払いを強行するのだった。
神様を降臨させると話す修験者たちは、この家には無縁仏がおり、それを供養するようにと語り出すのだった。
しかし、懐疑的な姿勢を崩さない栄一は、その疑問点を口にすると、修験者たちを困らせ、そのまま追い返してしまうのだった。
それを帰って来た市郎右衛門やなかが聞いており、栄一のおしゃべりも捨てたもんじゃないと笑うのだった。
栄一の行動ですっかり元気をもらったなかは、元気を取り戻し、それを見ていた千代も笑顔になるのであった。
安政江戸地震
そんなある日、ふと目を覚ました栄一は、まだ日が昇っていないことに気がつきもう一度眠りにつこうとする。
同じ頃目を覚ました慶喜は、急に地震が起きたことに驚き、円四郎もまたそれに気がつき慶喜の元にやってくる。
その頃江戸城でもその揺れに気がついた阿部は、将軍の身の安全を確認したりと慌ただしく動くのであった。
慶喜は、斉昭の屋敷を訪ねていくと、斉昭や母が無事であることにほっとするのだが、外では東湖の息子が東湖の名前を必死に呼んでいた。
斉昭が駆けつけると、そこには地震で亡くなってしまった東湖の姿があり、斉昭は自然災害で大切な友を亡くしたことに涙を流すのだった。
そしてかなり強引な斉昭をなんとかなだめる東湖の姿は、ほんとうに信頼し合っているだかこそ発言できたりと、その関係にかっこよさを感じます。
そんな中起きた大地震によって、斉昭がどう変化していくのか、そして栄一にもどんな影響があるのか楽しみですね。
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栄一(吉沢 亮)は仕事にますます励み、もっとよい藍を作るにはどうしたらよいかと思い巡らせていたが、ある妙案を思いつく。一方、幕府はペリー(モーリー・ロバートソン)の再来航が迫り混乱していた。斉昭(竹中直人)は、次期将軍候補である息子・慶喜(草彅 剛)に優秀な家臣を付けようと、変わり者の平岡円四郎(堤 真一)を小姓に据える。そしてついに、日米和親条約が締結。開港のうわさは血洗島にも届き、栄一たちはがく然とする。そんな中、父・市郎右衛門(小林 薫)の名代として、多額の御用金を申し渡された栄一は、その理不尽さに、この世は何かがおかしいと感じ始める。
<出典>NHK公式
不作に困った栄一の家では、市郎右衛門に変わり栄一が藍の買い付けにむかっていくのだった。
先行投資ということも視野にいれながら次々と質のいい藍を買っていった栄一は、その商才を市郎右衛門から認められるようになっていく。
さらに栄一本人も、商いの楽しさを感じており、好きだった読書も忘れるくらいに商いに没頭していくのだった。
そんな栄一の姿に感心した惇忠だったが、久しぶりに新しい本が入ったのだと伝えると、喜んだ栄一はさっそく尾高家へと向かっていく。
異国との対決を描いたその本に感銘を受けた栄一は、すっかりそれに夢中になってしまい朝を迎える。
そんな栄一を起こしに来た千代といい雰囲気になるのだが、長七郎たちに邪魔され家へと帰っていくのだった。
そんな栄一は、毎年行われる藍葉農家の民を労う会の幹事を任せて欲しいと願い出ると、それを許可されるのだった。
円四郎と慶喜
貧乏御家人の平岡円四郎は、その隠れた実力を買われ一橋家の慶喜に仕えることを命じられてしまう。
しかし円四郎は、一回りも年下の慶喜に仕えることに抵抗を感じていたが、妻のやすから尻を叩かれ慶喜のもとに向かっていくのだった。
最初は気乗りしなかった円四郎であったが、慶喜の人となりを知ると、すっかりその魅力に引き込まれていくのだった。
そんな慶喜のもとに海防参与として政に復帰することになった斉昭がやってくると、円四郎に向かって慶喜をよろしくと言われる。
さらに一緒に来た東湖から、いずれは将軍になるのは慶喜だと言われ、そんな慶喜に仕えられることに喜ぶのだった。
ペリーの来航
その頃浦賀では、アメリカからの黒船が来航し、ペリーが日本に開国を求めやってくるのだった。
開国を求められた日本では、時の将軍家定があまりにも政に興味がないことから、多くの家臣から意見を求めるという異例のことが行われていた。
その中で斉昭はあくまでも戦をする姿勢を崩さず、岡部藩に囚われていた秋帆などごく少数が開国を勧めるのだった。
開国か戦かその決断を迫られながらも、アメリカは一年という猶予を持たせ国に帰っていくのだった。
斉昭の強硬か開国という柔軟な姿勢をとるか迫られた日本では、家定に代わり側近の阿部正弘がその実験を握るのだった。
阿部は開国か戦か大きな決断を迫られ、台場に砲台を設置するなど計画するが、その迷いは拭うことができなかった。
そしてその一年後、そのペリーが再度日本にやってくると、開国することを決意し、日米和親条約を締結するのだった。
栄一の考え
一方、藍葉農家への労いをすることになり、その仕切りを任された栄一は、いつもとは違った席に座るよう指示を出していく。
年寄りの角兵衛を下座に座るように指示すると、若手の権兵衛を上座に座らせるのだった。
宗介からそのことを注意されるが、栄一はやりたいことがあるのだと、強引にそれを進めていくのだった。
そして会が始まると、栄一は喜作とともに作ってきたという藍の葉の番付を見せると、権兵衛の葉が一番素晴らしかったと告げる。
それを見た角兵衛は、怒った表情で権兵衛に近づいていくと、肥料はどこで買ったのだと詰め寄る。
そして来年こそは大関の席に自分が座るのだと、栄一の考えたこのシステムを大いに気に入るのであった。
来年のためにさらに力を尽くそうとする農民たちの姿を見た栄一は、商いの面白さにさらに没頭していくのだった。
怒る栄一
そんなある日、アメリカへの開国のために各奉行所は、農民たちに御用金を言い渡すために陣屋へと呼び出す。
栄一の家でもそれは例外ではなかったが、この家の主人である市郎右衛門は、当日別の用事がありどうすべきか悩んでいた。
すると宗介は、栄一に代わりに行ってもらってはどうかと提案し、市郎右衛門も跡取りなのだからとそれを許可する。
初めての大仕事と意気揚々と向かっていった栄一だったが、そこで500両という大金を命じられるのであった。
すぐに了承しなければならない栄一だったが、その奉行の言い方や大金を軽く言い伝えるその態度に怒りを覚えてしまうのだった。
その夜家に帰ってきた栄一は、そのことを市郎右衛門に伝えるが、悪口は言うもんじゃないと咎められる。
そして翌日、大雨降る中栄一は、500両という大金を持って行くと、そこでまた我慢できずに一言告げようとする。
しかし顔をあげた栄一は、すでに誰もいないことに気がつき、改めてこの御用金の理不尽さを感じるのであった。
それにしても栄一の商いに関する全く新しい方法など、こんな頃から商才が目覚め始めていたり、怖がらず新しいことをする栄一はやはりただものではなかったんだと感じます。
そんな栄一が、慶喜と出会い、これから世界へ目を向けていく様子をこれからも楽しみにしながら見ていきたいと思います。
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市郎右衛門(小林 薫)と初めて江戸へ行った栄一(吉沢 亮)は、江戸の華やかさに驚くとともに、父の姿に商売の難しさを知る。その年の藍葉の不作により窮地に陥った父を助けるため、自ら藍葉の買い付けに行きたいと考える栄一だが…。一方、黒船が襲来した江戸は、大騒ぎ。家慶(吉 幾三)が亡くなり、次期将軍候補に慶喜(草彅 剛)の名が挙がるも、慶喜は反発する。そんな慶喜の腹心の部下にと、ある男に白羽の矢が立つ。
<出典>NHK公式
藍職人、そして商人として働く市郎右衛門の長男として育った栄一は、藍を作る手伝いをさせてもらえるまでに成長していた。
藍についての知識を高めていく栄一は、商いにも同行させてもらえることになり、江戸へと向かうことになるのだった。
初めて江戸へやってきた栄一は、世界でも最大規模の街となった江戸の活気に驚き、テンションをあげていく。
さらに商いで活気づくこの江戸という街に感動し声に出して商いの力を称えていると、それを聞いていた浪人の平岡円四郎に因縁をつけられる。
慌てて逃げる市郎右衛門と栄一だったが、その後この平岡は慶喜に召し抱えられ、栄一とも関係を持つことになるのだった。
そんな栄一は、相変わらず子供扱いされことに不満をもちながらも、江戸城を見上げその先にいる将軍への思いを強めていくのだった。
黒船来航
それから数か月後、藍職人としての手伝いをしながらも、武芸に遊びにと、栄一はその青春を謳歌していた。
そんなある日、中国に目を向けるヨーロッパ諸国を出し抜くために、アメリカの艦隊を指揮するペリーが浦賀に来航する。
あまりに大きく黒い船に恐怖心を抱いた浦賀の人たちは、そのことを奉行書へとしらせにいくのだった。
黒船が来航したことは、瓦版を通じて栄一のいる村にまで話が届き、海外からの脅威に注目が集まるのだった。
その頃、慶喜と名前を変えた七郎麿呂の父である徳川斉昭は、その脅威への対抗策として、大砲を幕府に献上するのだった。
危険な思想をもつと言われてきた斉昭であったが、日本を守ろうとする気持ちが江戸に住む多くの人たちの共感を集めていくのだった。
斉昭の好機
ペリーの来航で揺れる江戸幕府であったが、時の12大将軍である家慶は病気を患っており、忌野際にいた。
そんな家慶の見舞いに駆けつけた慶喜は、なんとか元気になってもらおうとするのだが、弱った家慶は小さな声で慶喜を呼ぶ。
すると、息子よりも慶喜に跡を継いでもらいたいのだと話し、慶喜に徳川をよろしく頼むと告げるのだった。
そんな家慶が亡くなると、その息子家祥が多くの家臣に次の行動に関しての意見を求め始める。
そんな話しは、水戸にいる斉昭のもとにまでやってくると、多くの町人は斉昭を推す声をあげ始める。
それを聞いた斉昭は、慶喜のおかげなのだと、この国の政権を握れるかもしれないと沸き立つのであった。
秋帆との再会
アメリカからの脅威に驚いた江戸幕府は、岡部藩の陣屋で捕えていた高島秋帆を江戸に呼ぶことを決定する。
岡部藩の近くにある栄一のいる血洗島では、その行列が通るとあり、村人は頭を下げその列が過ぎるのを待っていた。
栄一の叔父である宗介は、数年前は罪人籠に入っていたのにと口にすると、栄一は小さい頃に陣屋に忍び込んだことを思い出す。
そこで秋帆と話したことを思い出した栄一が思わず声を出してしまうと、それに気がついた秋帆が栄一の近くにやってくる。
秋帆は、栄一があの時の少年であることに気がつくと、あの日の言葉に勇気をもらったのだと話すと、栄一にも励むよう声をかけるのだった。
ゑいへの懇願
そんなある日、市郎右衛門の運営する藍葉の畑が無視に食われてしまい、多くが使い物にならなくなってしまう。
なんとか無事な葉っぱを刈り取った栄一たちだったが、その量はあまりに少なく、市郎右衛門は他の村に買い付けに向かう。
着いていこうとする栄一だったが、子供にはまだ早いと連れていってはもらえずにいるのだった。
しかし、諦められない栄一は、その夜ゑいへ自分は子供ではなく、市郎右衛門の力になりたいと熱い思いを語ると。
呆れる姉であったが、ゑいは部屋の奥へと向かっていくと、そこで密かに貯めておいたお金を栄一に渡し買い付けにいくことを許可するのだった。
商いの楽しさ
ゑいからお金を渡された栄一は、隣街、そしてその隣街へと藍葉の買い付けにむかっていくのだった。
当初は、市郎右衛門の息子なだけとしてその買い付けに対して門前払いを受けてしまうのだが、栄一は土の状態や葉の状態などから育成の過程を推し量るのだった。
あまりにも栄一の目利きが素晴らしいことに気がついた村人たちは、そんな栄一に藍の葉をたくさん見せるのだった。
さらに栄一は、出来の悪い葉にも先行投資の意味合いを含め、お金を落としていき村人たちから喜ばれるのであった。
買い付けを終えた栄一は、市郎右衛門が帰って来た血洗島への戻ってくると、市郎右衛門からのその買付の評価を黙って見守る。
栄一が買い付けてきた藍の葉を吟味した市郎右衛門は、その栄一の実力を評価し次の商談に栄一を連れていくことを決断するのだった。
市郎右衛門から誉められた栄一は、商人として商いをすることの楽しさを初めて感じるのであった。
そして少しずつですが、栄一とこれから関わりのもつ人物が多くでてきて、これからの展開が楽しみになりました。
慶喜の将軍争いなどもきになりますが、栄一がこれからどんな商才を発揮していくのか楽しみですね。
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父・市郎右衛門(小林 薫)から藍の商いを、いとこ・新五郎(田辺誠一)から読書を習い始めた栄一(子役・小林優仁)。でも一番の楽しみは、村祭りで獅子舞を舞うことだ。しかし、大人の事情で祭りは中止に。がっかりした栄一だが、ある計画を思いつく。一方、一橋家の養子に入った七郎麻呂(子役・笠松基生)は、慶喜と名を改め、将軍・家慶(吉 幾三)から実子のようにかわいがられていた。隠居の身の斉昭(竹中直人)は、息子を頼みの綱に政界に返り咲こうとする。そんな中、ペリー(モーリー・ロバートソン)が日本にやってくることになり…。
<出典>NHK公式
9歳になった栄一は、市郎右衛門に付き添い各地へ商いの手伝いをするようになり、その市郎右衛門の職人としての気概を知ることになるのだった。
色々なことを学んでいく栄一だったが、まだ9歳の子供である栄一は、村で行われる祭りを楽しみにするのであった。
今年の祭りの獅子舞の準備が進められ、栄一や喜作、そして千代もまた新しい着物をしたててもらえると、祭りを楽しみにするのであった。
そんな祭りを控えた村に、岡部藩の代官である利根吉晴が、定期的な訪問にやってくるのであった。
利根は、6月に岡部藩のお殿様が江戸に上がることになり道の整備に人を駆り出すように依頼をする。
すんなりと受け入れる宗助だったが、市郎右衛門は刈り入れや、蚕が繭になる時期だとしてなんとか調整を願い出る。
しかし利根はその願いを突っぱねると、市郎右衛門は頭を下げ謝罪するも、栄一はなんとなく納得できずにいるのだった。
人としての器
その頃、一橋家へと養子に出された七郎麻呂は、時の将軍家慶の一文字をもらい慶喜と名前を変えていた。
そんな慶喜は、いざ一橋家へ来てみたものの、将軍家の跡継ぎとしての教養を学ばされる毎日にうんざりしていた。
髷を結われている時も、その事があまりに退屈であると、寝転んでしまうほどここでの生活に嫌気が指してしまう。
そんな時、家慶が一橋家にやってきてしまい、慶喜を呼び出しここでの生活の様子を尋ねるのであった。
心配する家臣であったが、慶喜はここでの生活は水戸より素晴らしいと答え、家臣たちを安心させるのであった。
その頃、水戸にいる慶喜の父斉昭は、隠居生活を命じられていたものの、慶喜が将軍になれば政の場へ戻れるとその行動に期待するのであった。
人が喜ぶこと
祭りが中止になってしまったと聞かされた村人たちは、お上の命であること、さらに市郎右衛門の指示であることに納得し、それを受け入れるのだった。
しかし、納得の行かない栄一は、五穀豊穣と悪疫退散が行われないのではないかと意見をするのだった。
もっともな理由を9歳の息子につかれてしまった市郎右衛門は、栄一を一喝すると仕方がないことなのだと語るのだった。
それから市郎右衛門は、昼は男手を引き連れ土木作業をし、帰ってきてからは蚕の世話や桑の葉を借りとる作業を続けるのだった。
疲れきっているにも関わらず、桑の葉を刈り取る市郎右衛門たちのために、ゑいたちは歌を歌いながら作業を続け、明るい雰囲気を作り上げるのだった。
そんなある日、その様子を見ていた栄一は、ゑいから「人が喜ぶことをしなさい」と言われたことを思い出した栄一は、喜作を呼び出すとあることを画策しはじめるのであった。
自然と笑顔に
労役と桑の葉の刈り取り、さらに蚕の世話などに終われ、この村の村人たちはすっかり疲れきっていた。
そんな中市郎右衛門は、そとから太鼓の音が聞こえることに気がつき、外に出ていくと、そこには獅子舞を被った栄一と喜作が踊っていることに気がつく。
呆れた市郎右衛門は、そんな栄一に「何をしているんだ?」と尋ねると、栄一は「五穀豊穣、悪疫退散だ」と答えるのだった。
長七郎が笛を吹き、栄一と喜作が楽しそうに舞っている姿を見て、村人たちも自然と笑顔になっていく。
それを見ていた市郎右衛門は、村人たちを元気づけようと必死な栄一の姿を見て自らも踊り出してその場を賑やかにさせるのだった。
それから数年後
それから数年後、すっかり青年となった栄一と喜作は、毎年のように獅子舞を披露し、多くの村人たちを楽しませるのだった。
さらにその頃になると、従兄弟の新五郎に剣術や読み書きを教わり初めた栄一は、喜作と切磋琢磨しながらその身を鍛えていくのだった。
とりわけ栄一は、読書にはまってしまうと、溝に気づかないほど読書に熱中してしまい、ゑいや姉のなかから呆れられてしまうのだった。
その夜、あまりにも読書に熱中する栄一に、市郎右衛門は商いもしっかり勉強しなければ跡を継がせるわけにはいかないと告げる。
慌てた栄一は、これからは気持ちを入れ替え商いも必死に学んでいくことを告げ、それを許されるのであった。
その頃、一橋家へと養子にやってきた慶喜は、その力をめきめきと付けていくと、時期将軍の筆頭にまで成り上がるのであった。
それから暫く商いに必死な姿を見せていた栄一は、江戸に買い付けにいく市郎右衛門から同行を許され、初めての江戸というこもとあり大喜びで村を走り回るのであった。
そしてすっかり青年となった栄一は、剣術こそいまいちでしたが、穴に気づかないほど読書に熱中するなど、ただものではない感じは健在でしたね。
将軍への道をひたすら走る慶喜ですが、今回江戸に出ることになった栄一と絡みは出てくるのでしょうか。
江戸にいった栄一が一体何を感じ何を学んでくるのか、楽しみに見ていきたいと思います。
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武蔵国血洗島村(現在の埼玉県深谷市)で養蚕と藍玉作りを営む農家の長男として生まれた栄一(子役・小林優仁)。人一倍おしゃべりの剛情っぱりで、いつも大人を困らせていた。ある日、罪人が藩の陣屋に送られてきたことを知った栄一は、近くに住むいとこの喜作(子役・石澤柊斗)らと忍び込もうとたくらむが…。一方、江戸では、次期将軍候補とすべく、水戸藩主・徳川斉昭(竹中直人)の息子、七郎麻呂(子役・笠松基生)を御三卿の一橋家に迎え入れる話が進んでいた。
<出典>NHK公式
渋沢栄一は、いとこの渋沢喜作とともに、とあるお殿様が通る道に隠れており、そのお殿様が来るのを今か今かと待ちわびていた。
そんな緊張する栄一の前に、馬の隊列を組みそのまま道をまっすぐに進んでいくる一行を発見するのだった。
なんとか話を聞いてもらとうと道を塞いだ栄一だったが、その隊列は勢いを落とすことなくまっすぐに向かってくる。
栄一が危ないと感じた喜作は、栄一を道端に引き込むと、その一行はそのまま通りすぎてしまうのだった。
しかし、諦めの悪い栄一は、その一行のあとを懸命に追いながら「徳川の命もあとわずか」と叫ぶのだった。
その言葉に馬を止めると、ひれ伏す栄一の前にやってきたのは後の15代将軍の徳川慶喜であった。
無礼な言葉に刀をかまえる家臣を止めた慶喜は、日本を守るために自分を取り立てて欲しいと話す栄一の言葉とその熱い視線に、翌日屋敷に来るよう伝えるのだった。
栄一の幼少期
栄一の父である市郎右衛門は、養蚕業や藍染の職人、さらにその原料の藍玉を作り売る商人として、武蔵野国に大きな畑と屋敷を構えていた。
そんな市郎右衛門の長男として生まれたて栄一は、おしゃべりが好きで頑固者という周囲も頭を悩ませるほどの子供であった。
ある日いたずらが過ぎて母親のゑいたちを心配させるが、まったく気にも留めない栄一に、ゑいは人の気持ちを考えなければならないと優しく諭すのだった。
さらに成長し、6歳になると、市郎右衛門から読み書きを教えられ、その学習意欲から多くのことを学んでいった。
そこで市郎右衛門からは、上に立つものとは下のものを大切にし守る存在なのだと教えられるのであった。
慶喜の幼少期
その頃、水戸藩藩主の徳川斉昭は、外交を迫る海外の脅威から日本を守るために、大きな軍事演習を始める。
その息子、七郎麻呂後の徳川慶喜は、武芸にも長け、その勇ましい姿は多くの人を魅了しているのだった。
しかしある時、時の将軍・徳川家慶からその軍事演習が謀反に繋がるとして、斉昭は隠居を言い渡されてしまう。
しかしそんな日本を守るという意識を幼い頃から教え込まれてきた七郎麻呂は、厳しい教育を受けまっすぐに育っていくのだった。
そしてそんな噂が家慶の耳にはいると、跡継ぎの生まれない一橋家への養子に出されることになるのだった。
難色を示す斉昭であったが、将軍様からの命だと聞かされると、水戸家から初の将軍が生まれるかもしれないと興奮するのであった。
大切なもの
一方、勉学に遊びに武芸にと忙しく駆け回る6歳の栄一は、ある日江戸からの罪人が運ばれてくるのを見て、興味を示すのだった。
しかし子供である栄一はすぐにその事を忘れてしまうと、従兄弟のちよたちと川で遊んでいるのだった。
するとちよが父親の形見である櫛を落としてしまい、それを見た栄一は危険を省みず川を下っていく。
下流へと進んでいった栄一は、そこで先日運ばれていた罪人の高島秋帆に出くわすと、必死にちよを守ろうとする。
しかし秋帆からちよの櫛を受けとると、栄一は悪い人なのかどうかと迷いが生まれてくるのであった。
日の本を守る
そんなある日、喜作と従兄弟の尾高長七郎が、先日運ばれていった罪人が今どうしているのかと気になると話していた。
すると喜作は、岡部藩の牢屋に忍び込み様子を見に行こうと話をしていると、栄一もその作戦に乗り気を見せる。
まだ小さいからと止められる栄一だったが、満月の夜に忍び込むという作戦を思いつき強引に着いてくのだった。
その日の夜中目を覚ました栄一は、近くで待っていた喜作と長七郎のもとに急いでいくと、駆け足で岡部藩の牢屋へと向かっていくのだった。
こっそりと忍び込んだ栄一たちだったが、番犬に見つかってしまい、慌てた栄一たちは別々に逃げると、栄一はなんとか隠れてそれをやり過ごすのだった。
喜作や長七郎を探そうと歩きだした栄一は、遠くから人の声がすることに気がつき、そっとその声のする方へ歩いていくのだった。
すると異国の言葉をしゃべる牢屋にいる秋帆を発見すると、思わず念仏かい?と声が漏れてしまうのだった。
栄一に気がついた秋帆が、異国の言葉であると告げると、栄一は先日の櫛のお礼を伝えるのだった。
さらに好奇心旺盛な栄一は、秋帆が放銃師であり、さまざまな藩を渡り歩きその知識や技術を教えてきたのだと話すのだった。
さらにそんな秋帆は、この徳川の時代にも終わりが近づいていると語りだすと、日の本が危ないと語るのだった。
それを聞いた栄一は、市郎右衛門やゑいに言われた言葉を思い出すと、この大切な日本を守ることを秋帆に告げ帰っていくのであった。
今でも耳にするような大きな会社の設立に携わったた人物として、日本社会主義の父とも称されております。
江戸幕府の終わりからと聞くとなんだかピンときませんが、現代の日本を作った一人と言っても過言ではない渋沢栄一さんのことを学ぶいい機会かもしれませんね。
青天を衝けの内容
天保11年(1840)、武蔵国・血洗島村。藍玉づくりと養蚕を営む百姓の家に、栄一は生まれた。おしゃべりで物おじしないやんちゃ坊主は、父・市郎右衛門の背中に学び、商売のおもしろさに目覚めていく。
ある日、事件が起きた。御用金を取り立てる代官に刃向かったことで、理不尽に罵倒されたのだ。栄一は官尊民卑がはびこる身分制度に怒りを覚え、決意する。「虐げられる百姓のままでは終われない。武士になる!」。
千代と結婚した栄一は、従兄の惇忠や喜作と共に、尊王攘夷に傾倒していく。江戸で仲間を集め、横浜の外国人居留地を焼き討ちする攘夷計画を企てた。しかし、京の情勢に通じた従兄の長七郎の猛反対にあい、あえなく断念。逆に幕府に追われる立場となり、喜作と共に京へ逃げる。
彼らに助け船を出したのは、一橋慶喜の側近・平岡円四郎だ。幕府に捕らわれて死ぬか、一橋の家臣となるか。「生き延びればいつか志を貫ける」。この選択が、栄一の運命を変えていく。
栄一は一橋家の財政改革に手腕を発揮し、慶喜の信頼を得る。ところが、慶喜が将軍となり、倒幕を目指すどころか幕臣になってしまった。
失意の栄一に、転機が訪れる。パリ万国博覧会の随員に選ばれたのだ。慶喜の弟・昭武とパリに渡った栄一は、株式会社とバンクの仕組みを知り、官と民が平等なだけでなく、民間が力を発揮する社会に衝撃を受けた。そんな折、日本から大政奉還の知らせが届き、無念の帰国へ……。
帰国後、様変わりした日本に衝撃を受けた。静岡で隠棲する慶喜と再会した栄一は、身をやつした姿に涙し、慶喜を支えることを決意する。
しかし突然、明治新政府から大蔵省への仕官を命じられて上京。「改正掛」を立ち上げ、租税・鉄道・貨幣制度など次々と改革を推し進めること3年半。栄一はある決意を胸に辞表を提出した。
この時、33歳。いよいよ、栄一の目指す民間改革が始まるのだった……!
<出典>NHK公式
<出演者>
吉沢亮:渋沢栄一役
小林薫:渋沢市郎右衛門役
和久井映見:渋沢ゑい役
村川絵梨:渋沢なか役
藤野涼子:渋沢てい役
高良健吾:渋沢喜作役
成海璃子:渋沢よし役
田辺誠一:尾高惇忠(新五郎)役
満島真之介:尾高長七郎役
橋本愛:尾高千代役
岡田健史:尾高平九郎役
平泉成:渋沢宗助役
朝加真由美:渋沢まさ役
竹中直人:徳川斉昭役
渡辺いっけい:藤田東湖役
津田寛治:武田耕雲斎役
堤真一:平岡円四郎役
木村佳乃:平岡やす役
平田満:川路聖謨役
玉木宏:高島秋帆役
吉幾三:徳川家慶役
渡辺大知:徳川家定役
上白石萌音:篤君(天璋院)役
峯村リエ:歌橋役
美村里江:徳心院役
川栄李奈:美賀君役
岸谷五朗:井伊直弼役
大谷亮平:阿部正弘役
佐戸井けん太:堀田正睦役
中村靖日:永井尚志役
要潤:松平慶永(春嶽)役
小池徹平:橋本左内役
手塚理美:尾高やへ役
手塚真生:尾高きせ役
酒向芳:利根吉春役
板橋駿谷:真田範之助役
山崎銀之丞:大橋訥庵役
藤原季節:藤田小四郎役
原日出子:吉子(登美宮)役
モーリー・ロバートソン:マシュー・ペリー役
青天を衝けの感想
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